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noteに入社しました

本日、noteを運営するnote株式会社にプロダクトマネージャーとして入社しました。どういう経緯で入社したのか、入社してやることについて書きます。記録と報告と表明です。
プロダクトマネージャーとしてのスキルやnote社の採用過程については詳しく書かないので「同じ職種として参考にしたい」「note社について知りたい」という人にはあまり参考にならないかもしれません。

これまでやっていたこと

1. インターネット広告の営業・運用(2年)
2. WebサービスのWebディレクター・PdM(5年)
3. スマホアプリのPdM(1年)
4. 無職(1年半)

前職を体調不良で退職してから、しばらく隠居していました。昨年の暮れ頃から体調がかなり良くなり、良い状況が継続しているので社会復帰しました。無職のあいだの思索は色々あったので別記事にしました。

noteでなにやるの

プロダクトマネジメントをやります。noteの"プロダクト"としての機能開発などをメインに、noteという"サービス"や会社全体の成長を推進していきます。まだ書けることが無いので、3ヶ月後くらいに取り組んでることや入社後のギャップなどについてまとめようと思います(追記:書きました)。今すぐ知りたいかたは、noteの諸先輩方が書かれているものをご参考ください。

https://note.com/taku_yeah/m/m5faa281482ed

なんでnoteなの

自分の志向と会社の志向のマッチ度が高かったこと、自分の能力が会社に活かせそうだと双方納得できたこと、です。

自分の志向と会社の志向のマッチ度が高かった

だれもが創作をはじめ、続けられるようにする。

https://note.jp/n/n2f53a4aaa07d

会社の志向は上の通りです。
僕は「創作という行動と物が人間にとって善いものである」という命題の実証とその善い影響を"早く""大きく"するために働きます。目的の方角はnote社と同じだと思っています。
僕は今まで様々なインターネットサービスに関わってきました。なかでもクリエイターに深い共感と興味を持ち、クリエイターが創作を楽しめたり、生活を豊かにできる手助けをすることにやりがいを感じていました。受け取ることでも発することでも自分を善くしてくれた「創作」、その"正"の影響をnote社の一員として拡大させようとしているのです。命題に関しては、芸術・文化のこれまでの人間への貢献具合からも疑う余地は無いですが、note社の「創作」はより幅広いですし、創作がときには誰かを不幸にすることもあるので、いつも「実証している」というスタンスで僕はいようと思います。

クリエイター側から見たnoteは、日常の活動報告、ファンとのコミュニケーション、作品づくり、そしてビジネスまで、すべてのクリエイティブ活動がワンストップで実行できる場所となります。あらゆる分野のクリエイターの、いちばん基本的な活動の場所となることを目指しています。

noteは前述のように僕が志向することを創業当初からやっており、長い筋としてのブレてなさがサービスや社員の発信からも見て取れました。実際に面談や面接においても「ブレなさ」についてはみなさんが強く感じていました。これから自分が関わっても筋を通しながらやっていけるだろうと安心できたことで、この志向は十分にマッチしているし今後も続きそうだと思えました。

自分の能力が会社に活かせそうだと双方納得できた

職業人としてプロダクトマネジメントを主にやってきて、今後もやっていきたいと考えています。僕にとってプロダクトをつくるのは詩をつくることに似ていて、どちらも同じくらい好きなことです。どちらも「事象に対して誠実に向き合い、目的に適うように創作する行為」として好きなのです。

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プロダクトと詩にはターゲットが他者か自己かという大きな違いがあります。詩作は極私的な発散行為ですが、プロダクトつくりは自分だけでなく誰かの益になるためにおこないます。社会的な責任を果たすべく直接的に作用する方法として、プロダクトつくりは僕にとって都合が良くて好きなことです。あくまで"僕にとっては"です。

話がずれました。プロダクトマネージャーとして一定の経験と知識を得た現在、note社ではそれが大いに活用できそうでした。クリエイターへの理解と執着、プロダクト(toC, toB両方)を成り立たせるビジネス・開発・マーケティングの広い知識、自律的なチームづくりの実践的な経験がnote社で活かせそうだと、僕も会社も「合いそうだね」と思えたのです。選考過程ではかなり丁寧にすり合わせてもらいました。接していただいたみなさんの誠実さと敬意にとても感謝しています。能力について、自分の認識としてはまだまだ成長途上なので、期待に応えられるよう研鑽が必要だと改めて気を引き締めています。

理性的な納得感も相まってか「いまnoteで働くしかないな」というような直観もありました。他社の選考も進んでいましたが、note社への傾きがすごかったので比較して決めたという感じでもなく内定承諾まで進みました。

また報告します

「カオスがいっぱいあります」と面接でワクワクする言葉をもらったので、カオスと秩序を反復しながら、螺旋のようにでも上に進んでいこうと思います。ある程度働いたらもう少しリアルなことを報告させてください。そのときは採用情報のリンクをババーンと貼っていることでしょう。今日はまだおあずけです。これからお世話になるかた、これまでお世話になったかた、今後ともどうぞよろしくお願いします。

おまけ:noteを世界で一番最初に知っていた

僕とサービスとしてのnoteの出会いは、note株式会社がまだ株式会社ピースオブケイクで、cakesをリリースしたときでした。当時noteはリリースはおろか、名前すらありませんでした。
僕はその頃、一介のインターネットユーザーとしてcakesのリリースをTwitterで知って、サイトを覗きました。初見では「編集者の人がインターネットメインの有料コンテンツ配信を始めたんだなぁ」くらいの感想だったのですが、当時僕は新しいサービスの利用規約を読むことが趣味でして、サイト一瞥のあとにcakesの利用規約を読んだとき、"noteに出会った"のです。
そこには「選ばれたクリエイターのみがコンテンツを発信し収益を得る」という初見の印象を覆す「ユーザーは誰でもコンテンツを発信し収益を得る」という予告が記載されていたのです。(原文通りではなく意味的に。現在は改定されています)
僕はその"予告"を発見して、大変に興奮しました。「それが聞きたかった」という想いでした。まだ「クリエイターエコノミー」なんて言葉は無かった当時に「ウェブ進化論」的なワクワクする将来がキラリと光っていて、予告の発見に対する恍惚感と未来への希望に脳が踊りました。その未来はのちにcakesの拡張ではなくnoteという新プロダクトとして実現されました。
この話を最終面接で代表の加藤としたときに「よく知ってますね」と盛り上がりました。僕は関係者以外で、世界で初めてnoteを知った人間、として公認されたのでした。
発見した当時はもちろんnote社で働くことになるとは思ってなかったわけですが、そこそこ生きてるとこういう縁起もあるのだなぁと老人のように沁み沁みと感じます。今後も沁み沁みできるような人生にしていく所存です。

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