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春の輿





掬う手にメダカの影も命かな



雨過てなむもあみだも若葉かな



花や花花とおちるをおひて今



手庇をつらぬく春やロビンソン



子の汗においしくもあり泥団子



春雨や今朝また書いてまたふりて



骨拾い砂糖はひとり一つまで



ひと四這よつんばいにも風薫る



タイプせる指春となりスタバ席



やみし目のまたまぶしさに若葉かな



道半ばにしてトラックすさぶひばりかな



車窓よりサビ吹き流し春の旅



女文字おなもじののびやかに似て春の水




夢のにかすめるものの胡蝶こてふかな



まずしきのつもりて肩に花ひとつ







かしぐ神に聞かす歌あり春の輿こし




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