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『例えば』と『もしかして』を利用した交渉術:ザ・リーディング【コミュニケーション編】

相手に和解を持ち込む場合に、弁護士がよく使うテクニックを紹介したいと思います。

正面をきって様々な質問をしたところで、みなさん全員が正直に答えてはくれないですよね。
それどころか、質問の内容によっては「そんな事聞くなんて失礼だ」と不快に思われるケースもあるでしょう。

そんな時に使えるのが

『例えば』
『もしかして』

といった仮定を前提としたセリフを前に持ってくる方法です。


あくまでも仮定の話をするので、ストレートに聞いている時とは違います。
面白い事に、こういう聞き方をすると誰もがまじめに答えてくれるのです。
仮定の話なので気軽に答えられるという事なのでしょう。


弁護士:「例えば50万円で和解となればどうですか?」
相手:「50万円ですか…」
弁護士:「もしかして、もう少し高い金額を想定してましたか?」
相手:「いえ、そういう訳では…」


このように、仮定の話をして少しずつ相手の本音を聞き出すテクニックです。
これは男女関係でも効果的に使うことができます。


例えば

男性:「例えば、俺が付き合ってと言ったらどうする?」
女性:「いやいや、私なんかあなたにはもったいない女だよ。」

男性:「例えば、今日泊るとしたら俺の家とホテルとどっちが良いかなぁ?」
女性:「えー(笑)そうだなぁ…どっちかと言うとあなたのお家かな」

男性:「たぶんだけど、君ぐらいモテモテならもう彼氏はいるんだろうなぁ。」
女性:「いえ、彼氏とはもう半年前に別れたんです。」


こんなに簡単にいかないかもしれませんが、このような感じで仮の話をすると、ストレートに話すより本音で話してくれることが圧倒的に多くなります。

ぜひ使ってみてくださいね。

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