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コードネームU.N.C.L.E

柳さんと見た!

世界史をとっていなかったので歴史にかなり疎く、見ていて「あ〜ここ何か重要そうな話をしているけど頭が理解する前に話が進んでいく!」と思う箇所がいくつかあった。
するしかないのか……世界史の勉強を……

それでもこの映画の魅力は十分すぎるほど伝わったし、見ていてワクワクする箇所や楽しい箇所はたくさんあったので助かった。
ド・アクション映画だったし、BGMも服装も街並みも車も全てオシャレ!

特にギャビーには惚れ惚れしてしまった。性格は肝がすわった強い女なんだけど、見た目は中原淳一の絵の擬人化。どんな服も着こなす。
特にギャビーの叔父の家に行く際のドレス(ワンピース?)はオレンジ色のポップなカラーのミニ丈かと思いきや背中がガッツリあいていてドキドキした。ヘルシーと色気が共存していた。

CIAエージェントのソロと、KGBエージェントのイリヤ、お互いに与えられた指令によって対立し敵同士だったが、ひょんなことから相棒になって任務を遂行することに!?みたいな映画なんだけど、こんな設定みんな好きでしょ。
アクションやヒロインの構成も含めて少年漫画っぽさがあった。

このソロとイリヤのキャラクターが対照的でそれぞれが魅力的でメロメロになってしまった。

ソロは元犯罪者なんだけどその能力の高さをかわれてCIAのエージェントになっている。息をするようにロマンチックなことを言うし、女性を口説くし、女性と寝る。
自分に好意を向けていそうなホテルのフロントの女性に「シャンパンを一人で飲むのはね……」と言ってさりげなく一緒に酒を飲もうとアピールするくだりはびっくりした。躊躇なく口説く。
女性の扱いにかなり慣れていて、言動の端々から自信を感じさせるしその自信が女性にとってはまたとびきり魅力的に映る。
でも抜けているところもあり、黒幕であるヴィクトリアとも一晩を共に過ごして「できることはやった」って言うし、その上で彼女の部屋に行って明らかに怪しい酒を飲んだら毒が盛ってあって気を失ってしまい、まんまと拷問されてしまったところはマジでアホだ!と思った。百戦錬磨なんじゃないの!自分のテクニックに自信を持ちすぎだよ。モテ男の自信過剰が招いた痛みだ……
単純に色男なので仕方がないところではあるが。

特にソロの好きなシーンは敵が核兵器を作っている手がかりを掴むためにイリヤと一緒に工場に潜入するんだけど、息が合わずコンビネーションがちぐはぐになってしまった結果、まんまと敵に見つかってしまう。
逃げるためにボートに飛び乗り、イリヤが運転する横で応戦していたらイリヤの操縦が乱暴すぎて遠心力に耐えられず、水の中に落下してしまった後、内心(あの野郎……)と思いながら自ら這い上がってその辺にあったトラックに乗って、絶賛的に追われて撃たれまくっているイリヤを横目にトラックの中にある酒や食べ物を優雅に食べるシーン。
このシーンってイリヤにとってはかなり一大事なんだけど、BGMとソロがあまりにも優雅で笑ってしまった。

そしてイリヤ。この男、面白くて大好き。
まず身体がとにかくデカい。そしてハンサム。
真面目で愚直だけど適当なことを言うし、服のセンスが若干悪く、婚約者としてのロールプレイをしていただけのギャビーのことを好きになっていく過程は微笑ましく、見ているこっちまで朗らかな気持ちになった。
しかもギャビーと同じ部屋で寝泊まりしていたにも関わらず誠実であり続けたのも良い。
酔っているギャビーから突然レスリングに誘われて、相手をしているうちに組みしだかれてしまったのにギャビーが自分の上で寝落ちしたからそのままギャビーをコアラみたいに抱えてベッドに運搬してあげるシーン大好き。
ソロが息をするように女性を口説き、共に寝るのってスパイとして必要な技術だからというのもあると思うけど、その点イリヤには色気やギャビー意外の女性の影がない。
唯一若干の色っぽさを感じたシーンは、ギャビーの太ももにつけた盗聴器の電源を入れるためにギャビーの太ももに触れるシーンかな。
でもギャビーと最後までキスしそうでできずに終わるのがすごく良かった!もどかしいくらいの方が燃えるもんね。
あとギャビーが実はイギリスから派遣されたスパイで、ソロとイリヤの二人を騙していたと判明した時にむすっとした顔で「俺は悔しい!」と言っていて、あまりにもストレートな感情表現だったのが刺さってしまった。真っ直ぐな男、好きだ。

この映画で欠かせないのがアクションなんだけど、とにかく莫大なお金がかかっているだけあって凄いことをする。
特に前半のカーチェイスのシーンでは怖すぎて悲鳴を上げてしまった。
普段映画で粗雑な運転のシーンが出てくるとオイッ!と言ってしまうタイプの人間なんだけど、もうそれどころじゃなかった。イニシャルDの次元だった。
古めのシックな車で爆走するカーアクションはかなり迫力がある!

後半の骨組みだけでできた車が湖を疾走するシーンはメイキングを見たら製作陣が「当時この車はなかったと反対があったけど、出したかったから出すんだ」と言っていてロマンがある!と思ったし、実際物凄いスピードが出るが故にCGとかじゃなく、本物の車で湖を疾走することで沈むことなく走らせていると知って愕然としてしまった。お金をかける規模が桁違いすぎる。
アクションは俳優がスタント無しでやっているらしくて、どのシーンも見ていて迫力があって凄かった!

あとは飄々としていて掴みどころがないけどなんか魅力的なイギリス司令官のヒュー・グランドとかが見られた。かなり良かった。

は〜楽しい映画だった!
全てのセンスが良くて、でも泥くさいアクションシーンもあって、大満足だった!

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