ノスタルジーと東京いぬ散歩の話
「小学生の時は、いつも(乗換の)渋谷駅で、棒を振り回してハチ公を追いかけ回していたねぇ。ハチ公はその都度、駅長室に逃げ隠れていたよ。
飼い主をずっと待っていた? 違う違う、あれはどう見ても"焼き鳥"だよ。当時は渋谷駅の横に焼き鳥屋があってね、ハチ公は目を輝かしてゴックン唾を飲み込んでさ、いつも売れ残りの焼き鳥を狙っていたのさ」。
そんなエピソードを話してくれたのは、犬散歩でいつも会うお婆さんだった。お婆さんは現在96歳。ハチ公のことをよく覚えている。
焼き鳥ばかり狙って