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リマインドされた「休みます」※でも休みません

基mottの仕事はいつも突然忙しくなる。
社長が急にハンドルを切るのだ。

その日も確か、前日の夜遅くまであれやこれやと作業していて、その続きを朝も早くからあれやこれやとやっていた。
そんな中、スマホに突然ポーンとあがってきた通知。
「8月はお休みするとみんなにお知らせする」
という謎のリマインド。

「聞いてませんよ、そんなこと。」と思いつつも、いつも急ハンドルを切られていて、すっかり麻痺している我々はそのリマインドを何とも軽やかにスルーして見せた。

そんなリマインドがあったことに触れることもなく、せっせと作業と打ち合わせをし、ひと段落したところで時を戻す。
「ねぇ、さっきのリマインド見た?」
見たけど、何だろうね、まぁそのうち何か言うでしょ。
と、結局スルーしてその件は気にしないということでまとまった。

近頃、突如やるぞ、やるぞという方向にぐいぐいハンドルを切っている中、8月という1ヶ月を休むという選択とはいったいどういうことなのか。
きっと何か考えがあるに違いないと心の片隅で思いながら、特に聞くこともなく時が過ぎ、迎えたチームミーティング。

「なんかさぁ、八月休むって出たよね〜、あははは、休まない、休まない」ってオメェが入れたリマインドだろう!!

「何で入れたか分かんない、願望?夢?いつかはそうなるといいなと思って入れたんだと思う。毎回そうしようって思うけど、そうなったことないし〜。」

一応あるんだね、そうしたいという願望が。
気がつかなかったよ。
マグロのように泳ぎ続けないと死ぬんだと思っていました。
もしくは止まれないか・・・。

「むしろ休んでる場合じゃないし、ガンガン仕事しよう!!」

ということで、休みません笑

どんなに8月に休むと2ヶ月前からリマインドされても、それを何ヶ月も前からリマインダーに設定していても、激しくハンドル切っている上にアクセルも同時に踏んでいる今、休んでなんていられない。

そして、私はリマインダーというものの本質を知ったのです。
そう、リマインダーは
リマインドをしようと思ったことも、しようと思った理由も、実際にしたことも全部綺麗さっぱり忘れてしまう人のためにあるのだと

そして、そんな人は普段はリマインドすることすら忘れてしまうのに、なぜこれだけはしっかりリマインドしたのだろうか。

結局実行されないリマインドよ。
ありがとう、そしてすまない。
これからもよろしく頼むよ。

そんな忙しくなってきた日々のどうでもいい出来事。




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