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叱る時の心得

 ・人と比べない

 ・長時間叱らない

 ・人格を否定しない

 ・後でフォローする

 平尾が叱るとき心がけてた事を教えてくれた。この話は山中教授が弔辞で語られ一部ニュースにもなり世間でも注文された。組織や家族相手に時には叱る事も必要な場面も出てくるだろう。 もちろん人それぞれだし、平尾だから凄く効果が出る叱り方を誰でも真似して効果があるととは限らない。 ただ、人をマネジメントする上で、とても大切な心得と感じる。どれも大切だし、なるほどと納得する内容ばかり、、しっかりと相手をみて、人により変えてようだ。 また日頃から相手との距離感はすごく意識していた。腹を割って話し分かり合う事も大切だと言う人も多いが、その場で盛り上がってしまうとその後期待外れになる事もあり、距離が縮まり過ぎることで緊張感が薄れすぎて馴れ合いになる事も警戒していた。もちろん人それぞれなので自身の考えは決して押し付けたりはしなかった。

 個の力を伸ばす事が組織に置いては大切だし、そのためには時に叱る事で組織力が高まる事もある。念のため伝えておくが、指導者が怒ってばかりいる名門のスポーツチームもあるが、そんな方法では 怒られない様に動く選手を作ってしまう可能性があるので、大反対だった。 日本スポーツでスパルタ式は前の東京オリンピックで女子バレーボール金メダルを取った東洋の魔女が影響していたと言う。そのチームは特別で主要な選挙の何人もが父親がいなく大松監督に父親の愛情も感じたそうだ。なので関係性を見ずにスパルタ式だけ真似ても成功しない、、と教えてくれた。 また叱らないと組織の規律が乱れたり、放置してると悪影響が広がる可能性もある。       

 平尾は叱られて『何くそっ!』と力を発揮するタイプか? 気にし過ぎて落ち込むタイプか?はよく見てた。 それを反発係数と独特な、わかりやすい表現で伝えてくれた。 反発係数が高いタイプは叩いても反発して伸びてくる。反発係数が低いタイプは必要以上に落ち込み、そのまましばらく落ち込んでいる。年々反発係数は低くなってきたとも言っていた。スポーツだけでなく、チームマネジメントは大きく変わってきた。 例えばラグビーの日本代表は外国人の割合も大きく増えて、多様性の縮図にも感じる。 日本代表の監督の時 キャプテンにマコーミックを選んだ。 『日本語ほ大丈夫?』と聞いた時に、『片言やけどシンプルに伝えたい事をしっかりと言っている。むしろ良いかもしれない』と聞いた事がある。 もちろん最も信頼出来るプレイヤーだった事が何より大切だ。

 平尾と私の後輩の長谷川と3人で飲みに行った時に平尾が長谷川に『最近どう?』と聞いたら長谷川は、『はい、ありがとうございます。自分に負けないようにがんばってます』と答えると『そりゃ凄い!俺なんか負けてばっかりや』と笑って答えた。 その笑顔が平尾の一番の魅力だと感じる。


   

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