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おはぎのうらみ

先週末、どうしてもあんこが食べたくなって、街まで出かけて「おやき」(今川焼き、回転焼き)と串団子と大福を買ってきたのだけど、おはぎを買わなかったことを今になって悔いている。

連ドラの影響で「おやき」のことしか頭になかった。念願の「おやき」を手に入れて大満足であった。

一緒に行った妻がたまたま和菓子のブースを通りかかったおかげで、もちもちの団子にもありつけた。忘れていた。そうだよこの団子も美味しいんだということを、実物を見てから思い出した。しあわせだった。

なのに、いまはおはぎのことが頭から離れない。

連ドラで、おはぎが出てくる回想シーンを見てしまったからだ。


見たものにすぐ影響されてしまうのは、子どものころと何にも変わっちゃいない。

でも、好きでもなんでもないものだったら、「見た」からといって、すぐに食べたいとか手に入れたいとかは思わないものだ。「見る」ことは、好きなものを思い出す、単なるきっかけに過ぎない。

だから、いろんなものを見たり聞いたりすることは、自分の「好き」に気付いたり思い出したりする大事な行為なのだ。

などと、影響されやすい自分の性質を正当化する。


次の週末は絶対おはぎだ。

あ、春だから、ぼた餅か。