今日の本 生命の意味論
かたちになりたがる、ミドロと情報。
分裂したがるのは、複雑を好む細胞の防衛本能。
それとも逃走に焦がれる生命の欲望。
恐ろしく、美しいもの、
自己から色かたちのかけ離れた姿体。
目が覚めて甲虫、
ザムザの細胞の憧れ、そのかたちは
「ニンゲンキライ」。
サイトカイン、
遊牧を選んだアベルのほうが、神に選ばれる。
神に選ばれた者たちは殺される運命にある。
農耕をえらんだカインにより、失われたかたち。
神を招きたがる細胞は、
神に触れると死にたがる。
冗長性、重複性、だらしなさ、
多目的性、不確実性、曖昧性。
サイトカインのキーワードは、
アベルの側にあてはまる、ということか。
それらはカインの脳が言語により
描写したカインのかたち。
免疫のはたらき、ゲシュタルトクライシス。
アイネ クライネ ナハトムジーク
『音楽の冗談』、
乱れたモーツァルトの前髪、
その失われた秩序、またかたちに戻らんとし。
情報の伝わり方、受け取り方は
一度きりの跳躍、
「命賭けの跳躍」
ニューロンとイーロン、
デタラメな信号の集積により出来上がる
不気味にも美しき仮面、脳面、猿の楽
「やめてくれ」って言うからには、
言うからこそ、やめない雨と鞭,
重力、統計学、エントロピー、
時計の針、地下鉄の最後尾。
うっかり乗り越して、戻れない過去。
到着予定時刻と到着時刻のズレ、
一度きりの差異、
「反復」というありもしない現象、それは
かたちという名の欲望が夢見る理想郷。
errr dayじゃない方の毎日、毎日。
情報は訪れる。
情報は迫る。
ニューロンはトコロテンのごとく押し出され、
環状線は鮨詰めの遠心力を動力とす。
ネズミ花火、尻尾が燃えて回り出す。
パンとはじけて、はじけすぎて、
悲しき免疫、温帯から熱帯。
かたちのなくなりがかたちの名残りをかき集め、
またかたちになろうとする。
何ものでもない受精卵、
まだ卵にも満たない人間のかたちたちの揺らぎ。
満たない、見とうもない、見損ない。
いつも情報が足りていない、しかも誤配、不在。
かたちにできない。
だからこそ、かたちにしたい。
「きたないはきれい」(三人の魔女)
「二番目に好きな器官」(ウッディ・アレン)
No、脳、能。
人の形を求めて止まない感情、
不安、怒り、劣等感。
重みと重力の類似性。
上と下という概念は地に堕ろされた爆弾。
立ち続ける者こそが尊い。
無重力にあれば醜き乳房。
BOMB!