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30年前の特攻服「関東連合・道化師」の金刺繍【浜松・ヤカラレーシング】

使い分けられた特攻服

お父さんが30年近く前に暴走族に所属していたという、浜松のヤカラレーシングの息子さん。普段はザリに乗っているというのも納得の、黒マスク&特攻ブーツ姿に「ビシキマですね!」と姉妹麗心愚のももかちゃん。

会場の栃木までお父さんとともにやってきてくれた、浜松・ヤカラレーシングの息子さん

さらに息子さんが着用していたのは、お父さんが18歳の頃に着ていたという特攻服。自身も刺繍が施されたデニム素材のつなぎを着る姉妹はその刺繍に大興奮。

「金刺繍のシンプルデザインが超カッコいい! 刺繍って、どこでやってもらうかで全然違う。その店によって味が出るんですよね」(りりか)

言わずと知れた暴走族「道化師(ピエロ)」

さらにお父さんいわく、この特攻服はある「特別なイベント」のときだけ着用していたという。

「いつも着てたのはこれじゃないんです。白い生地にピエロの顔がデザインされたものが普段の走行中に着ていた特攻服。この黒い特攻服は、幹部会のときだけ着ていました」(お父さん)

そのためか、保存状態はかなり良い。当時の暴走族たちは、時と場所にあわせて特攻服も使い分けていたようだ。俄然、引き締まる思い出幹部会に参加していたであろう10代の少年たちを思い浮かべると、当時を知らない世代でも熱く感じるものはあるだろう。

再度にも金の刺繍が施されている

息子さんもお父さんの影響を受けてか、いや、それ以上に「昭和」テイストのものが好きだという。

「好きなアーティストは工藤静香で、スマホの目覚ましも工藤静香の曲にしてます」(息子さん)

昭和リバイバルと言われるこの頃でも、ズバ抜けて昭和に浸っている模様の息子さんを筆頭に、ヤカラレーシングにも少しずつ若い仲間も参加中。

当時は社会問題にもなっていた暴走族だが、旧車好きの若者の「憧れ」に変わりつつあるとともに、その文化は形を変えて脈々と受け継がれているのだ。

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