ここが変だよ民泊新法その2 近隣住民とのトラブルを解決する方法
前回は、民泊を営業する上で、近隣住民との間に発生する問題について考えました。本題の民泊新法へのツッコミまでいくのに結構時間かかりそうですが、じっくり民泊で発生する問題とその解決法について考えていきたいと思っています。
■近隣住民との問題を防ぐには?
実際多くの問題は、別にゲストに悪意があったわけじゃなくて、単純に知らなかった・理解が足りなかった。ってケースがほとんどだと思います。特にゴミと騒音に関して。
民泊は個人プレイヤーが多いというのは前述しましたが、だからめっちゃ運営レベルにバラツキがあるわけですよ。
「日本は隣の家が近く、騒音が出るとすぐに問題になってしまいます。夜10時以降は静かにお過ごし下さい」
「日本では、ゴミは分別して出す法律になっています。かならずこちらを守ってゴミの分別を行って下さい。」
とかってちゃんと現場で注意喚起ができていたら、かなりトラブルは防げる。だけど、個人の運営者にそんな気の利いた張り紙やマニュアルを、日本語・中国語・英語・韓国語で用意するのは難しい。
英語で書いてあればとりあえずいいだろうってのは大間違いで、母国語で書かれていない長い文章は、基本スルーされます。だって外国語読むの大変だし面倒じゃん。
■Airbnbが標準マニュアル提供すべし!
エアビー側がバンバン標準マニュアル作って提供してたらよかったんじゃないかと。誰でもDLして印刷できて、日付とか曜日だけ変えたら汎用的に使えるような。そしてデザインチーム作って、こんなマニュアル必要じゃない?って声をホストから吸い上げて、それもマニュアルにしていく。
これやってたら、民泊で近隣トラブルかなり減ってたんじゃないかなって個人的には思っています。私がAirbnb内部の人間だったらまずこれを徹底的にやるのにな。
■チェックイン時迷子問題
これも上記と同じ方法で解決できます。個人がやってるからとにかくチェックイン用の道案内のレベルが低い。googlemapだけ送られても分からないような家いっぱいあるじゃん。
私は自分の運営している物件では、「誰が見ても迷わないチェックインガイド」をスローガンに、写真に矢印入れて、目印の建物も分かるようにして、誰も絶対迷わないであろう地図を物件ごとに作っていました。
それでもチェックイン当日に場所が分からないって電話くるゲストいるんですが、そういう人は100%送った案内自体見てないからね。案内再送して終了。
この問題も、エアビー側で道案内の制作ツール提供するとか、道案内の見本を提供しておけば、近隣でウロウロして住民に不安を与えるようなこともなかったんじゃなかろうかと。
■誰が運営してるの?問題
ここですね、ここが行政のやるべき範囲だと思っています。それでも問題が起こるところを、ちゃんと対応する。だから登録制ってのはいいと思います。
うち民泊やってますってのを登録して、責任者の連絡先を把握して、相談窓口作って、近隣からのクレームがあれば注意や改善命令できるようにしておく。
改善しないところには業務停止ができるような法律にしておく。そもそも近隣住民だって、ちゃんと運営者と連絡がついて対応してくれるって分かってたら、民泊自体にそこまで拒否反応ないんじゃないかなと。
ここまでのまとめ
・民泊運営で近隣とのトラブルになる原因は、「騒音」「ゴミ」「迷子でウロウロ」「運営者が分からない」の4点
・それを解決する為には、「運営者が誰でも使えるマニュアル/張り紙を提供する」「チェックイン時の案内についてもツールの提供や、見本を作る」「運営者を行政が把握し連絡がとれる仕組みを作る」
次回は、規制強化のデメリット、について考えていきたいと思います!
本題の民泊新法へのツッコミにはいつたどり着くのか・・・。
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