日々是暴食★トラウマめし 【第1食】 ネパール・カトマンズの絶品ダルバート
「実話ナックルズ」編集部・バーガー菊池、42歳厄年。糖尿病で通院しているにも関わらず、日々の暴飲暴食がやめられない。せっかくなので、食事の記録を思い出とともに振り返ってみようと思ったわけで。
とりあえず1回目は大好きな国、ネパールのカトマンズへ行った時のめしを。(ちなみにこの記事に出てくる店が今もやってるかは知りません!さーせん)
とにもかくにもダルバート
インドと中国の間に挟まれた山国、ネパール。見どころは何といってもヒマラヤなわけだが、めしも美味い。ここ数年で日本でもネパール料理専門店が爆増した。〝ダルバート〟という国民食があるのだが、大げさにいうと庶民のネパール人はあれを毎日365日食う。朝飯は食わない人も多いので、1日2食昼と夜にダルバート。これでOK。
ダルとは豆のこと。豆のスープに米(バート)とカレー味のおかず(タルカリ)、野菜(サーグ)、漬物(アチャル)がワンプレートに乗って出てくるのが定番で、貧乏な家はおかず少なめ。高級レストランだと肉のカレーがついてたりする。しかし、1番重要なのは何といってもダルスープ。日本でいえば味噌汁のようなものなので、家庭によってぜんぜん味が違うのだ。塩が効いてパンチがあったり、優しめなマイルドな味だったり、マジで作る人によって違うのが面白い。
日本のカレー屋の店員は、ほとんど出稼ぎのネパール人という説があるが実際多い。なんでも彼らは「日本人はカレーが好きで、俺らのダルバートなんて金払って食わねえだろ」と思ってたらしい。なんと控えめな国民性。しかし東京の大久保界隈に、最初は同胞向けのネパール専門レストランができると、思いもよらず日本人の客も来るようになったことから、「あれ?いけんじゃね」というノリでダルバートが日本でも普及していったのだ。
カトマンズのタカリ族経営の名店へ
ネパールの首都、カトマンズの繁華街タメル地区の外れ。現地の人もここのダルバートは美味いと評判の「タカリバンチャ」に行ってみた。タカリ族という、ポカラのほうに住んでいる少数民族が経営のお店で、「タカリ族は料理上手」で有名なのだ。ちなみに私菊池の元嫁はネパール人でタカリ族だった。子供の頃から料理は母ちゃんにしつけられるらしい。あと、台所は綺麗にしとかないと悪いことが起きるという迷信があるらしく、必ず料理器具は磨くのが彼女らの掟。
そんなわけでハズれないだろうと思っていたが、これはいい。よく煮込まれたマトンカレーが絶品。ダルも程よい塩気で米が進む。ちなみにダルバートはご飯おかわり自由がデフォなので、頼むといくらでもよそってくれる。ローカルの食堂だと、頼んでないのに「お前は食うだろ」みたいにガンガン米をよそわれるのがネパールあるあるだ。そういう時は「プギョ(もう腹いっぱいだ)」と言おう。
翌日もタメルをぶらぶらして適当なレストランへ入ってみた(店名は忘れた)。日本ではみたことないビールを注文。軽い感じで美味いなあ。ネパールはどっしりしたラガー系から軽いものから、ビールは充実している。なかなか酒が飲めないインドより酒飲みには優しい国だ。なんかの肉の甘辛炒めと、玉子そば(トゥッパ)を頼んでみた。なるほど、薄い玉子焼きが入ってるのか。あとはキャベツ。チベット文化が混ざっているのでインドほど香辛料が強烈ではないが、スープはカレー味。麺のこしは無いが、なかなか美味。
タメルで夜遊び
酔った勢いでエロそうな看板の飲み屋に行ってみた。なんか、接客する気ゼロの未成年っぽい娘たちがシーシャ吸ったり民族衣装でダンス踊っているけど、これは何なんだろう…。料金体系もよくわからないまま、2杯くらい飲んで会計したら意外と高かった。
彼女たちは不良少女なんだろうか。酒奢ってくれって歌舞伎町のキャバ嬢というかパパ活女子みたいなこと言ってたけど、ちゃんと勉強しないとろくな大人にならないぞ、俺みたいに!
次回へ続く