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事故物件、住んでみたらこうなった|深夜の床ドン、玄関に尿ペットボトル…霊よりこわい激安物件の恐るべき住人たち

そこに住む芸人さんがブレイクしたり、怪談界隈が盛り上がったりで、ここ数年ちょっとしたブームにもなった事故物件。家賃激安だし、霊的なことが気にならないならアリかも。そんな軽い気持ちで住んでみたところ……。元住人が告白します。

激安ワケアリ物件に住む人々

 数年前まで、安さに惹かれて都内の事故物件に住んでいました。母子2人が殺された部屋で、2DKなのに6万円。相場の半額程度です。自分は霊的なことはあまり気にしない性質で、実際怪現象も起きなかったのですが、他の住人がちょっと……。

 上の階に住んでいた中年女性は、こちらが少しでも物音と立てると全力で足踏みしてくるんです。「換気扇の音がうるさい」という手書きのメモが投げ込まれていたこともありました。磨りガラスの向こうに、いつもちょっとした気配を感じていたんです。
 でも当時は独身でしたし、料理もしないから、換気扇なんてほとんど使ったことなかったんですよね。テレビだってそんなに見ないし、女の子を連れ込むことだってほぼないし、一体、何の音が聞こえていたのか。

 外にバイクを置いていたら、ナンバープレートがベコベコに曲げられていたこともありました。
 玄関にペットボトルが置かれていて、中には謎の「黄色い液体」が入っていたこともあります。その質感はあきらかに尿でしたが……。
 新聞受けに震えた筆跡の謎の手紙が差し込まれていたこともありましたが、気持ち悪いので中身は読まずに捨てました。

 これらは誰がやったものかわかりませんが、僕は田舎から上京してきて近所づきあいもゼロ、恨まれるとしたら、アパートの住人しか心当たりがないんです。割とハイソで治安のいい街だったので、なおさらです。

いとしのセローちゃんが……

 あくまで個人的な体験談ですが、安さにつられてワケアリの部屋を借りるのは、注意した方がいいかもしれません。
 結局、人間が一番怖いですから。
(文=安田保志)

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