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キケンなニオイ

ニオイに敏感な人とそうでない人がいる。私は敏感な方だと思っていたが、必ずしもそうとは言い切れないようだ。

あるとき、人によって気になるニオイとそうでないニオイがあることに気がついた。ニオイの感じ方がどうもツマとは違うのだ。

ツマはピーマンやセロリのニオイに敏感だが、私はへっちゃら。対して、私は魚のニオイが苦手だが、ツマは全く意に介さない。これは、そのまま食べ物の好みにも当てはまっていく。

タバコのニオイについても、敏感な人とそうでない人がいる。私はタバコは吸わないが、父がある時期まで吸っていたので、タバコのニオイには比較的寛容な方だとは思う。ただし食事中にタバコのニオイは嗅ぎたくない。好きか嫌いかで言えば嫌いである。イヤだと思えば思うほど、さらに過敏になっていくというのもある気がする。

香水がキツく感じることもある。ほんのり香るのではなく、明らかにクサく感じる。狭い店でキツいニオイを感じて出て、すぐに出てしまったりすることもある。ニオイって、ある程度すると慣れてしまうものでもあるから、つけている本人は気にならないのだろうけど。

ニオイに違和感を覚えて『イヤ』だと感じるのは、本能的なものなんだろうと思う。そう考えると、『イヤ』なニオイ=身のキケンと置き換えても良いのではないか。野生動物でもニオイで身の危険を回避するといったことは多いと思う。

そうだ、『イヤ』なニオイは、その人にとってきっとキケンなものなのだ。

泳げない私にとって、魚(の生息地)は避けるべきキケンの合図なのだ。

喘息持ちの私にとって、タバコは呼吸器的にキケンなのだ。

女性に弱い私にとって、香水はキケンを知らせているのだ。


ちなみに、大きな声では言えないが、ツマはオナラのニオイにやや鈍いようだ。私は敏感である。私は、オナラに身の危険を感じているのだろうか。