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対人援助職についての一考察

今回は、「対人援助職についての一考察」をテーマに書きたいと思います。

ここに書くことは他の投稿もそうですが、私の個人的意見ですので、押しつけるつもりは全くなく、あくまでも現時点における私の考えを書いています。

ではそもそもなぜ書くかといいますと、私という人間を理解してもらうためには、個人的意見を伝えることが非常に大切だと思うから。一方で、私と違う意見があるのは極めて当然だし、面白いし、自然なことだと考えます。みんなが全く同一意見であるのは不自然でその方が逆に怖いな。

さて、対人援助を日頃しているといろいろと思うことがあります。専門は心理とヨーガなので、特にそれらを軸にフォーカスするのですが、やはり援助となる上で要になるのは「相手の関心に関心を向ける」ことではないでしょうか。

この「相手の関心に関心を向ける」というのは、シンプルでいて案外難しいのです。それはなぜかといいますと、私たちは日常でたえず自己判断をしていまして、それに囚われがちであり、はっきりいうと目が曇っているからです。

例えば、「正しい/間違い」「優/劣」「速い/遅い」「有意義/無駄」「得/損」「高い/安い」「若い/老い」「金持ち/貧乏」。

ここで押さえておきたいのは、これら全ては自己判断だということ。自己判断は、客観的事実ではなく、あくまでも個人的意見の分類に入るのです。

そこを見誤ってしまう人が多く、それが大元で「相手の関心に関心を向ける」ことができなくなっちゃう。そして、事もあろうことか、「正しい私が間違っているあなたに教えてあげる」という上から目線のスタンスで向かってしまうのです。これを図式化してみました。

ですので、対人援助を行なうにあたり、横の関係を持つことが大切です。ちなみに、横の繋がりという用語はアドラー心理学で頻繁に出てくる重要キーワードの1つでして、私の師匠となる鎌田穣先生はアドレリアン歴30年の大ベテランなので、師匠でありながらも横の繋がりを私は持てているのです。

この世を見渡してみると、師弟関係ながらも横の関係を持てるって非常に珍しいんですよ。どれぐらい珍しいかというとおそらく500人に1人ぐらいかもしれない。いやぁ、もっと少ないかも。この関係性は大変恵まれてると思っています。ラッキーとしかいいようがない。まさに天からの贈り物でしょうね。

このような対等性の中で双方向的な意思疎通を行なってこそ、「相手の関心に関心を向ける」ための土台ができます。

ですので、伝統文化を重んじる上下の師弟関係と対人援助をする上での横の関係を明確に分けておくことが大切ではないでしょうか。

それと、もうひとつ重要なことだと思うのは、対人援助をする側は死なない程度に多種多様な体験をしてそれを乗り越えておくこと。例えば、病気、対人関係トラブル、天災、借金、世間から干される、転職、失職、いじめ、DV、海外居住など。

こういった貴重な乗り越え体験は対人援助をする上でとてつもなく大きな糧になっていきます。人の痛みが痛いほどにわかりますから。そして、ポイントは乗り越えていること。乗り越えていないと、具体的な方法を伝えられないんですよ。いってみれば、抽象論や理想論どまりのロジックで、残念ながら現場で役立たないのです。

ちなみに私は今までわりと死なない程度に様々な経験をしてきました。詳しくはオンラインカウンセリング七転び八起きプロフィールに書いていまして本当はもっとありますけども、とりあえず公にしてるのは、依存症、精神疾患、いじめ、対人関係トラブルを30歳過ぎまで繰り返し、それらすべてを乗り越えて現在に至ります。ですので、そういったお悩みのクライエントが目の前に現れた時、具体的に援助できるのです。そう、クライエントは常に具体性を求めている。

それと、これらの経験にあぐらをかいていては先に進めないので、日常でさらなる経験を積み続けていまして、ここ最近の挑戦はオンラインサロンである次世代心理サロンの立上げ、そしてそろそろ始まるクラウドファンディングですね。この二つを行なう一番の動機は、対人援助力のさらなる向上です。


結局のところ、私としては今生で解脱を求めているわけではなく、つきつめて行ないたいことは菩薩行に近いかもしれない。「人の思い」と「調和」を死ぬほど重視しています。これらをないがしろにするのは、私にとってはアウトです。つまり、全身全霊で対人援助ということですね。

そうそう、この話も書いておこう。ご存知の方は結構いらっしゃると思いますが、今年後半にすったもんだありまして、その中でヨーガ仲間が私に伝えてくれた言葉がとっても嬉しかった。その方とはそれまで一度もお話したことがなかったのですが、このようなメッセージを個人的に送ってくれたのです。

「中田さんのカウンセリング、ヨーガを必要とされている方がたくさんいらっしゃると思いますので、引き続き、ご健勝を願っております!サービスを選ぶのはクライアントですし、我々セラピストが個人のレベルアップするだけですよね。お互いがんばりましょうね👍」

サービスを選ぶのはクライエントというのは本当にごもっともですし、一度もお会いしたことのない中で、こういう言葉を伝えられるって素直にすごいなぁと。人間的魅力をまざまざと感じました。すごい素敵。本当にそう感じました。

ですので、来年はさらなる対人援助に向けて突き進んでいきます。本気ですよ。

ー今生を生き抜くための智慧を身につけようー

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