風俗嬢に恋をしてしまった話 第11話
第11話「君はそう女の子の最高傑作」
Aちゃんの出勤情報が更新されていた。
朝から18:00までだった。
17:00〜だったらラストの客になれると思い当日の朝、17:00に予約を入れた。
仕事終わってからだと間に合わないので午後早退して会いに行きました。
受付を済ませ待合室で待つこと10分
私の番号札の番号が呼ばれた。
ついに…
Aちゃんに会える。
どれだけ待ったか、探したか。
エレベーターで会った瞬間、私は自分でも分かるほどニヤけていた。
「あ!◯◯くんじゃん!久しぶり!」
もうすでに可愛すぎか…。
前に予約してたお店でも会えなかったから探すの大変だったことや、次の出勤情報だったりたくさんお話しました。
「今回見つけれたのホントにスゴいね!」
「見つけてくれてありがとう」
なにをおっしゃいますか。
ありがとうはこちらのセリフですよ。
「今日のラスト◯◯くんでよかった〜」
「え?なんで?」
「だって、◯◯くん面白すぎるから楽しいまま家に帰れるもん」
私は愚かな幸せ者だよ…
こんなこと言ってもらえるなんて。
さらに
「どのお客さんよりも◯◯くんが1番面白くて楽しい」
「なんか、お互い会話のテンポとか波長が合うから時間経つのも一瞬だね」
なんてことも言ってくれて。
これがお世辞だとしてもとても嬉しいですよ。
やはり彼女達はプロです。
素直に喜んじゃったもん。
また再び彼女の沼にハマっていく。
もう片足どころか肩…首まで浸かってる。
私はあるお願いをした。
「個人的なお願いだから無理なら別にいいんだけど、出勤情報もうちょっと早めに出してほしいなー」
だって、夜中に更新するんですよ。
そんなすぐ対応できないです(笑)
お店を出て家に帰ってからAちゃんのページを見たら早速出勤情報更新されていた。
約束通り!
「翌日」
さすがに2日連続は行けないな…
というか仕事終わってからだと間に合わない。
また早退するのは会社に悪い気がして。
なのでまた来週かな。
ラスト客になってAちゃんが楽しく帰れるならばラスト枠で予約しましょうか。
Aちゃんの笑った顔が見たくて見たくて仕方がなかったこの1ヶ月。
このモヤモヤした気持ちが一気に晴れた。
悩んでいた自分がバカバカしく思えて清々しい気持ちだ。
まだ会ったのが3回目だが、まるでそれを感じさせないほど仲良しになってもらって感無量です。
Aちゃん、あなたは「女の子の最高傑作」だよ。
次回
第12話「どんな姿も目に焼き付けたい」
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