ハードウェアとソフトウェアの比例関係とは。自分のレベルと処理できる情報量のお話(第103話)

今日は、「自分のレベルと処理できる情報量の関係」について書いていく。

この構図は身近な所でもよく見られる。例えば、パソコンと編集ソフト。高機能な編集ソフトを使おうと思ったら、それなりのスペックを搭載したパソコンが必要になることはあなたにもわかるはず。「高機能」を実現する裏側には、かなりの負荷とエネルギーが生じており、それらがパソコンのスペックに収まらないと、バグが生じて動かなくなってしまう。

他にはゲーム機とゲームソフトも同じ関係だ。本体を上回るような情報量をゲームソフトが持っていたら、当然起動させることはできなくなる。昔のプレステシリーズなどでは、起動できるギリギリの情報量が内蔵されていたために、頻繁にフリーズしたりしていたけどね。

このように、ハードウェア(本体)の規模感がソフトウェア(技術やノウハウを実現するもの)のあり方を決めると言っても過言ではない。これは今僕たちがやっている情報発信でも同じことが言えるだろう。

自分に見合っていないレベルのものをどんどんインプットした所で、脳の理解が追いつかずにフリーズしてしまうのだ。レベル5の脳の中に、レベル90の情報を取り込もうとするのは無理がある。徐々に自分の脳内レベルが上がることで、取り込める情報の量も増えていくというのが正しい順番。

だからまずは、僕たちの活動のコアとなる「脳内レベル」を引き上げていく必要があるというわけだ。この脳内レベルは、不明なことがあって行き詰まる→思考する→理解するという順序を経て徐々に上がっていくと僕は感じている。すぐに理解できる事象といくら対面しても、すんなりと浸透していくだけで脳への負荷とはならない。つまり、思考するというフェーズが生じないので、いつまでも脳内レベルが横ばいのままになってしまう。

不明なものを理解しようとすることで脳がフル稼働し、理解への糸口を探ろうとするから、徐々に規模が大きくなっていくのだ。脳内にある情報で、目の前の事象を理解しようとする働きが盛んになるイメージかな。

こんな感じでアップデートが繰り返されていくことで、自分が内包できる情報量も比例して増えていく。内包できる情報量が増えると、それだけ他の人が到達できない所から情報を得ることができるので、それだけでユニークな人間へと近づくことができるのだ。無理に自分と同じ所から情報を得ようとしても、吸収量に差が出たり、理解できないというフィルターに阻止されてそもそも参入すらできないこともある。

初めからレベルの高い情報を得ることはかなり難しいので、徐々に階段を登っていけばいい。大事なのは、「アップデートする気持ちがあるかどうか」ということ。知的な負荷を嫌がって、目の前にある手軽な情報で満足していると、何も成長しないからね。今日よりも明日、明日よりも明後日で、「1%でも多く処理できる情報量を増やすぞ!」という気持ちを持っておくことが重要かな。僕はそんな感覚で生きている。

複雑な概念や抽象的な事象を自分の中に落とし込めた時は、なんとも言えないレベルアップ感を味わえるから、学習が楽しくなって成長の好循環へと突入する。こうなると、知的好奇心の向上にもつながるし、あらゆるものに興味のアンテナが反応するようになるので、視野がどんどん広がっていくのだ。見える世界が変わってくるとはこういうことなんじゃないかな。

「自分のレベルを日々高めていって、そこに内包できる情報量をどんどん増やしていこうぜ」というのが、今日伝えたかったこと。すぐにできることなので、少しずつやってみて欲しい。

ということで今日はこの辺で。ではまた。

より「面白いもの」を探求する研究費に使わせていただきます。そしてまた、この場に得たものを還元できたらなと。