見出し画像

出産レポ~破水からの無痛分娩~

10月23日(金)
38w4dで予定日よりも1週間ほど早く出産しました。2900g50cmの娘ちゃん♀です!

初産で破水からの無痛分娩での出産でした。

妊娠後期から、先輩ママさん方の無痛分娩出産レポを読んでお産のイメージをもつことができたので、わたしも自分のお産についての記録を残しておきたいと思います。

①無痛分娩を選んだ理由

まだまだ日本では無痛分娩を選ぶのは一般的ではないようです。

そもそもまったく「無」痛ではないし、麻酔との相性やお産の進み方、産院の方針によって効果がかなり違うようだし、もちろんリスクもあるし。

加えて、日本では「お腹を痛めて産んだ」に象徴されるように苦労して痛みを味わうことを美徳とする考えの人も多いため、無痛分娩を選びづらい風土があります(繰り返すけど全然「無」痛ではないんだけどね。そこも誤解がありそう)。

でも、わたしが無痛分娩を選んだ一番の理由は、やはり「より痛くない方法で生みたい」ということです。

鼻からスイカとか、トラックで下半身を何度も轢かれる痛みとか、ハンマーで腰を砕かれるとか、痛みに弱い男性だったら死んでいるとか、指を切断されるのと同じくらいだとか…とにかく陣痛と出産の痛みを比喩する表現を見るたびに、その痛みに自分が耐えられる自信がないし、耐えるメリットも感じられないと思いました。

社会人になって9年目、それなりに貯金もしてきたので、少しお金を出せば死ぬほどの痛みを回避できる、と思ったらわたしのなかでは無痛一択でした。

…ということで、初産で無痛分娩ができる近くの産院をピックアップし、お値段、お部屋、口コミ、通いやすさなど他の情報も見ながら産院を選びました。

お値段は普通分娩+6万円なのでかなり良心的だったと思います(病院によっては10~20万円かかるところもあるようです)。

わたしの選んだ産院では初産婦は自然な陣痛を待ち、子宮口3~4cmまで開いてから無痛に切り替え、産む直前には(子宮口全開大になったら)麻酔を切って自力で頑張る、という方針でした。無痛という名の「和痛」です。

②破水→陣痛促進剤→麻酔投与→出産

では、出産レポです!少し長くなります。

am5:00

トイレ後、薄いピンク色の水っぽいおりものが出る。おしるしか、破水か?と思いナプキンをつける。頻繁に(生理のときみたいに)水が出てくるので破水を疑い産院に連絡。

am6:00

産院到着、内診。「破水してますねー。」と言われ入院決定。点滴(人生初!)やらNSTやらつける。陣痛はなし。別の方のお産中らしく、しばらくベッドに放置される。

am7:45

内診。子宮口1~2cmしか開いておらず、陣痛促進剤投与決定(自然に陣痛が起きるのを待ってもいいと言われたが、早く生みたかったので促進剤を投与することにした)。

am8:20

陣痛促進剤投与開始。ここから30分ごとに促進剤の量を増やされ、それに伴って陣痛がどんどん強くなる。

am9:20

5~7分間隔で強めの生理痛くらいの陣痛。

am10:00

3~4分間隔でお腹を押されるような痛みに。

am11:15

強い痛みが下の方に下がってくる。赤ちゃんが下りてきてるか!?と期待する。

am11:20

内診。子宮口まだ1~2cmと言われ絶望する。3~4cmは開かないと無痛を使えないと言われる。食後2時間は無痛を使えないがお昼ごはんを食べるかどうか聞かれ、長丁場になることを覚悟してお昼を出してもらうことにする。

12:25

お昼ごはん終了。ここから、陣痛は2~3分間隔のかなり強い腰痛になる。どんな姿勢をしていても痛い。

pm1:30~2:40

促進剤の量が最大になる。声が出るほどの痛み。でも、陣痛室は個室じゃなかったので我慢する。呼吸法でも耐えられなくなってくる。
お昼ごはんから2時間がたつ頃にたまりかねて内診をお願いする。内診、なかなか来ず。「まだですか!?」とややキレ気味に看護師さんに聞く。
ようやく助産師さんが来てくれて、内診。子宮口3~4cmと言われる!「無痛の準備しますね。あと少しですよ!」と言われる。が、ここから分娩室に移動して無痛の麻酔を待つまでが一番辛かった。長かった。あと何回痛みの波をやり過ごせばいいのか。早くしてー!!!とひたすら思っていた。

pm3:10

陣痛から6時間がたち、ようやく麻酔の投与開始。ひんやりとした麻酔液が背中から入っていく。麻酔を入れて2、3回痛みの波が来る頃(5~6分後くらい)にはだいぶ痛みが和らいできて、我慢できる程度になる。麻酔すごい。その後、まさかの人生初の導尿カテーテルを入れられるも、麻酔のおかげで痛くなかった。自分の意思とは関係なく排尿されるのはちょっと気持ち悪かったけど。

pm4:30

ついに子宮口全開大に!麻酔のおかげで初期の陣痛くらいの痛み。呼吸法で痛みを紛らわしつつ、陣痛の合間に若干うとうとするほどの余裕あり。これ、麻酔がなければと考えると恐ろしい。

pm5:00

麻酔を切り、ついにいきみ始める。陣痛の波はくるものの、耐えられる痛みのまま。いきむときの痛みは感じる。助産師さんに「でっかいうんこを出すつもりで!」と言われる。痛みのピークに合わせて息を吸い、長くいきむ。でも、いくらいきんでも赤ちゃんの頭を出すなんてサイズ的に無理だわ!!!と思っていた。
17時を過ぎ、連れ合いの立ち会い開始。顔を見てホッとする。赤ちゃんの頭が手で触れるところまできている(助産師さんに触らせてもらった)。ラストスパート!!何度か排便した感があったが正直それどころではない。いきむのに必死。

pm5:30

ここでようやくお医者さん登場。最後の長いいきみとパチンという音(会陰切開)により娘ちゃん誕生。頭が出たあとはドゥルンッと全体が出てきた。すぐに泣き始めてくれる。やっと終わった!という達成感と、この10ヶ月の間、本当に小さな人間がお腹の中に入っていたのだという事実を実感し、思わず涙が出る。隣を見ると連れ合いも泣いている。
3人で記念写真を撮影し、立ち会いの終わった連れ合いはすぐに帰される(本当にあっさりしていました)。
後処置(会陰の縫合やら何やら)後、分娩室で3時間ほど休息。同じく後処置の済んだ娘ちゃんと添い寝させてもらえる。とても幸せな時間でした!
3時間後、助産師さんに介助されながら分娩台から降りてトイレへ。5歩くらいなのにこれがもうものすごく辛くて長い。フラフラ。排尿するよう言われるが恐怖が半端ない。助産師さんに見守られながら頑張って排尿する。

pm8:30

貧血を起こしたため車椅子で部屋に戻り、夕食を食べ、家族に報告し、疲れはてて就寝。

…とまぁ、こんな感じです!

痛みに耐えながらもメモを残していたのでかなり細かく記録できました。途中までとはいえ、陣痛の痛みも知れたし、生む痛みや苦しみをばっちり経験できたのはよかったかな。

同じ日にお産した人の叫び声が分娩室から何度も聞こえてきたのだけど、わたし自身は最後まで叫ぶほどにはならなかったです。少し声が出るくらいで、頭の中は割と冷静だったな。おそらく無痛分娩のおかげですね。

あと、助産師さんってすごい仕事だなと思った。他人が人生で一番壮絶で感動的な経験をする場面に日々立ち会ってるんだもんなぁ。

③産後の身体について

初めての出産なので比較できませんが、回復が早いと言われている無痛分娩でも産後はやはり辛いです。日に日によくなってはいるものの、産後にこんなに身体がボロボロになるなんてちょっとびっくりました。

以下、わたしの産後の状況です。

・後陣痛は産後2日でほぼなくなり、出産翌日にはトイレに自分で歩いて行けるようになりました。初産婦だからかな。ただ、痛みはひいてきたもののしばらくは歩くのが辛く、入院中は常に超ゆっくりのペンギン歩きしかできませんでした。

・「でっかいうんこを出すつもりで」出産した結果、人生最大の痔になりました。寝ていても立っていても痛い。もちろん座るのは激痛。なのに、座って授乳をしなければならない。産後の辛かった症状第一位です。ですが、入院中の食事がボリューム満点で、排便は産後1日目から毎日できています!最初は怖かったけど。痔によって便秘まで引き起こすと固い便を出すのにさらにいきまなければならず、痔が悪化しそうだったので排便があるのはよかった!酸化マグネシウムは妊娠中のときからのお友達です。

・噂には聞いていましたが、会陰切開した部分はやはりかなり痛いです。切開したところというより縫合したところが常にひきつって痛いし違和感。生理痛のような重石をかけられてるような痛みもあり、立っていると辛い。痛み止めを飲んでいますが、産後1週間以上経った今もまだ結構痛いです。産後の辛い症状第二位。

・悪露ですが、最初はオムツくらいの大きなパッドをつけないと漏れてしまうほどだったのが、産後1週間もするとだいぶ出なくなりました。産後10日で生理4日目くらいの量かな?普通サイズのナプキンで夜も過ごせるようになっています。鮮血だったり羊水が混じっていたり時々かたまりが出てくることも。これが1ヶ月くらい続くって本当なのかな?長ーい生理って感じで地味に不快です。

・最後に、おっぱいの痛みです。産後3日目にして早速、母乳育児の洗礼を受けました。とにかくおっぱいが張る!3倍くらいに巨大化してる!岩が入っているように固い!熱をもっていて痛い!!助産師さんにマッサージしてもらって柔らかくほぐしても1時間後にはカッチカチになっています。自分の胸じゃないみたいです。
そして3時間ごとの授乳で乳首が瀕死状態に。乳輪から深くくわえさせるよう指導されるけど、張って固いおっぱいと生まれたての赤ちゃんの小さな口ではなかなか難しい。乳首の皮がむけ、かさぶたのようになり、3時間後おきの授乳がもはや恐怖でしかない。
それでも母乳の出は助産師さんたちから褒められていたので、「もうミルクだけにする!!」とも決めきれなくて、今も母乳寄りの混合にしています。早く強い乳首になってほしいです。

④まとめ

本当、出産って大変な仕事ですね。

妊活から妊娠、出産、産後と、この1年で今までの人生にはなかった試練がたくさんありました。

大きなトラブルのなかった妊娠生活、多分「安産」の部類に入る出産。それでも、もう一回妊活から頑張れるか、と聞かれると今は自信がないのが正直なところです。年子で産んでる人まじですごい。とりあえず出産直後の女性に2人目の話をするのはNGですね。

退院後は、横になってひたすら回復を待つ日々。まだ長時間は立っていられませんが、少しずつ家事もできるようになってきました。連れ合いが有給をとって夕方には帰宅し、夕飯を作ったり一緒に沐浴したりしてくれているので助かっています。

あ、母乳のおかげか、体重は妊娠前くらいに戻りました。朝昼晩とおやつもがっつり食べてても毎日体重が減っていく嬉しさ!パスタやパンを我慢せずに食べられることの幸せ!毎朝快便、快調です。

体型は、まだまだお腹ぽっこりなんだけどね。下っ腹いつになったら引っ込むのかな。

長い出産レポ、読んでいただきありがとうございました!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?