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【写真家・近未来探険家 酒井透のニッポン秘境探訪】沖縄県那覇市の子供を抱く女性の霊がでる『波の上ビーチ』
沖縄県那覇市内に地元で暮らしているお年寄りから敬遠されている海水浴場がある。ここは那覇市内唯一の海水浴場であることから、シーズンになると観光客や地元の人で賑わっている。しかし、ここはいわくのあるスポットとされている。『波の上ビーチ』にまつわる話を那覇市に住む男性に聞いた。
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「あれは今から50年くらい前のことになります。ある会社の人たちが、みんなで海水浴に行きました。何人かで泳いでいると、小さな女の子を抱いていたお母さんが流されてしまったのです。
お母さんは、子どもに水遊びをさせていたようです。監視員が気づいて海に飛び込み、ビーチにいた人たちもそれに加わって救助に向かったのですが、2人の姿は見えなくなってしまいました。とても残念なことなのですが、ふたりは見つかりませんでした。
それから数ヶ月くらい経った頃でしょうか、夜になるとビーチを歩いている母子の霊が目撃されるようになったのです。小さな女の子を抱いているお母さんがトイレで泣いているところを見た人もいます。本当にかわいそうなことをしたものです…」
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国際通りから歩いて15分という距離にある『波の上ビーチ』。ここは、観光客の泊まるホテルから近いことから、誰でも気軽に足を運ぶことができる。そのようなことから、夏になると数多くの人たちで賑わう。東京都内から観光に来ていた女性は、奇妙な体験をしている。
「とんでもない夏休みになりました。やっと泳ぎを思えたので彼氏とシュノーケリングの練習をしていたんです。熱帯魚や小さい亀を見ることができたりして、もう本当に感動しました。沖縄の海を満喫することができましたね。
でも、20分くらい泳いだ頃だったでしょうか?海の底に誰かがいるのが見えたんです。『イルカかな?』って思いましたけど、洋服を着ているんです。女性は、子どもを抱いていたんです…。もう信じられないような光景でした。
その日の夜、飲み屋でその話をすると、おバアが『あぁ、あんたさんたちも見ましたか!良くあることですねぇ~』などと言っていました。今度来るときは、慶良間(島)で泳ぎます。那覇はもういいです!」
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那覇空港から車で15分というところに位置する『波の上ビーチ』は、沖縄県那覇市にある人工ビーチだ。オープン当初は、若狭側のみの供用だったが、現在では、若狭側と辻側の2つが供用されている。
若狭側は、若狭海浜公園と隣接しており、辻側は、ファーストフードや居酒屋などの飲食店が軒を連ねている。2001年には、沖縄県内初のバリアフリービーチを目指して、身体障がい者用のトイレやシャワーなどを完備した。もちろん、シャワーやトイレ、更衣室なども完備されている。波の上ビーチ広場では、アウトドアの定番であるバーベキューも楽しめる!
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観光客からすると、『波の上ビーチ』は、すべてのハピネスが揃っていると言うことができよう。もしも、ここで泳ぎたいのであれば、岸からあまり離れない方がいい。子どもを抱いた母親に足を引っ張られるかも知れないからだ。
もちろん、夜間の海水浴は、絶対に避けたい。何が起こっても、誰も責任をとってくれない。
写真・文◎酒井透(サカイトオル)
東京都生まれ。写真家・近未来探険家。
小学校高学年の頃より趣味として始めた鉄道写真をきっかけとして、カメラと写真の世界にのめり込む。大学卒業後は、ザイール(現:コンゴ民主共和国)やパリなどに滞在し、ザイールのポピュラー音楽やサプール(Sapeur)を精力的に取材。帰国後は、写真週刊誌「FOCUS」(新潮社)の専属カメラマンとして5年間活動。1989年に東京・埼玉連続幼女誘拐殺人事件(警察庁広域重要指定第117号事件)の犯人である宮崎勤をスクープ写する。
90年代からは、アフロビートの創始者でありアクティビストでもあったナイジェリアのミュージシャン フェラ・クティ(故人)やエッジの効いた人物、ラブドール、廃墟、奇祭、国内外のB級(珍)スポットなど、他の写真家が取り上げないものをテーマとして追い続けている。現在、プログラミング言語のPythonなどを学習中。今後、AI方面にシフトしていくものと考えられる。
著書に「中国B級スポットおもしろ大全」(新潮社)「未来世紀軍艦島」(ミリオン出版)、「軍艦島に行く―日本最後の絶景」(笠倉出版社 )などがある。
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