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フィルムカメラ再開・T proof 編

 Noteプロフィールに・・・フィルムカメラを愛するアナログ人間と書いたが、まったくフィルムカメラに触れる機会がなかった。なにしろフィルムが入手できなかったのだ、それがようやく改善しはじめた。今回はコンパクトカメラ京セラ T proofによるフィルムカメラ撮影再開の話をしよう。


1.撮影結果

 まずは撮影結果を見てみよう。撮影場所は江東区清澄白河駅近くにある清澄庭園。出来上がった写真を見ると、画像に透明感があり建物のエッジもシャープで立体感がある。画面四隅が少し暗いが、これは許容範囲内だろう。これらの印象は初めてこのカメラを手にした時から変わらず、今回久しぶりに再確認した。

清澄庭園・涼亭
清澄庭園・百日紅
清澄庭園・広場のテーブル
清澄庭園・広場
青空

2.京セラ Tproofとは

 今回、使用したカメラは、1995年京セラから発売されたTproof。これは、35 mm/F3.5 のレンズをもつ単焦点フィルム・コンパクト・カメラ。重量は電池別で200g、電池はCR123A またはDL123A 1個。生活防水、アングルスコープが装備されている。DATE(日付写し込み)は2049年まで対応。

京セラ・Tproof

 Tproofの一番の特長は、カールツァイス・レンズがついていることだろう。いまではデジカメでも見かけるが、フィルムカメラ全盛期にはCONTAX T2などの高級コンパクトカメラで見かけたレンズの名だ。

 T2にはゾナーというF2.8の明るいレンズがついているが、Tproofにはテッサーという少し暗いF3.5のレンズがついている。たぶんカールツァイス銘のレンズをもつコンパクトカメラでは、もっとも低価格(発売時は¥41,000)だったような。

3.久しぶりにフィルムを購入したら

 量販店のフィルム売り場近くのレジへ向かうと「今はお一人さま一個でお願いしています」とのこと。価格は1本1980円、20年前にあったフジスペリア400は1本785円だったから約2.5倍に値上がりしている。これは驚きだ!

FUJIFILM 400

 購入したのはFUJIFILM 400(36枚撮りネガカラーフィルム)。パッケージをひっくり返したら「MADE IN USA」の文字。噂には聞いていたが、これはアメリカ製らしい。これまた驚く!

MADE IN USA

4.現像・プリントの費用

 以前は最寄り駅のショッピングセンターに即日現像・プリントができる店があった。しかしそこは閉店し、駅へ向かう途中にあったDPE取次店も全てなくなった。
 いろいろ検索したら、地元駅から二つ先の駅中に即日現像・プリントできる店をみつけた。今回はそこで現像・CD書き込みを注文。

費用は、現像:¥950、CD書き込み:¥1780(含む高画質オプション)
合計:¥2730

プリントする場合は、現像:¥950、プリント:¥2088(1枚¥58で36枚)合計:¥3038

参考に20年前の金額を示すと以下のようになる。

現像:¥400、プリント:¥828(1枚¥23で36枚)
合計:¥1228

つまりこの20年で現像・プリント代も約2.5倍になっている

5.フィルム販売の最新状況

 今回現像・プリントをした店はフィルムも販売しており、以前はお一人様1本の購入制限をしていたが、いまはまったく制限がないそうだ。好きなだけ購入して下さいと言われてしまった。

 さらにいまフイルムを購入するのは若い人が多いそうで、よく売れるのは「写ルンです」のようなレンズ付きフィルム。こちらはいまでもときどき在庫切れになるそうだ。

6.まとめ

 もはや前回がいつか思い出せないほど久しぶりに京セラT Proofで撮影をした。その写りはクリアでシャープで素晴らしいが、いまはフィルムカメラにふわったした柔らかい描写を期待することもあるので評価は悩ましい。

 以上、フィルムカメラ再開 T Proof 編でした。

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