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ほんのかんそうぶん

久しぶりに、本当に久しぶりに一冊の本を読み終えました。

『逆ソクラテス』

私の最も愛する伊坂幸太郎先生の作品です。
『あの日、君と Boys』に収録されてたもので、書下ろしとかも含めて短編集として出版されたの、本当に興奮した。

伊坂先生の作品好きすぎて、自分が書いてる話もめちゃくちゃ影響受けてる。会話の滑らかさとかは特に意識してしまってる。好きすぎるから。
もう何もかも大好き。事件の起き方の絶妙な現実と非現実の混ざり具合とか、擬音表現とか、魅力がありすぎる。

今作も【伊坂幸太郎】感に溢れてて、点と点が結びつく度に泣きそうになるくらいの面白さに脳みそ刺激されてうめき声あげてしまった。本当に。
この作品は、インタビューでも先生が『子供とかに読んでほしい』って仰ってるけれど、いままさに子ども時代を過ごしている少年少女にも読んで欲しい…!
私は中学生の頃(13年前くらい)に伊坂作品と出会って、考え方とか言葉の面白さに気付けた。脳がフレッシュなうちって、理不尽や理解の及ばないことに対して、「何で?」が純粋に出てくる時期でもあるだろうし、だからこそこの作品を読んで、人との関わり方を考えるきっかけにして欲しい。すごく偉そうに言ってしまってるけれど、もう本当に、ちょっとでいいから読んで欲しい。
作品内にもあるけれど、大人から嫌なことを言われたりされたりしている子にも。その大人にも。
別に誰が読んだって最高に面白いってことに変わりはないんだけれど、『当事者』には更に沁み込むと思う。
もちろんフィクションだから、丸ごと真似できるなんてそんなわけない。でも、考え方は参考にできるし、ちょっとした皮肉が身につくし。皮肉屋になれって言いたいわけじゃないよ!
この短編集読んで、「なるほどね」って思って欲しい。
私も思ったし。



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