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遠くのリアルより自宅のオンライン

遠くの地で楽しそうなイベントが複数あったのだが、どちらも気楽に行ける場所ではなかった。幸い、一方はオンライン配信してくれたので、有無を言わずそちらを選択し、ウチでのんびり楽しんだ。

北海道の自宅からみると会場(東京、大阪)はどちらも遠かったが、オンライン配信のありがたさに感じ入ったところである。


オンラインで拝聴したイベントは浅生鴨さんと高橋久美子さんの対談。

浅生鴨さんの新刊『あざらしのひと』だけでなく、高橋久美子さんの最新刊『その農地、私が買います』についても、たっぷりお話が聞けた。お二人の朗らかで優しく楽しい人柄が感じられた、心地よい時間であった。


ちょっと不思議だったのだが、ウェビナーの画面には高橋久美子さんしか映っていなかった。そういう演出なのだろうと思っていたが、いつまでたっても、浅生鴨さんが映らなかった。声はすれども姿は見えず。

チャットで確認したところ、他の人には浅生鴨さんの映るフレームは見えていたようで、なんとウチのパソコンだけの現象だった。なんてこった!


途中、浅生鴨さんがギターのような伴奏ができる何らかの楽器を演奏し、高橋久美子さんが笛やタンバリンの原型のようなもので音を出して「共演」していた。

しかし、私のパソコンに映るのは高橋さんの姿だけ、ヘンな楽器でひとり遊びしている映像だった。あまりのシュールさに、吹き出してしまった。これはこれで、私しか見られない貴重な画面だった。



最後まで浅生鴨さんは映らなかった。

「映らない人」なのか「映せない人」なのか。

ウチのパソコンには、浅生鴨さんだけを映さない仕組みでもあるのか。

それとも、回線を通って北海道まで来る間に、鴨さんの映像だけ迷子になってしまったのか。

ちゃんとした映像はアーカイブで見ようと思っていたが、アーカイブ配信はなかった。


画面いっぱいに高橋久美子さんを堪能したのでOK。