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ChatGPTを活用して問題作成の負担を大幅に軽減!

はじめに

先生方、日々の業務に追われ、生徒一人ひとりと向き合う時間が十分に取れずにお悩みではありませんか?私たちは、学校や教員の方々へのAI導入支援を行っており、ChatGPTを中心としたAIの活用方法の提案や研修などを通して、先生方の業務効率化をサポートしています。

今回は、定期試験の作成や個別支援のために、どのようにAIを活用すれば良いかをChatGPTを使用して紹介します。


ChatGPTを活用した課題作成

このニュース記事「学校のテスト問題も作成 生成AI、広がる連携の動き 日本初の業界団体」 では、生成AIを利用したテスト問題作成の実証実験の様子が紹介されています。

ニュース記事にあるように、生成AIを使ってテスト問題を作成する際には、単に学年や単元を指定するのではなく、細かく条件を入力することが上手に問題を作ってもらうポイントです。

また最初に、「あなたは優秀な小学校の先生で問題作成のプロです」などと生成AIに役割を与えることで、より適切な問題を作成できるようになります。

それでは実際にChatGPTを使用して中学校の数学の問題を作成し、難易度を調整をしていきましょう。

問題の作成例

プロンプト(AIに出す命令のこと)例:今回は、中学校の数学の教師で問題作成のプロとして振る舞ってください。

プロンプト例:中学1年生の数学、「正負の数」の単元の問題を作成してください。「各組の数の大小を不等号を使って表しなさい」という問題を3問作成してください。

生成された問題 パターン1
生成された問題 パターン2

どちらの問題も同じプロンプトから生成されました。ご覧の通り、使われた数字や出題形式には少し違いがあります。AIからの返答は、特に何かを生成させる場合、ガチャのようなものと考えると理解しやすいですが、基本的には毎回異なる結果が返ってきます。

生成された問題の難易度調整

さて、確かに指定された学年や単元の問題は生成されましたが、もしかすると少し簡単すぎたと感じるかもしれません。次に、生成する問題に細かい条件を指定して難易度を調整してみましょう。

プロンプト例:ありがとうございます。もう少しだけ難しくしたいので、2問目は小数点第一位までが入っている数字、3問目は負の整数1つと負の分数2つの問題に変更してください。

指定された条件に従って、問題は小数点第一位までの数や分数を含む形にちゃんと変更されました。先述の通り、生成AIの返答にはガチャ要素があるため、2問目と3問目だけを細かく指示し、1問目が変更されないようにしました。

もし3問目の負の整数が-4だと簡単すぎると感じる場合、再度の調整も可能です。

先ほどのプロンプトにカーソルを合わせると、写真のように鉛筆のマークが現れますので、クリックして編集してください。スマホの場合は、編集したいプロンプトを長押しすると編集オプションが表示されます。

写真は編集前のプロンプト

編集後のプロンプト:ありがとうございます。もう少しだけ難しくしたいので、2問目は小数点第一位までが入っている数字、3問目は負の整数一つ( -1 ) と負の分数2つの問題に変更してください。

整数を " -1 " と具体的に指定しました。

−4が−1になりました。分数は数の指定をしていませんが、自動で変更されて生成されました。

解答と解説の生成

もちろん、必要に応じて解答や解説も生成することが可能です。

プロンプト例:素晴らしい。では生成された3問について、中学1年生が理解できるよう、解答と詳しい解説をお願いします。

また、必要に応じて引用機能を活用することで、特定の部分について更に詳細な解説を提供することも可能です。
ここでは、負の分数の比較の部分の理解度が不十分な生徒への支援を想定します。

引用機能の手順1 詳細を知りたい部分を選択し、 ” マークをクリック
引用機能の手順2 より詳しい説明を求めるプロンプトを記入


生成された追加の説明がこちら

分数を小数に置き換えて考える方法についての説明も生成されました。このように、生徒の理解度に応じて個別の支援を行うことが可能です。


ChatGPTに問題や解説を生成させる際の注意点

初めに紹介したニュース記事でも触れられている通り、ChatGPTが生成する問題が実際のクラスの児童生徒のレベルと乖離している場合や、指定した学年の学習範囲を超える問題が生成されることがあります。これにより、AIに完全に任せることは現段階では困難です。

AIは、問題作成の時間を短縮するためのツールとしては有効ですが、生成された内容が正しいかどうかは必ず教師が確認する必要があります。

ただし、OpenAIのChatGPTだけでなく、他の企業も競ってAIの改善を進めているため、今後はより正確で思い通りの結果を簡単に得られるようになるでしょう。

是非、AIを良きパートナーとして活用し、児童生徒の理解度に応じた最適な課題を作成し、個別支援にも役立てることをお勧めします。


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