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山梨県北杜市「逸見神社、八幡神社」

昭和15年くらい生まれ。でも、台座と色が違う、それにしてはどうにも白すぎるし、色が嫌いに残りすぎているから、平成になって作り変えられたかもしれない。

台座には紀元二千六百年と書いてある。調べてみれば、神武天皇即位からちょうど2600年(昭和15年)のことらしい。
当時、第二次世界大戦の真っ只中、日本国内では「贅沢禁止」「行楽輸送で貴重な輸送を妨げるな」など厳しい時代。
そんな中、なぜか皇室ゆかりの神社には行ってもいいよ、なんなら乗車券を安くするよなんて参拝を推奨していた。
Go to トラベル…!


もし昭和型なら、昭和型にしては、顔に特徴がある。(この頃はまだ岡崎型という単語を知らずに生きていました)
それもそのはず、石工の名前が彫ってあった。イイゾイイゾと手を叩いてしまった。人がいなくて良かった。
だが…なんか…バランスが悪い…。たぶん、顔が少し大きいのだ。でも、見ていると、だんだんそれが愛嬌になってきて、阿狛の方なんて「球遊びするワン!」って懐いてきている。
色味もいい。白眼が青くて、目玉が黄色、口の中は赤とまさかの信号トリコロール。
吽狛も子狛に足を乗せて得意そうだ。…子狛の顔がちょっと雑だが、まあそれも愛嬌。狛犬というより、シーサーに似ているのが良い。

S字カーブ尻尾は、先が丸みを帯びていて、なかなかに愛らしい。マルマルした毛やぽこぽこした身体つき。
なんだか、八獄神社に似ている。
なにしろ、この逸見神社はこの辺りにあった谷戸城の鎮守だったらしい。この参道狛犬は、その谷戸城敷地内にあった八幡神社をこちらへ遷宮してきた際に鳥居狛犬その他諸々奉納したらしい。


やはり、真似っこするには、地元の超有名神社というわけである。
ここには、もう一対いるので、第二弾へ続く。

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