独学で服を作る
こんにちは、じゅんじです。
最近、自力で服をつくれるようになりたいと思っています。本気で。
自力で服を作れるようになりたい
その理由は以下3つ。
1. ファストファッションで欲しいものがない
2.探す時間が手間
3.妥協して服を買いたくない
前提として、私は『服なんて消耗品』だと思っているから、適当に着れる服がいい。
でもその「適当に着れる服」を探すのが問題なのです。
セレクトショップで良いシャツを買うのもいいけど、そこそこお値段もするし適当に着るには気が引ける(=適当に着れない)
かといってユニクロや無印で探してみても、デザイン性に欠けるし、お店の中で一番マシで着れそうなものを探すのも手間。
もしマシで着れそうなものを見つけたとしても、妥協して買うのもなんか違う。買った後に結局あまり着なくなるパターンもよくあった。
色々考えてみたけど結局、私は値段に関わらず、納得がいくものでないと、新しいものを持つにあたり府に落ちないのだなと再確認したのです。
ならば、世の中にあるものから探して「買う」のではなく、自分の理想形が既にわかっているのならば「作る」という手段があるし、むしろ作るのが早いのでは?と思い始めました。
自力で作れるようになれば、同じ型紙から同じものが何個も作れるし、素材を変えても面白い。
服作りを知るきっかけ
ここで私が服を作るきっかけになった話をしたい。
私は文化のような服飾の専門学校に通っていたわけでもないし、パターン講座に通うなど、専門的にパターンを学んだ経験はない。
しかし、大学時代に「シャツのサンプルを作る」という選択の授業があったので、そこから服作りを知るのである。
その授業の担当教授は、イッセイミヤケにも関わったことがあるとか。とにかくファッションの大先生であった。
話を少し戻すが、その「シャツのサンプルを作る」授業の内容は、文化服装学院の教科書を印刷したプリントが配られ、教授のザックリすぎる解説と共に、シャツのパターンの作り方と、ミシンの縫い方、アイロンの使い方を12コマ(計10時間)で仕上げるものだった。
そもそもシャツを作るためには、パターン作製、パターン変更の方法、縫製、アイロンの使い方など、必要な技術は多岐にわたり、到底10時間で学べるものではない。
だから、10時間でパターンに辻褄が合ったシャツを作るなんて難しすぎる。
というか無理。
縫製が汚いとか、落としミシンが台襟に乗ってしまったとか、腕が動かしにくくてパターンに無理があるとか…
とにかく、納得がいかないところが散見されるのです。10時間で上手くできる、はずがないのだ。
案の定、40人が授業を受けてて綺麗にシャツを仕上げられる人は1人も居なかった。
私は当時、持ってた家庭用ミシンでたまに「服っぽいもの」を作ってたから多少は授業についていけるかな〜余裕っしょ!
って思ってたけど、現実は違くって。
教授の言葉一つ一つを丁寧に消化していこうとするも、納得できる出来にはならなかった。。
服作りを独学で深く学ぶことの難しさ
大学時代に「シャツを作る」授業を受けてから、アパレルのインターンで友達になった文化卒の方に教科書をもらった。
友達に貰った文化の教科書を読んで、シーチング(練習用の仮布)でトワル組んで、色々試してみた。
トワルはいい感じだけど、本番の布を買ってきて作ったけど、なんかイメージと違う。
生地が変わるとシルエットも表情も変わるし、素材が変わると、タックの幅やポケットの位置、大きさも調整が必要なのではないか?
服の形に直結する身幅や肩幅、袖丈、が大事なのは言うまでもないし、ディテールにおいても、ベストバランスはどこにあるのだろうかと作ってるうちにわからなくなって、終着点を見失ったりもした。
手を動かしながらあれこれ考えてながら、納得いかなくて、作っては解体、作っては解体。
大学時代に作ったものは納得いかずに今は1着も残ってない。
おうち時間をきっかけに服作りを再開
時は過ぎた今、25歳の春。
過去に色々試しながら作ってきた経験はある。今までの経験で分かった大事なことは一つひとつの工程を丁寧にやること。
コロナの影響で外出もままならないので、おうち時間で何やるよ?ってなった時に、真っ先に思いついたのは服作り。
この時間を有意義に、服作りのレベルをあげたいと考えている。最低目標を既製品レベルと設定して、まずは基本のシャツから始めた。
文化の教科書を読み直したり、パタンナーさんのブログやnote、縫製工場の動画をYouTubeで観たりして、あらゆる手段をメンターと思って、学ぶ。
そして手を動かす。
1.パターンを作る
2.シーチングで試作を作る
3.パターンを修正
4.シーチングを修正
1〜4を繰り返して理想の形に近づける。なんだか昔よりリアルクローズを作れるような感触を感じれるようになってきた。
そしてこれは最近作った、春夏に着るシャツ。
「暑くても何か羽織りたい」そんな時に着れるように、ローン生地を使った。
透け感があって季節感が出るし、生地は薄くふんわりしてて、風をはらむと雰囲気もいい。
まずは自分のリアルクローズのために作っているけど、もし誰かが欲しいと言ってくれるなら、作らせて欲しい。
作ったものを着て、喜んでくれるようになれたら最高だなあ、と思う。
とにかく試行錯誤して作り続けて、服作りを楽しむだけだ。
〈了〉
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?