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HiGH&LOW THE MOVIE

柳さんと見た!一作目!

ほとんど何も情報を入れずに見たんだけど、冒頭に立木文彦のナレーションでおそらく重要であろう情報がギュンギュン飛ばされていくので唖然としてしまった。
正直この映画のスピード感についていけるか不安になった。

後で知ったことだけどどうやら作品内の時系列的にはドラマ→映画なのでおそらく最低限抑えておいた方がいい情報はこの時点で教えてくれたっぽい。
ありがとう立木文彦。

何もわからなくてもライブシーンがかっこいいことはわかってよかった。後半の方にあるSWORDの連合会へのアンチラップとかもかなりよかった。
そしてこの敵組織には戦えるめちゃくちゃマブいガールがいて、メロメロになった。
男たちの中で唯一彼女だけが戦闘員として立っている強さよ。

街がめちゃくちゃ燃えたところから始まったのでHiGH&LOWの世界ではこれが普通なのか!早速治安が悪いな〜!と思っていたらどうやらそうじゃないらしいということが判明し、ホッとした。だとしたら流石に無法地帯すぎる。
それはそれとして警察はほぼ機能しておらず九龍会というヤクザとズブズブだし、子どもがホイホイ捨てられるようなスラム街みたいな場所もある。
しかもその身寄りのない人たちばかりで暮らしている街で人の悪意によって人が死んでも警察は動いてくれない。
治安はきちんと終わっていた。

最初の方は様々なチームの紹介と人々の顔見せのターンがあるんだけど、このターンだけでもうすでにかっこいいのだが、とにかく人が多いので覚えきれる自信がない。
でも見終わる頃には主要キャラクターの名前はなんとなく覚えられていたのですごい映画だ。
それだけ一人一人のキャラが立っていて、見た目に差異があり、魅力があったということなんだと思う。
あとNetflixの日本語字幕をつけると誰かが喋ったらまず最初に名前が出てくれる機能があって、これがありがたかった。

この顔見せ時点で真っ白でわかりやすいWhite Rascalsと、バイクに乗っていて2人しかいないので識別しやすい雨宮兄弟のことは覚えた。
人数が少なかったり、衣装に強い特徴があると覚えやすくて助かる。
あとWhite Rascalsにはサラッとゴールデンボンバーが4人ともいて二度見した。
セリフに「女々しいこと言うなよ」ってあって笑ってしまった。出演していることは知らなかった。

あと鬼邪高校って名前が好きだ。
何回見てもこの邪悪な字面で読み方が「おやこうこう」であることに笑ってしまう。

ストーリーを追いつつ、SWORD地区ってもしかして龍が如く7の異人三みたいなものなのかなと思いながら見ていた。
それぞれ5つの組織がお互いを睨み合い、拮抗しているからこそSWORD地区の治安が保たれていて、外部からの良くない組織が入ってきづらい。
だからこそ腹の底がしれない九龍会や外国マフィアは何かしたらSWORDと全面戦争になるので手を出しづらいし、脅威である、という印象があった。

序盤で意識不明と言われていた九十九さんがスクッと立って元気そうにしていたので目覚めてたの!?とびっくりする時間があった。回復してたなら教えてよ〜

九龍会の手下である劉(早乙女太一)がRUDE BOYSのスモーキー(窪田正孝)と戦って重傷を負わせていたけど、このスモーキーって方は途中から咳き込んだり血を吐いたりしていたのでもしかして持病があるor病弱設定なのかな……?
クールな性格で表情が乏しくダウナーな雰囲気があるけど、根は家族想いで病弱。設定が多い。
あとRUDE BOYSの子たちは無名街出身だし健康保険証とか持っていなさそうなので怪我をしているところを見るとヒヤヒヤする。なるべく喧嘩をしないで生きていって欲しい。
病院に行って適切な治療が受けられないから、無麻酔で縫合するような闇医者を頼るしか無い環境たるや……

だからこそ助けに入ってくれた雨宮広斗がなんと頼もしく見えたことか。頼り甲斐があるね。そりゃ妹奪還を頼みたくもなるよね。優しそうだし。

一方雨宮の兄は抜けていてえっ!?俺のバイクないが!?となっていたので温度差がある。
追われていた女を助けて、これロマンスが始まるやつでは……!?と自分でピンときてカッコつけようとした瞬間バイクがレッカーされてて無いことに気付くシーンは情けなくてかなり好感度が高かった。こういう時テンプレ通りに格好つけるよりも情けない方が愛おしくなりますからね。

あとRUDE BOYSのスモーキーの妹を誘拐するシーンで出てきた誘拐犯が武田航平さんでびっくりした。HiGH&LOWシリーズに出演されていたのは一切知らなかった。
この間「オールドファッションカップケーキ」で物腰の柔らかい温和な上司役を見たばかりだったので、野末さんと性格が180度違うようなキャラクターを演じているとギャップで心がかき乱されて良い。
作中で女の子のことを「メス豚」と呼んでいるシーンがあったけど、もっと最悪な言葉遣いをして欲しい。次回作にも期待です。

あと武田さんのキャラクターと同じ組織に美しい坊主がいて見惚れてしまった。
頭の形もスタイルも姿勢もとにかく良い坊主がいた。もっとあの坊主見せてください。

そして今回のメインである山王連合会。
山王連合会って自分達のシマを敵に襲われたら街の人をその敵から守り、後片付けまでしてるので多分わりといい人たちの集まりなんだろうな。喧嘩はするけど。
山王連合会って元ムゲンのメンバーが多数いるグループ(違ったら後で訂正します)だと思うんだけど、そんな中琥珀さんっていう元ムゲンのトップで親しかった人にコブラとヤマトがある日突然話があるから集まれって声をかけられて行ってみたら、これからは山王連合会は自分の意見に従って動いてもらうと忠告される。
その上、街の襲撃は琥珀さんの指示だったとわかり、えっ……それはちょっと……って雰囲気を出した途端にかつての仲間だった後輩たちをボコボコにし、力でねじ伏せることで言うことをきかせようとしてくる。
喧嘩が当たり前の世界観だからそりゃそうなんだけど、この人たちって手が出るまでのスピードが凄まじいし、顔を狙うのに容赦がない。

琥珀さんも琥珀さんで自分が龍也を殺してしまったんだと己を追い詰め続けており、幻覚が見えるところまで精神を病んでいるので、九龍会への復讐しか見えていないところが見ていてつらくなる。
琥珀さん的には龍也のために何か大きなことを成し遂げなきゃ押し潰されそうな状態なんだろうな。
そして明らかに闇堕ちしていた。

そんな中山王連合会のコブラとヤマトの元にクズの警察官から情報を握らせてもらった九十九さんが登場し、琥珀さんは自分の兄貴分だった龍也さんを殺したのが九龍会だったという情報を手に入れたこと、そしてその九龍会に復讐しようとしていること、MIGHTY WARRIORSとDOUBTを利用してSWORDの人々を倒そうとしていることを知る。
こうして改めて振り返ってみると琥珀さんのバックには外国マフィアの李がついていることもあって、物凄く規模がデカいことをしようとしていたんだな……

そしてそれぞれの思惑がありつつもSWORDの立場を守るためにSWORD地区の5チームが組んで戦うことになるんだけど、このシーンがとにかくアツい。

俺たちは卒業(改めてあらすじを読んだら自主退学だった。それは卒業とは言わん)するから3人で抗争いくわ!高校の奴らは関係ないから巻き込まない。みたいなことを村山くんが言った直後に、鬼邪高校の皆さんがわらわらとでっけえトラックに乗って登場したシーンは良すぎて声出して笑ってしまった。
定時制は20歳すぎてる生徒が多いから、大型トラックを運転できる人がいる!知見ですね。
そしてこのHiGH&LOWを見始めたきっかけの轟洋介さんもちょこちょこ出ていて嬉しかった。デコピンがコミュニケーションになっていたのもグッとくる。
そして轟くんは喧嘩の時も眼鏡なの、絶対不利そうで良い。
でも喧嘩で眼鏡をかけられるというのは強さの証明でもあるのかな。

そして達磨一家の日向がボンネットに乗りながら移動しているシーンでは二人で知ってる知ってる知ってる!見たことある!となっていた。
なんでこのシーンだけ見たことあったのか思い出せないけど、何故か覚えていた。当時Twitterとかで話題になってたんだっけ。
そして「少女革命ウテナ」の暁生が車に乗る時の乗り方じゃん……となって笑ってしまった。こんなイかれた乗り方がかぶることある?

雨宮兄弟はSWORDに含まれていない分、兄貴を追っているので兄貴の情報が掴めるかもしれない!となると大体着いてきてくれて良い。シンプルに喧嘩が強いので戦力としてありがたいね。

そしていざ抗争が開始!となった瞬間、ものすごい大人数がダーッとぶつかり合う流れが美しすぎて脳みそからアドレナリンが出ているのを感じた。
圧巻!すごい!お金がかかっているアクションって最高!
この場面、一秒も画面から目が離せなかった。泥臭い殴り合いって本当に良いし、身軽で身体の使い方が上手な人たちのアクションが堪能できる時間がこんなにあって良いんだという感動があった。
しかもものすごい人数と、結構な広さの土地で殴り合っているからドローン的なカメラが引きで撮っているシーンとかもあり、その迫力にただただ画面を唖然と見ていた。
やっぱりアクションは人数ですよ。人数。この喧嘩のシーンはずっと最高だった。

達磨一家の人が謎にクレーン車でコンテナを動かして人を散らす場面とかもあり、いやそれ下手したら味方も死んでしまうでしょうという場面とかも良かった。謎に資格持ちの強さを見せつけられた。
敵がどこからともなく焼いた鉄の棒とか持ち出してきたのも謎でよかったな。
武器として強すぎるだろ、と思ってたんだけど、雨宮兄はそんなものにも臆せずはっ倒していてすごかった。臆せよ。焼いた鉄の棒だぞ。

そして一方その頃琥珀サイド。
九十九さんがまず説得をしに行くんだけど、琥珀さんは自分が龍也を殺してしまった、自分が不出来だったから、と思い悩んでいるのが伝わってきてもうハグとかしてあげなよ……と思いながら見ていた。でもここはハグ如きでなんとかなる世界ではない。
もちろん言葉で納得してくれるような意志の強さの琥珀さんじゃないので殴り合いになるんだけど、九十九さんは退院したばかりなのでヒヤヒヤしながら見ていた。
ついこの間まで寝たきりで、わりと最近までリハビリとかしてた人でしょ!手加減しな!?九十九さん死んじゃうって!と怖かった。
だからコブラとヤマトが来てくれた時はホッとしたんだけど、もう琥珀さんは鬼神と化しているので3人がかりでもぜんっぜん止まらないね。圧巻の強さ。倒れねえ。3人ばかりボロボロになっていく。

やっぱり組織でリーダーする人の強さって違うんだな。
体力があるであろう若者2人ですら顔がボロボロになって立ち上がれなくなっているんだもの。そして琥珀さんはやられまくっていてもスッと立ち上がるんだもの。格が違うわ。

だからもうそんな琥珀さんにはこれしか無いと九十九さんは琥珀さんに鍵を渡す。
ここ、たぶん九十九さんはもっと琥珀さんがフラフラになって、自分たちの話を聞き入れてくれるような状態になってから渡すつもりだったんだろうけど、鬼神・琥珀はタフすぎて一向に倒れる気配がないので自分が意識を失う前に、話を聞いてくれるかわからないけど一か八かで渡したんだろうな。九十九さんの苦労が伺える。
それは昔龍也が生きてた頃に琥珀さんが売ったバイクを買い戻してくれていた鍵だった。
龍也の想いを今受け止めた琥珀さんは、3人がかりでも倒れなかったのに鍵をしっかりと握りしめて泣きながら膝をつく。
ようやくみんなの琥珀さんが帰ってきて、喧嘩は終了。SWORDの勝利!

最後にチラッと出てきた戦闘要員美女が無傷だったことにメロメロになった。男たちはあんなにもボロボロになっていたのに。
そして村山くんが俺卒業するし卒業後山王連合会入れてくんない?って言ってたシーンも良かったな。村山くんの調子の良さと愛らしさが出ていた。
山王にいたチハルって子と因縁があるんだろうな。この辺はドラマで語られてるのかな。

そして一番最後にずっと雨宮兄弟が追いかけていた兄貴の正体が明かされて、それが斎藤工だったので斎藤工か〜!そりゃ130分引っ張るわ!とも思いました。そりゃどんな兄貴か気になるよ。

は〜面白かった。見応えがあった。殴り合いって本当に見ていて気分が良い。アクションが最高だった。
最初は轟洋介さんしか知らない状態で見たし、俳優もEXILE系の人たちが多いだろうからわかるかな〜と思っていたんだけど、全く問題がないくらい俳優陣が豪華でびっくりした。
そして終わった頃にはWhite Rascalsの皆さんと鬼邪高校の村山くん、轟くんのことが好きになっていた。130分で好きだ!といえる人が見つかるのは嬉しい。

有識者にきいたところ、時系列的にはドラマ→映画らしいのでここらで一回ドラマを見てみるか!という話になった。
ということで次回は一旦時が戻り、HiGH&LOWのドラマです。
今回映画でザッと出てきた人たちの細かいお話が見られるのは嬉しい。
どんな人なのか知られる時間が楽しみだ。

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