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サプライチェーンの無駄を、ITで省く。彼女がいつか作りたいのは「オーダーメイドメガネ」 #06

ジュエリーの製造販売会社での10年の勤務を経て、「ワークライフバランス」を求めJINSにジョインした今橋尚子。現在はグローバルIT戦略本部 業務DX企画開発グループに所属し、サプライチェーン領域で「無駄のない効率化」を担う。

「数字にはなりにくいけれど、業務の利便性や効率性がアップすることで、クリエイティブなことに頭を使えるようになっていく。これからの人材活用にも生きていくと思います」と話す今橋に、JINSのIT部門だからこそ“作れるモノ”を聞いた。


「カメラマン以外は、全部経験しました」

前職は、ジュエリーの製造販売会社。「テレビショッピング」で生放送していたため、IT部門は24時間365日のシフト制だったという。今橋は、プログラマー業務のほか、テレビや製造の現場に入ってIT部門とのコミュニケーションをとることが主な業務だった。「システムの領域にとらわれず、あらゆる業務を担当してきました」と話す。

業務外も常に仕事のことを気にかける日々が続き、ライフワークバランスを求めて転職を決意したのは2019年のこと。「悩みや、この先やろうとしていたことが前職と近いところもあるし、そうじゃないところもある。自分の経験を活かしながら成長できるかな」と感じ、JINSにジョインした。

JINSに転職した人は、口を揃えてこう話す。

「面接の強烈な印象が、忘れられません」

今橋もご多聞に漏れず、こう振り返る。「一次面接から、いろんな意味でインパクトの残る面接でした(苦笑)他社に比べても、本当にいろいろな方と面談させていただきました」

入社してから現在まで、サプライチェーン(=製品の企画、原材料・部品の調達から、製造、在庫管理、配送、販売、消費までの全体の一連の流れ)に関連するシステム開発・改修を担当している。

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「面接の時に唯一、真面目に話せたのが、どうキャリアを活かせるか?ということ。当時のJINSは、どうしてもサプライチェーンが後回しになってしまうというお話でした。

自分の経験として一番強みになったのは、連携が取れていない部分を埋めること。前職では、企画→調達→製造→仕入れを一貫して担当していて、海外でのダイヤモンドの仕入れから、工場でのシステムの立ち上げまで、サプライチェーンを網羅してきました。規模が小さい会社だからこそできたことでしたが、会社の規模が大きくなっても、経験として活かせている実感があります」

JINSでは、製造開発過程の全てを社内で完結しているわけではない。入社前は前職との違いに不安を感じていたというが、各部門、各担当で業務が細分化されているため、自分がやるべきことが明確になり、目標設定がしやすいと話す。

「大きな企業という印象だったので組織が決めたことを遂行するイメージでした。でも実際は、タスクやゴールが常に明確にされていて、非常に働きやすいです。会社はかなり先を見据えたゴールとマイルストーンを設定するので、それを見て、私たちは1年、2年後の目標設定をすれば良いんだな、という安心感があります」

働きがいだけでなく、ワークライフバランスにも太鼓判を押す。JINS MEMEで「集中力」によるパフォーマンスの可視化をうたっているように、JINSではパフォーマンスを重視する働き方を推進している。

JINSの働く環境は、在宅勤務が推奨され、スーパーフレックス(コアタイムのないフレックスタイム制度)となっている。「働き方が変わって、休日の過ごし方を考える余裕ができました。ストレスがなくなって、その余裕が仕事にも還元されている気がします」

裏方でコツコツ、「人」を変えられる仕事

今橋は、サプライチェーンの改良を「見えないところでコツコツと無駄を省く、裏方の仕事」と話すが、近年はSDGsの観点で注目を集めている領域だ。材料費や物流コストなど、製造工程のさまざまな“無駄”をITの力でいかに解消していくかが腕の見せ所。

「小売業にとっては、いかに売り上げに貢献できるか、数字でイメージしやすい部門の方が重視されますし、人気もありますよね(笑)。

サプライチェーンは数字では見えにくい地味な仕事に思えるかもしれませんが、業務の利便性や効率性がアップすることで、クリエイティブなことに頭を使えるようになっていく。サプライチェーンの課題解決は、これからの人材活用にも生きていくと思っています」

今橋が、ライフワークバランスを手に入れてポジティブに変化できたように、サプライチェーンの無駄をなくしていくことも、結果的には「人」を変えていくと考えているそうだ。

「全部門がデータでコミュニケーションを取り合って、JINSが持つリソースを無駄なく活用できる仕組みを作って行きたいです。売り上げ、企画との連動、商品バリエーション、製造工程...ITで、どれだけフレキシブルに対応できるかが勝負ですね」

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一方、コミュニケーションの面では課題を感じてきたと話す。
「私が入社した当時は、業務がドキュメント化されていなかったので、引き継ぎがすごく大変で...人同士のコミュニケーションだけでなく、システムでも連携を作る必要があるなと感じていました。

今は、リモートワークになったことで、社内チャットなどで他部門の人とも以前より気軽にやりとりできるようになりました。販売や事業部門のニーズが日々変化するのを感じられるので、やらなければいけないこと、やりたいことをイメージしやすいです」

JINSに“愛着”を持ってもらうために、必要なのは18金?

インタビューの最後、「これからやりたいこと」を聞いた時のこと。今橋が一瞬見せた、悪いことを企む顔を、私は見逃さなかった。

「18金でメガネを作れるんじゃないかな、と思ってるんです」

一体、いくらで販売するつもりなのだろう。

「ジュエリーってフルオーダーが多くて、製造・販売側のやりがいも、お客さまの満足度も高くて、すごく大切にしてもらえるんですよね。私にはそういうキャリアがあるので、ものづくりに対するこだわりは人一倍あります。

JINSが今後、さらに市場規模を拡大していくことを考えても、“愛着”を持ってもらえるかどうかがポイントになるのかなと。さらにメガネとジュエリーに共通しているのは、似合うかどうかということ。だからこそ、メガネも完全フルオーダーの時代が来ないかな、と本気で思ってるんです。

サプライチェーン領域で最終的に見られるのは、1つのメガネを作るのにかかるコスト。これからは量産だけでなく、発注から納品までのリードタイムをどれくらい短縮してオーダー商品を作れるのか、というものポイントになってくるんじゃないかな」

今橋は、最後にこう加えた。

「JINSのどの部門にも言えることですが、『こんなことできればな』『こんなことしたいな』というつぶやきを拾ってくれる、良い会社です(笑)。18金フルオーダーメガネが現実になる日も、そう遠くないかもしれません」

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今橋によると、JINSのIT部門はコンサルティング業界出身者も多いそうだ。

・裏方仕事が得意
・面接で3分間しか話せなくても平気(笑)
・働きがいも、ワークライフバランスも求めている

一つでも当てはまるという人は、ぜひJINSの門を叩いてみてほしい。組織全体をITの力で動かすことができるチャンスがここにはある。


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