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ネズミ捕りについて

※食事中の方には不快な表現が含まれますのでご注意下さい。

幼い頃の家、農家の暮らし、就職した農業試験場でもネズミは大敵だった。思えば、結構な時間をネズミとの格闘に費やした気もする。

幼少時に暮らした家は、毎晩台所の下からネズミの音がした。ねずみは食料を荒らすし、家に穴を開けるし、排泄物が臭いし不潔だし、一緒に暮らすのはキツい。


で、当然ねずみを捕まえて退治しようということになる。殺鼠剤といういわゆる毒餌もあるのだが、小さい子(当時は私)のいる家の中では危なくて使えない。当時使っていたのは、金網の箱型ネズミ捕りだった。

おお、まさにこんな形のやつ、まだ売ってるんだ。


中にエサをぶら下げておいて、エサに触れたら入口が閉まってねずみが閉じ込められる仕組みである。数匹獲れたが、しばらくするとかからなくなった。ネズミが活動している音は聞こえるのに。

捕まったネズミがギャーギャー叫ぶのと、捕まった姿が側からまる見えなので、どうもほかのネズミが警戒するらしい。


しばらくすると、粘着式のネズミ捕りが開発された。これは素晴らしかった。通り道に置いておき、その上にネズミが通ると身動きが取れなくなる。ネズミ側からみると、ただ歩いているだけなのに突然捕まってしまうのである。

たぶん、ネズミ捕りとしては今もこのタイプがスタンダードだろう。

欠点としては、人間もかかってしまうことである。

粘着部分を上にして床などに置いておくだけなので、それを知らずに人間が踏んだり触ったりすると、当然ベトベトになる。髪の毛についてしまったら、もう最悪だ。

また、でかいネズミだと、なんとか頑張って逃れる奴が稀にいる。粘着をくっつけたままもがくので、仕掛けたあたりがそこらじゅうベトベトになる。これも後始末が大変だった。


個人的なお気に入りは、トンネル式のネズミ捕りである。これは、金属の四角い筒状の箱で、中央部にネズミが入ると両端の扉が閉じる仕掛けとなっている。

ネズミの通り道に設置しないとなかなかとれないのだが、ひとたび良い場所に設置すると毎日のように捕れた。

トンネル式の素晴らしいのは、閉じ込められたネズミが泣いたり暴れたりしないのである。説明書によると、ネズミにとって暗くて狭い場所は落ち着くのだとか。ほんとかどうか知らないが、これを使ってネズミの鳴き声がしたことは確かになかった。

また、いちど捕まると、中にネズミの臭いが残る。これがネズミの警戒感を抑えるらしく、2回目からはエサなしで捕まえられるのである。これはネズミの習性をよく理解した仕掛けだと感心した。

ただ、欠点はある。粘着式と違って1匹づつしか捕まえられない。こまめに毎日仕掛けを見て回らなければならないのである。箱の外側から中が見えないので、両端の蓋が閉じているかをしっかり確認する必要がある。これは、施設のあちこちに仕掛けると結構面倒だったりする。

そして、設置したのを忘れてしばらく放っておいてしまうと、なかなかに大変なのである。まめな方でないとおすすめできないかもな。

何のためのnoteかわからないが、とりあえず各種ネズミ捕りの備忘録とする。


ちなみに、ツマはねずみ年である。