日々是暴食★トラウマめし【第11食】カイロの路上はB級グルメ天国
滞在5日で食った物いろいろ
エジプトはイスラム圏の国の中では、飲酒に寛容な国ではあるが一般の人々が酒を飲む機会がまずない。ムスリムにとって、酒の代わりになる嗜好品は甘いジュースや紅茶。そしてタバコである。
そこら中のジューススタンドでは、新鮮なフルーツを使ってその場でフレッシュジュースを作ってくれる。マンゴー、バナナ、いちご、オレンジなど彩りあざやか。レモン汁やヨーグルトを入れればサッパリと飲める。
私が渡航した1月は寒かったが、当然なつは暑い。博物館や大きなモスクなど観光客が集まる場所には屋台のアイス屋があった、ヘラを使って、器用にコーンにアイスを盛る様子は、秋田県でよくみる「ババヘラ」を彷彿とさせた。味は甘め。ねっとりとした食感でジェラードに近いかもしれない。
紅茶はどこで飲んでも美味い。コーヒーを飲んでいる人はほとんどお目にしなかったな。イギリスの文化の影響が強いのか? エジプトの水は紅茶に合うのか? よくわからない。喫茶店に入り浸ってタバコを吸いながらサッカー中継を見たり、実にまったりとできる。エジプトは紅茶天国でもあるし、タバコ天国でもある。喫茶店はこうでなくちゃね。日本では砂糖は使わないが、向こうではたっぷりと入れて飲むのが現地流でいいだろう。
エジプトの健康食品といえばモロヘイヤだが、これは口に合わなかった。味付けの問題だと思うが、独特な苦味がどうも好きになれない。日本風に出汁と混ぜて豆腐かなんかにかければ美味しいかもしれない。
屋台めしとしてはトウモロコシ焼きだろうか。焼きたては香ばしくて香りもいい。覚えてないが100円するかしないか、くらいに安い。小腹が減った時にはピッタリだ。
自炊する人には新鮮な野菜もいいだろう。町中で売られているが発色もよくみずみずしい。農地面積は国土の3パーセントしかないというが、一体どこに畑があるのか。カイロ市内に卸すなら、そんなに遠くではないはずだが、自分が見た限りじゃ砂漠だらけだったが。ナイル川の恩恵を受けて、どこかに肥沃な耕作地があるに違いない。でなければ、こんなに新鮮な野菜やフルーツが売られているはずがない。
つらつらと書いてみたがエジプトのめしはこんな感じだった。不思議なものでしばらく滞在するとウザすぎる国民性に慣れてきて、歩いてて声かけられないと何か寂しい気持ちになってくる。見返してみると、知らない道ゆく人の写真が圧倒的に多いのがエジプトだった。向こうから撮れ、撮れと言われるフレンドリーなおっさんたちと子供が好きになったが、住めるかどうかはまた別問題だ。カイロに住むのは疲れるだろうな。
治安は悪くない。昼間なら女性だけでも大丈夫なはずだが、夜1人はやめといた方がいいだろう。
最後に、エジプトで結局何が美味かったのかと問われたら〝マック〟一択である! 世界中どこに行っても安心安全なチェーン店のキングは北アフリカでも健在だった。ボラれることもなくレシートもちゃんと出るし、トイレも貸してくれた! 高額紙幣しかなく買い物を拒否されて困っている時、朝マックを食いに行ったマックだけは優しい店員さんがちゃんとお釣りをくれた。
シュクラン、マクドナルド。確かエジプト限定商品もあったはずだけど忘れた、チキンフィレが大きいんだっけな?
皆さんも、もしピラミッド見にエジプト行く機会があったら、あえて若者に混じってマックで昼飯食ってみてください!
エジプト編・了