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ここが変だよ民泊新法その1 近隣住民とのトラブル

ついに民泊新法が施行されて、当然ですが全く登録件数が伸びないということですが、ここ数年民泊はじめ宿の運営に関わってきた立場から、民泊新法なんでこうなった?という点と、民泊&新法のあり方について、ゼロベースで考察したいと思います。

あわよくば観光庁の担当者に届いてほしいという願いを込めて。

もともと日本大好きなんですが、2018年先進国ジャパンで、こんな法律ができるなんて、まじですかと。日本の未来を憂いてしまったのです。

■そもそも民泊って?なんで民泊新法必要だったの?

ご存知の通り、住宅を宿泊施設として貸し出すビジネスですね。Airbnbというプラットフォームができたことで、民泊という新しい形態の事業ができました。
訪日観光客の増加を背景にめちゃくちゃ市場ニーズがあって、急激に市場拡大してきました。かつ参入障壁が低い(一部屋借りて家具入れたら事業スタートできる)から個人のプレイヤーも多く運営レベルにもバラツキがすごい。

それに伴って問題も起こってきましたが、取り締まる法律がありません。一応旅館業法がそれに該当するんだけど、旅館業法が古い法律で、民泊なんて想定してないから、到底合わない。

そうこうしているうちに市場規模だけが拡大して、問題が徐々に表面化してきました。じゃあ新しい法律が必要だね。ってことです。つまり、民泊で発生する問題を解決する為に作った法律ですね。

■民泊で発生する問題を考える(近隣住民編)

民泊の問題を、「近隣住民」「ゲスト」「ホスト」に分けて考えてみます。それ以外にも、民泊市場の拡大が既存の宿泊業に与える経済的影響や、民泊事業での利益にかかる税金ちゃんと払ってるのか問題もありますが、今回は民泊営業する上での問題を考えてみます。

近隣住民への問題

長年運営してきた経験でいうと、民泊で近隣住民とのトラブルになる問題の9割以上は、以下の4つです。もうこの4つにつきる。

・騒音

ワンルームとかを少人数に貸し出してるところだとそうでもなかったのかもしれないけど、大人数向けの広い部屋は、飲んで騒いだりしますよね。これは迷惑。

・ゴミ問題

外国人は、ゴミ出しのルールをとにかく守らない。というか、そもそも自国でゴミを分別するとか、決められた曜日の決められた時間に出すとかそういう概念がないところだと、守れない。

・チェックイン時の迷子

チェックインの道案内がちゃんとできていないと、ゲストは近くまで来てウロウロするわけですよ。しかもホストに連絡しても連絡がつかない。そして、隣の家のポストをあさってみたり、そりゃ外国人が自分の家のポストあさってたら、怖いしイラっとしますね。

・運営者が分からない

隣で民泊してるのは知ってるけど、運営してるのが誰か分からないってケースはよくあると思います。上の3つの問題(騒音・ゴミ・ゲストの迷子)が発生したときに、誰に連絡していいか分からない。これはフラストレーションが溜まりますね。

この4つの問題がほとんどだと思います。潜在的な問題としては、近隣住民の安全の確保ですね。いわゆる消防設備等がそれにあたるかなと。

長くなりそうなので、今回はこの辺にして、次回問題の解決法を考えていきたいと思います!


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