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バーガー菊池

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(ばーがー・きくち) 岩手県出身。花巻東高校卒。 実話ナックルズ編集部在籍の編集者。不良からエロまで何でもやります精神の何でも屋。注射を打ちながら毎晩暴飲暴食を繰り返すハゲ巨漢
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#ネパール

日々是暴食★トラウマめし 【第4食】葬送のカレーと新年のマトン焼き

聖なる川へ巡礼  ネパールの玄関口、カトマンズのトリバブン国際空港のすぐそばに、パシュパティナートというネパール最大の聖地がある。シヴァ神を祀るヒンドゥー教寺院は巨大で、1500年ほど前から巡礼の地となっている。  そのパシュパティナート最大の見せ場は、なんといってもバグマティ川に隣接した火葬場だろう。敬虔なヒンドゥー教徒は、亡くなったあとこの火葬場で燃やされ灰を川に流されることを望んでいるそうだ。バクマティ川はインドの聖地バラナシを流れるガンジス川につながっている。死者

日々是暴食★トラウマめし【第3食】ヒマラヤの神様とフライドライス

標高2千メートルの村へ  ナガルコットというヒマラヤ山脈を一望できる村がある。カトマンズから東へ35キロ、1番気軽に行ける景勝地である。十数年前にも一度行ったことがあるが、夏だったので雲がかかってまったく山が見えなかった。ベストシーズンは冬の朝。今回はリベンジで、年末にナガルコットのホテルに一泊してご来光を拝むことにした。  ローカルバスを乗り継いで山道を揺られること約2時間半。小さな停留所にだどりついた。目指すのは「ピースフルコテージ」という宿だ。安価ながら屋上のバルコ

日々是暴食★トラウマめし【第2食】 専門店のモモと異国のカツ丼

水牛のチベット風餃子  桃じゃなくて、モモ。チベット風の餃子のこと。前回も書いたが隣接するチベット文化が融合しているため、ヒンドゥー教徒の多いネパール人もチベットの食べ物は大好き。しかし教義的に神である牛や不浄とされる豚は食べないため、自然と彼らが好む肉は羊や山羊、鶏肉となる。  しかし、同じ牛でも〝バフ〟と彼らが呼ぶ水牛はOKらしい。同じ牛じゃん、とツッコみたくなるがそこらへんは長い歴史で折り合いをつけてきたのだろう。現地には水牛の焼肉屋もあるくらいだ。  そんなバフ

日々是暴食★トラウマめし 【第1食】 ネパール・カトマンズの絶品ダルバート

 「実話ナックルズ」編集部・バーガー菊池、42歳厄年。糖尿病で通院しているにも関わらず、日々の暴飲暴食がやめられない。せっかくなので、食事の記録を思い出とともに振り返ってみようと思ったわけで。  とりあえず1回目は大好きな国、ネパールのカトマンズへ行った時のめしを。(ちなみにこの記事に出てくる店が今もやってるかは知りません!さーせん) とにもかくにもダルバート  インドと中国の間に挟まれた山国、ネパール。見どころは何といってもヒマラヤなわけだが、めしも美味い。ここ数年で