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【洗脳の恐怖】20歳でマルチ商法に遭った経験談と対策

こんにちは、管理人のルイです!
私は20歳の頃に「洗脳」と「マルチ商法」について経験しました。

今でもあの時の出来事は恐ろしいと感じます。
私の経験談を聞いて、一人でも私と同じような境遇に遭わないようにしてほしいです。
それでは紹介していきます。

人生を変えた出来事の始まり

私は20歳の頃に人生を大きく変える様な経験をしました。
いわゆる人生の転機というものです。

人生の転機と聞くと

「〇〇のおかげで人生が豊かになった」

「良い方向に変わった」

と思うかもしれません。

しかし、私の場合はその反対で、悪い方向へと変わった“人生の転機”を経験しました。

友人からの連絡

これは、私がちょうど20歳になった頃の出来事です。

私は高校卒業後、すぐに地元の企業に就職したため、社会人3年目の年でした。

3年目とはいえ、社内では1番の下っ端で日々の仕事もあまりうまくいかず、悩んでいた時期でした。 

そのような、社会人3年目の8月、お盆休みになって一通の連絡が入りました。

その連絡相手は中学までよく遊んでいた友人からでした。

友人とは中学卒業以来全く連絡をとっていませんでした。

なので、

「なんだろう?」

と疑問に思いつつ、連絡してみると、

「今度知り合いの家でケーキパーティーをするけど、来ない?」

と言われました。

当時の私は、休日も特に予定もなく暇を持て余していたので、

「良いね!行くよ!」

とすぐにOKを出してしまいました。

今思えばあの時に”断る勇気”と”疑う気持ち”を持っていればと後悔しています。

そして、当日になり、そのことについて両親に話してみました。

「最近、ほとんど連絡とってなかった友人からイベントに誘われたんだ!
家まで迎えに来てくれるみたいだから行ってもいい?」

そう言ったら、案の定反対されました。

「それは危ないよ。
悪徳商法に誘導されているかもしれない。あまりお勧めできないよ。」

と言われました。

しかし、私は

「大丈夫だよ!」

と言って、イベントに行ってしまいました。

 友達は家まで車で迎えに来てくれると言っていました。

家の前で友達を待っていると、

「お待たせ、久しぶりだね!早速行こうか」

と言って、一緒に車で会場まで移動しました。

車内では、

「今はどんな仕事をしているの?お金の面で心配事とかない?」

と聞かれ、私は

「全く満足してないよ。今の仕事を辞めようと思っている。」

と返答しました。

 会場までは車で約40分くらいで着きました。

私はそこで見た光景に驚きました。

個人の家なのに駐車場がやたらに広く、軽く20台は停めることの出来るスペースがありました。

車から降り、友達から

「よしっ、中に入ろうか」

と言われ、家に入ると、そこには20人ほどが集まっていました。

そこで、私が知っているのは、誘ってくれた友人と学生時代の同級生の2人だけでした。

イベント自体は盛り上がっていました。

簡単に内容を説明すると、とても広い家でケーキパーティーが行われました。

そこで自己紹介をした後、ビンゴゲームやプレゼント交換など、
簡単なゲームをしました。

私は楽しい気持ちと不安な気持ちで揺れ動いていました。

そして、イベントも終わりに近づき、

もう帰ろうかと思っていました。

そして、友人から

「折角だから連絡先交換しなよ」

と頼まれ、5人と連絡先を交換してしまいました。

恐怖の始まり

ここからが恐怖の始まりでした。

イベントから3日後、友人から

「今度、福島県の猪苗代湖に行くんだけど一緒に来ない?」

と言われ、特に予定のなかった私は、

「その日は暇だから行けるよ!」

と返事をしました。

そして、当日の朝4時に友人が家まで迎えに来てくれました。

その当初、私は楽しみな気持ちでいっぱいでした。

私が

「今日は何しにいくの?」

と聞くと、友人が

「着いてからのお楽しみだよ。
今日は今年一番のイベントだから楽しみにしてよ!」

と言って盛り上げてくれました。

初めて行く福島県の猪苗代湖の光景を想像していました。

 猪苗代湖までは車で2時間ほどかかりました。

そして、現地に着いた瞬間、前回同様、その光景に驚きました。

なんとそこには、前回よりも多くの人たちが集まっており、
その数は100人ほどでした。

私は、この集団は一体何だと終始疑問に思っていました 。

イベントの内容はおもにジェットスキー体験でした。

イベント自体はとても楽しかったですが、心の中にはやはり不安はありました。

そして、帰りの車内では、5歳ほど離れた年上の運転手の人から

突然このようなことを言われました。

「Aって知っているかい。」
※ここでは呼称をAとします。

嫌な予感が見事に的中しました。

この質問をされた瞬間、車内にいた他の人たちが自分の反応を見ていました。

それは、まるで虫籠に入った昆虫を観察するかの様な目つきでした。

私は、­恐る恐るこう返事しました。

「名前は聞いたことありますが、詳しくは知りません。」

私は車内の全員の反応を見ていました。皆安心している様子でした。

私は、このイベントに来た人たちは何の集団なのか改めて理解しました。

そして、その3日後、友人から

「また、イベントやるんだけど来ない?美味しいものが食べれるよ!」

と、イベントに誘われました。

今思えば「行かない」と断るべきでしたが、

「行けるよ!」

と返事してしまいました。

今度は、今までとは違う別の家に連れていかれました。

妙に怪しげな家で日用品が至る所に置いてありました。

そして、夕飯をご馳走になり、そろそろ家に帰ろうとした時、

「大事な話があるから少し待っていてくれない?」

と言われ、10分ほど待っていました。

すると、奥からスクリーンが出てきて、徐にプロジェクターなども準備していました。

そして、

「実は見てもらいたい映像があります」

と伝えられて20分ほど動画を見ていました。

動画の内容としては、

ドバイに住んでいるAの成功者の生活の様子やインタビューと日用品の売り上げ数と商品の紹介でした。

そして、私は、誘われた本当の目的を聞かされました。

なんでも、彼らはネットビジネスを行っている団体だそうです。

ここで、先日質問された

「Aって知っている?」

と聞かれたことの真意を知りました。

そこから、1時間ほど話を聞かされ、家に帰ったのは0時過ぎでした。

リーダーの一人がこう言いました。

「ネットで納得するまで調べてみなよ。アンチコメントしかないから。でも実際にやっている人の意見を参考にすべきだよ。」

 私の心境は半信半疑でした。

翌日、昨日聞いた内容がとても気になったので、そのビジネスについて調べました。

ネットのどの記事を参照しても、

「詐欺」や「騙す」、「悪徳商法」

など、悪い情報しかなく、ここで初めて

「俺は騙されている」

と認識しました。

私は、集めた情報をメモして、それが真実なのかを友人に直接聞くことにしました。

約束通り、友人に会いに行くと、そこには友人以外にも3人ほど集まっていました。

私は、ネットで調べた内容を話してみました。

「ネットで詐欺や悪徳商法などと書かれていますが、これは本当ですか?」

すると、

「ネットに書いてあることと、実際にやっていることは違うよ!

君はやってもいない人の書き込みと、実際にやっている人の言うことの

どっちを信用する?」

と言われ、今でもこの発言が印象に残っています。

 翌日、今度はビジネスのミーティングに誘われました。

そこには、いつもと同じ様に100人ほど集まっていました。

なんでも、今回のミーティングでは、ある成功者の話を聞くらしく、参加費用は3000円かかると言われました。

そして、このミーティングは週一回のペースでやっていると聞き、驚きを隠せませんでした。

内容としては、成功者が登壇し、参加者に向かって自身の体験エピソードをスクリーンでプレゼンしました。

そして、翌日は会員登録の手続きのために呼ばれました。

私は、内心不安で押しつぶされそうでしたが、断ることができずに、Aの商品であるシャンプー、歯ブラシ、ボディーソープの3つの日用品を購入してしまいました。

後日、購入した商品が家に届きました。

この商品を見た両親が疑問に思い、話し合いになりました。

話し合った結果、辞めた方が良いとなり、その旨を友人に伝えました。

しかし、友人は頑なに拒否してきました。

私が何度も主張すると、仮解約の手続きを進めてくれ、一安心しました。

しかし、再び上の者から連絡がありました。

なんと、別の方法で再入会の手続きをしてほしいとのことでした。

それは、登録住所はそのままで、商品の届け先を上の者の自宅の住所にすれば問題ないとのことでした。

私は、考えが甘く、言われるがまま、再び入会手続きをしてしまいました。

マインドの変化

その後、私は、自分が勧誘された時と同じ様な手口で学生時代の友人をイベントに連れていくことになりました。

心境の変化がありました。

興味があっただけの頃と比較してこのビジネスは稼ぐためにやるしかないと思っていました。

私は、いつの間にか勧誘される立場から勧誘する立場になっていたのです。

この頃から、階級が上の人(ディストリビューター)たちと関わるようになり、どんな方法を使ってアポをしているのか毎日のようにヒアリングしていました。

その具体的な流れをご紹介します。

①    まず誘いたい人とLINEで連絡を取り、食事に行く

②    雑談後、イベントを紹介し、行ってみないかと誘う

③    費用は必ず誘った本人が出し、送迎も必ず自分がして、断る手段を減らす

④    ここでは、Aの勧誘だということは絶対に言わない

このような感じで教わりました。

それから、数日が経過し、今回は、成功するための秘訣を伝授してもらえると聞き、再びディストリビューターの人と会いました。

いつものように、何気ない世間話や近況報告をしていました。

本題に入るかの様に、15万円する空気清浄機と浄水器の購入を勧めてきたのです。

そして、

「これを購入すれば一気に階級が上がるよ」

と説得されました。

私は昔からなのですが、押しに弱く、渋々購入してしまいました。

この時点で、私の理性はほとんど失われていて、Aに洗脳されており、まともな判断が出来ていませんでした。

Aでは、専用の銀行口座があるらしく、商品購入の際に引き落としができるとのことで、翌日、東京にあるAの本社にクレジットカードの手続きをしにいきました。

なぜ勧められたかというと、専用の口座を作ることで本人のみ入出金の履歴を確認することができるからです。

幸いこの日は、銀行のキャッシュカードを忘れてしまったため、

作ることができなかったのですが、作らなくて良かったと感じています。

そして、数日後、いつものようにミーティングに参加していると、今度は30万円する鍋の調理セットの購入を勧めてきました。

この時も私は、ディストリビューターの口車に乗ってしまい、購入を決意してしまいました。

そして調理セットを受け取った際、納品書は処分しておくと言われました。

「これはおかしくないか」と疑問に思い、私は、ここでようやく、これは危ないビジネスだという認識を持ちました。

そして、私はこれまであった出来事を両親に全て話しました。

その際、父親とは掴み合いの喧嘩になりました。

両親は本気で私のことを止めようとしてくれました。

私は申し訳ない気持ちと嬉しい気持ちで溢れていました。

半日ほどで家族会議が終わり、冷静になった後、

解約手続きをしてもらうことを決意しました。

解決に向けて

そして、ディストリビューターの家に行き、解約の話を持ち掛けましたが、

口論になりました。

また、後日連絡するということになり、

そこから毎日のように電話がかかってきました。

一向に埒が明かず、解約手続きの話が1か月ほど続きました。

最終的に、グルーブの上の人と両親を交えて話し合いになりました。

そこで、誓約書を書いてもらって無事解約できました。

私が誘われてから解約まで3ヶ月かかりました。

その後、今まで購入した商品の返品手続きに入りました。

A本社の窓口へ直接電話しました。

なんでも、購入してから30日以内でないと返品ができなくなるとのことでした。

まず、空気清浄機と浄水器の返品手続きを行い、

鍋の調理セットは高額のため時間がかかってしまいました。

4日後、無事に返品が完了しました。

そして、最後にAの本社からいくつか質問に答えてもらいたいとのことで、問い合わせがありました。

そこで、私は、正直に全部話をして、商品購入を強要されたことも伝えました。

その電話を最後にAの騒動は終止符を打ちました。

20代になりたてで知識が全くなかった私は、簡単に騙されてしまいました。

数年連絡を取っていなかった友人から急に連絡がきたら注意が必要です。

そして、少しでも「怪しい」「変だな」「これはどうなの」と思ったら第三者に聞いてみることやその場で断る勇気も必要だと学びました。

自分が知らない知識があるならまずは冷静になり、自分なりにリサーチしてみることも大切だと思います。

私は20歳でこの経験をして、逆に良かったと思っています。

失敗から学び未来へ活かせればと思います。

最後に数年連絡を取っていない友人から急に連絡がきたら注意が必要です。

あなたの家まで迎えにきて、どこかのイベント会場へ連れて行かれたら、

それは、恐怖の始まりとなります。 

この出来事から得た知識とスキル

・A

■概要

Aのビジネスは代表的なマルチ商法です。

マルチ商法とは、連鎖販売取引といい、会員を増やせば必ず儲かるという甘い誘いから始まります。ですが、最初は自分自身で商品を購入し、入会金を払わなければいけません。その手段として、高額なクレジットカードの契約を結ぶことも多いです。

マルチ商法はネットビジネス、コミュニティービジネス、無店舗販売フランチャイズなど、毎年姿を変えて現れているのが現状です。

私も経験しましたが、被害者が加害者に転化してしまうのが特徴的です。

ホームパーティーや飲み会などで複数の会員が取り囲み、断れない状況を作り出します。そうして口車に乗ってしまうと、徐々にマインドコントロールされてしまいます。

その後、サプリや空気清浄機などを買わされ、最終的には在庫を抱えます。

対策方法

被害にあった際の対策として、消費生活センターという施設があります。解約したいと思ったら、一人で悩まずに、最寄りの消費生活センターに相談することをお勧めします。早ければ早いほど解決の糸口が見えてきます。

是非、今回紹介したことを参考にしてみて下さい。
最後まで読んでいただきありがとうございます。

以下の様な依頼も受け付けております。
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それでは、また次回お会いしましょう。

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