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[BtoB向け]1枚ものチラシのデザインと作成方法【表面デザイン編】

本日は、営業・販売系の展示会やイベントでよく使う裏表一枚ものチラシの作り方を解説します。

私自身も過去に悩んでいたのですが、チラシ・フライヤーのデザインは提案書と違い、一枚の中のデザインの自由度が高いため逆に難しいと感じています。色々作っては修正し、作っては修正し、なかなかデザインが固まらないことが私もよくありました。

ですが、BtoBにおけるチラシデザインに関しては、ある程度パターンが見えて来たので、今回記事にします。
(今回もパワポでできる範囲です。photoshopやillustratorや難しいことは使いません!)

Web商談、テレワークが当たり前になった今の時代だからこそ、対面して会った時にさらりと手渡すチラシは、逆に印象的に残ったりもします。(印刷されるチラシは減りこそすれ、世の中から0になるということは当面ないとは思います。)

それでは、はじめます。

〈この記事のおすすめの方〉
☑illustratorやPhotoshopまでは使えない方(パワポは使える)
☑BtoBサービスのチラシを作りたい方
☑はじめてチラシを自分で作成する方

はじめに:BtoCチラシとBtoBチラシの違い

今回解説するチラシは、あくまでBtoBのチラシデザインです。

ネットやyoutubeで検索していただければ、BtoCのチラシデザインは沢山でてきます。ハウスメーカーのイベント、ラーメン屋のメニュー、マッサージ店舗のオープン告知etc.・・・

BtoCのデザイン性に優れたチラシ

しかし、写真やイラスト画像もふんだんに使えて、どちらかというと感性に訴えることが中心となるB2Cと比べると、B2Bのチラシデザインの場合は、論理に訴えかける必要があります。さらに、コンサルティングやシステム開発のような無形サービスの場合は、画像や写真がそもそも使いにくいと言った違いもあります。

B2Bチラシの例
作り方が全然違う・・・

このような違いがありますので、BtoBチラシは、BtoCチラシとは作る内容はもちろんその作り方のプロセスも大きく異なるということになります。

チラシデザインにおけるB2C、B2Bの違い

あとは、個人の感覚論ですが、BtoC企業は、きちんとデザイナーの専門部署や専門社員がいたり、広告代理店や印刷会社と取引があることが多いですが、BtoBはいまいち専業デザイナーを雇うというよりは、営業部やマーケティング部が片手間でやるようなイメージもあります。

そんな違いを抑えた上で、チラシを作っていきましょう!

1|チラシの全体構成を決めよう

BtoBチラシの特徴として「裏面をよく使う」ということがあります。ポスターのように貼り付ける機会が比較的少なく、展示会イベントや訪問時の手渡しという利用シーンが多いためです。

そこで、表面から裏面へ一連の流れを意識して、チラシを作成してみましょう。そして、大切なのことは、この”構成の流れを作る”というのは、チラシであっても、提案書であっても資料作成の本質的には同じことですので、必ず意識するようにしましょう。

2|タイトルヘッダーを作って時短する

それでは早速、製造業界向けのIoTデバイス・ソリューションのチラシを例に作ってみます。せっかくなのでBtoB中でもかなりお固い例です(笑)

流れの作り方として、失敗しにくい定番の方法が、最初にタイトルヘッダーを設けることです。

タイトルヘッダーの作成例

BtoCデザインであれば、タイトルヘッダーなしの豊富なデザイン例があるのですが、大きめの画像素材を探したり、単純にデザインを検討する量も多くなるため、BtoBで使えるタイミングはほとんどないと思います。

ヘッダーを使うことは、誰でも編集が簡単かつデザインクオリティを一定に保ちやすいのでおすすめです。(作業時間の時短にもなります)

重めの印象が気になる方は白ベースでももちろんOK

3|導入、そして流れを作る

流れの作り方として、ほとんどのチラシが、

  • パターン①:問題や課題で関心を持ってもらってから、自社のサービス紹介につながる

  • パターン②:結論、自社サービスの内容を先に紹介し、メリットや具体例につなげる

のどちらかの流れが多いと思いと思います。

どちらでも構いませんし、自分の話しやすい方に合わせて作って見ましょう!仮に、パターン①で作って見ると中段がこんな感じです。

中段の作成例

問題や課題で興味・関心を得るには、最低3つくらいはわかりやすい、その業界でよくある問題をピックアップしてみましょう。

また今回、チョコ停(=チョコチョコと製造ラインが止まる事象、生産管理や製造業界の用語)とあえて記載しましたが、専門業界用語を使ってあげると、その業界の方がチラシを見る分には、直観的にすぐイメージを沸かさせることができます。

もちろん、業界を外すとさっぱり人に伝わらないので注意してください。また、あくまで、興味関心レベルの触りだけですので、本気で業界の話に入ってしまうと、痛い目を見ます。

4|いよいよメインコンテンツ

さて、ようやくメインコンテンツです。ここは大きく一番アピールできるように記載しましょう。システム概要・システム構成・メリットなど、自社として最も伝えたいことをわかりやすく記載してください。

メインコンテンツ。5W1Hで言うとWhatを書きます。

コンサルティングサービス、ITシステム・・・上記例であげたようなIoTソリューションも含めて、やはり画像や写真がそもそもないことが多いので、ここは、やはり「図解」が来ることが多いです。

そもそもこの図解が一番面倒かつ難しいと思うのですが・・・

図解を解説していくとそれだけでもう2、3記事は書かないといけないので、今回は割愛します・・・営業の方は、上記レベルのような図解がパワポできれば十分合格点です。また、下手に自分でオリジナルの図解を作るより、提案書やカタログから流用するようにしましょう。

5|表面の完成!そして裏面へ続く

そうして、表面が出来ました。こんな感じです。

表面作成例

1枚であっても上から下にきちんと構成・流れがあります。デザインとしては実に地味ですが、BtoBのチラシは売るためのチラシではなく、あくまで会話やきっかけのためのチラシです。だからこそ、中身ー自分がこのチラシを使って、お客様と会話が始められることが大切なのです。

以上のような流れで、お客様に「工場ってそういえば、こんな問題あるなあ~IoTソリューションってのがいいのかな?」と何となく思ってもらったら、いよいよ裏面をめくってもらいます!

そして裏面の解説ですが・・・

結構記事が長くなってしまいましたので、また次回にしたいと思います。

裏面は次回へ続く・・・

<本日の内容>星3つ★★★☆☆~星4つ★★★★☆
「職場の資料作成には困らない」
~「資料作成を得意スキルに、職場で一目置かれる」

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