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あこがれのチョウトッキュウシンカンセン

 宿題。
 夏休みの思い出を書きなさい。
     *

 なつやすみのおもいで

 ぼくはいま、シハツエキにいます。
 パパもいっしょです。
 とてもきれいでかいてきです。
 エキの中にはチョウトッキュウシンカンセンがいます。
 ぼくがおじいちゃんとおばあちゃんのいえへあそびにいくとよろこんでくれて、いろいろなところをみせにつれていってくれます。
 いちばんさいしょは、とうきょうでした。
 このとき、ぼくははじめてチョウトッキュウシンカンセンにであいました。
 ぼくは、シンカンセンがだいすきになりました。
 おみやげのシンカンセングッズは、ぼくのたからものです。
 まいとし、なつやすみがくるとぼくはおじいちゃんとおばあちゃんのいえへあそびにいきます。
 なごやとひろしまとはかたはしんかんせんでした。ずぅーっとしんかんせんといっしょだったから、ぼくはとてもうれしかったです。
 でも、おともだちにそのことをはなしてもはんのうはいまひとつでした。
 そのあとほっかいどうとおきなわにいったことをかっこうではなすと、みんなおおさわぎで、ぼくはちゅうもくされてしまいました。
 ほっかいどうやおきなわは、みんなにだいにんきてだったけど、ぼくにはつまらなかったです。
 だって、どっちにもチョウトッキュウシンカンセンでなくてさびしかったからです。
 ぼくのおうちのちかくにもチョウトッキュウシンカンセンがあればいいのになァとおもいました。
 するとあるひ、パパがいいました。
「もうすぐうちのきんじょにもチョウトッキュウシンカンセンがくるよ」
 ほんと?
 ほんと?
 ほんと?
 パパはねっとのにゅーすをみせてくれました。
 でぃーだぶるにじゅーがただぁ。
 ぼくはわくわくしました。
 ぼくはパパといっしょにきんじょへやってきたチョウトッキュウシンカンセンをみにいきました。
 ほんとうは、ママもいっしょにいきたかったけど、ママのおなかのなかにはあかちゃんがいたのでいけませんでした。
 しじょうちゅうせんかいをやっていました。
 パパははずしちゃったけど、ぼくがペアチケットをあてました。
「やったぁ。あこがれのチョウトッキュウシンカンセンだぁ」
 ぼくはくちをぽっかりあけてあこがれのチョウトッキュウシンカンセンをみつめました。
 いっぱいひとがいました。
 みんなチョウトッキュウシンカンセンのしゃしんやどうがをとりまくっていました。
 きしゃさんとかアナウンサーさんとかもいっぱいきていてにぎやかでおおさわぎでした。
 ぼくやパパもしゅざいをうけました。
 チョウトッキュウシンカンセンのなかはとてもいいにおいがしました。
 ぼくとパパがせきにすわると、はっしゃメロディがながれました。
 チョウトッキュウシンカンセンがうごきだすと、パパはすぐにねむってしまいました。
 ぼくはちょっとがんばっておきていたけどだんだんねむくなって…。
「むにゃ、むにゃ。あこがれのチョウトッキュウシンカンセンだぁ」
 そういいながらぼくもねむってしまいました。
「しゅうちゃくえきだよ…」
 めがさめるとパパがぼくにいいました。
 ぼくはとてもざんねんでした。
 だからつぎはちゃんとおきていようとおもいます。
     *
 全部、ひらがなで書いてはいけません。
 先生に怒られてしまいました。
     *

   あかるい宿題

 僕はいま、始発駅にいます。
 パパも一緒です。
 とても綺麗で快適です。
 駅の中には、超特急新幹線がいます。
 僕がお祖父ちゃんとお婆ちゃんの家へ遊びに行くと喜んでくれて、色々な所を見せに連れて行ってくれます。
 一番、最初は東京でした。
 このとき、僕は初めて超特急新幹線に出会いました。
 僕は、新幹線が大好きになりました。
 お土産の新幹線グッズは、僕の宝物です。
 毎年、夏休みが来ると僕はお祖父ちゃんとお婆ちゃんの家へ遊びに行きます。
 名古屋と広島と博多は新幹線でした。ずぅーっと新幹線と一緒だったから、僕はとても嬉しかったです。
 でも、お友達にそのことを話しても反応はいま一つでした。
 そのあと、北海道と沖縄に行ったことを学校で話すと、みんな大騒ぎで、僕は注目されてしまいました。
 北海道や沖縄は、みんなに大人気だったけど、僕にはつまらなかったです。
 だって、どっちも超特急新幹線でなくて寂しかったからです。
 僕のお家の近くにも超特急新幹線があれば好いのになァと思いました。
 するとある日、パパが言いました。
「もう直ぐうちの近所にも超特急新幹線が来るよ」
 ほんと?
 ほんと?
 ほんと?
 パパはネットのニュースを見せてくれました。
 DW20型だぁ。僕はワクワクしました。
 僕はパパと一緒に近所へやって来た超特急新幹線を見に行きました。
 本当は、ママも一緒に行きたかったけど、ママのお腹の中には赤ちゃんがいたので行けませんでした。
 試乗抽選会をやっていました。
パパは外しちゃったけど、僕がペアチケットを当てました。
「やったぁ。あこがれの超特急新幹線だぁ」
 僕は口をぽっかり開けて憧れの超特急新幹線を見つめました。
 いっぱい人がいました。
 みんな、超特急新幹線の写真や動画を撮りまくっていました。
 記者さんとかアナウンサーさんとかもいっぱい来ていて賑やかで大騒ぎでした。
 僕やパパも取材を受けました。
 超特急新幹線の中はとても好い匂いがしました。
 僕とパパが席に座ると、発車メロディが流れました。
 超特急新幹線が動き出すと、パパは直ぐに眠ってしまいました。
 僕はちょっと頑張って起きていたけど段々眠くなって…。
「むにゃ、むにゃ。憧れの超特急新幹線だぁ」
 そう言いながら僕も眠ってしまいました。
「終着駅だよ…」
 目が覚めるとパパが僕に言いました。
 僕はとても残念でした。
 だから次はちゃんと起きていようと思います。
     *
 大変よくできました。
 誤字や脱字もなく、よく書けています。
 えっ。
 もう一枚書いたの?
 (先生はぶ然とした表情になりました)
 仕方ないわねぇ、見せてごらんなさい。
 (ぼくは、せんせいにもう一枚のしゅくだいを見せました)
     *

   ぶらっくな宿題

 僕はいま、試発液にいます。
 パパも一緒です。とても綺麗で快適です。
 液の中には、超特級新感染がいます。
 僕がお祖父ちゃんとお婆ちゃんの家へ遊びに行くと喜んでくれて色々な所を見せに連れて行ってくれます。
 一番、最初は東京でした。
 このとき、僕は初めて超特級新感染に出遭いました。
 僕は、新感染が大好きになりました。
 お土産の新感染グッズは、僕の宝物です。
 毎年、夏休みが来ると僕はお祖父ちゃんとお婆ちゃんの家へ遊びに行きます。
 名古屋と広島と博多は新感染でした。ずぅーつと新感染と一緒だったから、僕はとても嬉しかったです。
 でもお友達にそのことを話しても、反応はいま一つでした。
 そのあと、北海道と沖縄に行ったことを学校で話すと、みんな大騒ぎで、僕は注目されてしまいました。
 北海道や沖縄は、みんなに大人気だったけど、僕にはつまらなかったです。
 だって、どっちにも超特級新感線でなくて淋しかったからです。
 僕のおうちの近くにも超特級新感染があればいいのになァと思いました。
 するとある日、パパが言いました。
「もう直ぐうちの近所にも超特級新感染が来るよ」
 ほんと?
 ほんと?
 ほんと?
 パパはネットのニュースを見せてくれました。
 DW20型だぁ。僕はワクワクしました。
 僕はパパと一緒に近所にやって来た超特級新感染を見に行きました。
 本当は、ママも一緒に行きたかったけど、ママのお腹の中には赤ちゃんがいたので行けませんでした。
 試浄抽選会をやっていました。
 パパは外しちゃったけど、僕がペアチケットを当てました。
「やったぁ。あこがれの超特級新感染だぁ」
 僕は口をぽっかり開けて憧れの超特級新感染を見つめました。
 いっぱい人がいました。
 みんな超特級新感染の写真や動画を撮りまくっていました。
 記者さんとかアナウンサーさんとかもいっぱい来ていて賑やかで、大騒ぎでした。
 僕やパパも取材を受けました。
 超特級新感染の中はとても良い臭いがしました。
 僕とパパが席に座ると発射メロディが流れました。
 超特級新感染が動き出すと、パパは直ぐに眠ってしまいました。
 僕はちょっと頑張って起きていたけど段々眠くなって…。
「あこがれの超特級新感染だぁ。むにゃむにゃ」
 そう言いながら僕も眠ってしまいました。
「終摘液だよ…」
 目が覚めるとパパが僕に言いました。
 僕はとても残念でした。
 だから次はちゃんと起きていようと思います。
     *
 読み終えると先生は僕をジッと見て、溜息をもらしながら言いました。
 誤字だらけじゃない。
 書き直しッ。
                       (END)

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