ファッションのオリジナリティについて考察してみる

こんにちは、じゅんじです。

今回はファッションのオリジナリティについて考えるという話。

「あの人はオシャレ」って思う理由ってなんだろう?

服が好きな人なら一度は思ったことがあると思う。

その理由の一つとして、その人のコーディネートにオリジナリティがあるか否かだと私は思っている。

じゃあ、ファッションにおけるオリジナリティって何?と更に疑問に思ったので、深掘りして考えてみる。

オリジナリティの意味は?

前提として、オリジナリティの意味を読書の方と共有がしたい。

辞書でオリジナリティを調べると「オリジナルとは独創性や目新しいさま」と出てくる。

これは、個性的とは意味が違うので混同しないようにしたい。

冒頭でファッションのオリジナリティについて考えると記載したが、ファッションについてオリジナリティを一言で表せる訳がない。

なので、次の項からファッションにおける「オリジナリティ」を多角的に考えていくことにする。

オリジナリティを「トレンド」から考察する。

まず、トレンドとオリジナリティについて考えたい。

世の中の大多数の人々は均一化されたファッションをしているようにしか見れない。

なぜか?

ファストファッションをはじめ、世にありふれたアイテムばかりで固めると平均に近づき、つまりそれは、均一化されたファッションと同じ事となる。

個人的にファストファッションだけでなく、定番アイテムやトレンドで固めている場合。それも均一化ファッションでは?と思いますが、それは合わせ方の問題でもあると考えている。

均一化の例として、WEARのランキングを見れば一目瞭然。なぜかって、WEARのランキングの仕組みを考えればすぐわかる。

トレンドを意味するホットワードがいくつかピックアップされる。そのトレンドを取り入れたコーデがピックアップされて、ランキング化されたり、まとめ記事となる。
みんなが着てるから!という時代に遅れたくない気持ちと、WEARISTのようなオシャレな模範を模倣すれば安心。大概の人の心理はそう。

1.時代に遅れたくない為オシャレを意識
2.憧れやインフルエンサーを模倣
3.模倣トレンド追随者が世の中に広まる
4.1〜3が繰り返され更に世の中に広まる5.結果的にトレンドが飽和してファッションス タイルが均一化

1〜5のサイクルが回り続けてることは間違いない。

これは、みんなが着てる安心感=トレンドという概念が世の中にあるということ。

WEARのランキングのようなマジョリティの方はテンプレート的な表面上のオシャレを身につける。

オシャレかもしれないが、裏を返すと、実は安心感や共感を得たいのだろうか?とつい想像してしまう。

もはやオリジナリティはそこには無く、とにかく安心感に身を包まれていたいのか?とさえ思ってしまう。無論そこにはオリジナリティは感じることはできない。

オリジナリティを「差別化」から考察する。

やはり、他人のコピーのような均一化された服装を纏っていてもオリジナリティを見出せるとな思えない。

だが、どうにかして「どこか違いを出したい」そう思うだろう。人との差別化がファッションの醍醐味であるから。

となると、アイテム選びやコーディネートからオリジナリティを感じてもらえるようにしたいところ。

でもそのオリジナリティってものは誰に理解・評価されるのだろうか?

「差別化」を図り、個性的で尖ったファッションをしたところで誰に理解されるのだろうか?

その答えは、同じ考えや理念を持った人同士、又はその界隈で発生した文化圏でしか理解できないということ。(言うまでもないので、自己満というのは棚に置いていく)

言い換えるなら、服バカや服好き偏差値高すぎさん同士でしか理解し合えない。とか、

服に無頓着な人は無頓着な人同士でしか理解できないということ。そう、「なんでそんな高い服買うの?」とか言う人だ。

本当の服好きのコミュニティは小さな文化圏の中の事象に過ぎない。

きっとこれを読んでくれている服好きの人なら感覚的にわかってくれるはず。とはいえ言葉だけでは抽象的すぎるので、簡単な図を作ってみた。

ファッション好きのグループは大きく二分されると仮定。ヨコ軸をお金の掛け度合い、タテ軸を興味の度合いとする。

服にちょっとは興味あるけど、そこまでお金かけない=マジョリティはグレー斜線ゾーン。

特徴として、ファッションへの興味は偏差値50よりは高いが、プチプラを上手く取り入れるタイプ多し。

一方、黒斜線ゾーンは服バカ・服好き偏差値高スギさん。値段のことは目を瞑って服がすぎたから、なんだかんだ妥協できない。

二分された、1.グレー斜線ゾーンと 2.黒斜線ゾーン。

さらに言えば、それぞれのゾーンのなかに更にテイスト毎にグループが存在していることでしょう。※キリがないので省略

私は図のように、大きく二分されるのではないかと考察する。

人によって一概には言えないが、やはり2.黒斜線ゾーンの方のがオリジナリティは高い傾向にある。

服好きな人は拘りの強さやスタイリングの追求しているので、必然的にどこかで自然と差別化がなされるから。

繰り返しますが、この図が示しているのは
「オリジナリティ」は近い価値観や理念を持った文化圏の人同士でしか共有できないのではないか?ということ。

図の中のグレーゾーン同士、黒ゾーン同士ならファッションへの考え方など思想が近い。

シンプルに考えて、同じような服好きが集まるってこと。言い換えるなら、類友の原理だ。

まとめ

ファッションにおける「オリジナリティ」とは何なのか?を多角的に考察してみた。

まず、オリジナリティを「トレンド」という点から考え、例として、wearランキングによくあるようなファストファッションで全身固めることを挙げた。

私からしたらそれはマジョリティであり、オリジナリティというものはそこに無く、むしろ共感や安心感を得ることに他ならない。

次は「差別化」をすればオリジナリティが表現できるのではないか?と考えた。

ファッションでオリジナリティを表現するときに、他者との「差別化」を図ろうとする。

そこで個性的で尖ったファッションをして、差別化を図ったところで誰が共感し、評価してくれるのか?

ファッションで「差別化」を図り、オリジナリティを表現しようとしても、結局理解してくれるのは近い考えや理念を持った文化圏の中の人であるということ。

人は同じ文化圏の他人にカッコイイとかオシャレと言われて初めて「この人、わかってくれてる」と思える。

その時に初めて人は、自分の拘りや好きをもって身に纏っているファッションに自信を持てたり、自分に服が似合っていることを認識できる。(感覚的に似合ってるという自負がある場合はより強く自信が持てたりする)

つまり、「自分は似合ってるな、オリジナリティあるかな」など自分で自覚している節があったとしても、人は他者から認められて初めて確信することが出来る(第三者に認められるとより自信が確たるものとなるだろう)。

ファッションにおけるオリジナリティとは、同じ「好き」を持った仲間が集まって、共感し、認め合うということで初めて認識できる素敵な発見なのかもしれない。


〈了〉

じゅんじ

#ファッション #オシャレ #オリジナリティ #個性的 #ファッションセンス #ファッションコーディネート #服 #服好き

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?