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住み込みで旅館で働いてわかったこと

2019年2月

2ヶ月間。

僕は新潟で住み込みで働いていました。俗に言うリゾートバイト ってやつです。

なんだか懐かしかったので、当時書いたブログを載せてみます。

今見ると文章が雑魚くてちょっと嫌ですが、よかったらどうぞ。

今後、田舎で住み込みで働こうと思ってる方に向けて、参考になればと思います。

辛かったこと、よかったこと、ランキングを書いてたみたいです。

では!


↓↓↓



どうも、帰ってきてから昨日まで堕落しきってた陣野です。

今日からちゃんと生きようと思います。

さて、僕は約二ヶ月住み込み(リゾートバイト)をしてきたわけですが、それが一体どのようなものだったのか書いてみようと思います。

・リゾートバイトをやってみたい!
・リゾートバイトに興味がある!
・興味はないけど陣野のファンだ!

そんな架空の人物に向けて紹介していこうかなと思います。

特に住み込みバイトに興味のある方、よかったら参考にしてください。

その前に、二つだけ注意点を。

・たくさんの仕事先がある中のたった一箇所しか行ってないので、行く場所によって全く違うと思います。

・多少の主観と表現のぼかしは入ります、事実と違う部分もあるとは思いますが、あくまで「僕が」思ったことです。

絶対鵜呑みにしないでくださいね。


では、辛かったことと良かったことをランキング形式で発表します!


あ、ちなみに業務は
「旅館の仲居」です!


まずは辛かったことから行きましょう!

辛かったこと第3位。
「マジで周りに何も無かった」

これは僕も悪いのですが、「お金を貯める」という目的があったので、「周りに何もなくていい
」と派遣会社に伝えて探してもらいました。
僕はきっと、近くにお店があったら「行ってみよう!」とか思って使っちゃうと思ったので、逆にそれでいいと思ったんです。

ところが。
マジで何もないんですよ。田舎なめてた。
唯一近いコンビニも、歩くと結構かかります。
食事も光熱費も全部タダなのですが、それ以外の「ゴミ袋」「洗剤」「ボールペン」「トイレットペーパー」また「休みの日のご飯」など生活してると必要なものも出てきます。

あ、絶対延長コード持ってった方がいいですよ。
寮って最低限のものしか置いてないですからね。
初期設備で付いてたのは、

・テレビ
・テーブル(テレビ台)
・布団
・冷蔵庫
・エアコン

だけです。
全然生活できるんですけど、本当「生きてるだけ」みたいになります。
まあ、それも楽しいんですけどね。

自分で望んだのもあったし、そこまで嫌でも無かったので3位でした。


辛かったこと第2位。
「仕事しんどい」


マジで最初の一週間、筋肉痛で起きれませんでした。
10時間ぶっ通しとかで働きます。

例えば普通のバイトだったら

「間に1時間休憩」
「とりあえずお客さん来るまで待機」

みたいな時間はあると思うんですよ。

そんなものはないです。
10時間ぶっ通しと言ったら、本当にぶっ通しです。
休憩という概念はないです。
まあ、人手いないからね…。

ずっと走り回って、ずっと何かを運んで、ずっと接客して、ずっと片付けです。
さらにずっと時間に追われてます。

イメージわくかな。

「16時までに準備終えないと!お客さん来ちゃう!」
「18時までに他の会場準備しないと!間に合わない!」
「20時までに片付けしないと!他の業務に支障が出ちゃう!」
「あー!間に合わない!!!」

って仕事終わるまで、思ってます。
その代わり一瞬で一日終わります。

家帰ったら、ぐったりです。
「ああ、明日がやってくる…」
と思いながら眠りにつきます。
そんな毎日です。

辛かったこと第一位。
「仕事を教えてもらえない」


完全にこれが第一位です。
というか、辛かったことのほとんどはこれ!

いきなり
「陣野君はこの部屋とこの部屋とこのフロア担当」
と何もわからないまま言われます。

もちろんマニュアルなどありません。
最初は
「まあ、誰かが研修してくれるんだろうな」
と思っていましたが、本当に教えてもらえないんですよ。

でも、僕もやる気はめちゃめちゃありますので、積極的に聞きます。

「すみません、初めてなので教えてもらえますか?僕は今日ここの担当なんです」

そう聞くと教えてはくれるのですが

「あーそう、じゃあ今日の部屋番号と料理メモって。そしたらドリンクの準備。後出しの料理準備して明日のセットやっといて。」

それだけ言って、どこかへ行ってしまいます。

「アトダシ…?アシタノセット…?」

マジで言ってることが一つもわかりません。
ここから細かく質問をしましたが、ちょっとイラっとしながら。

「は?だから普通にやって」

これ以上は教えてもらえませんでした。

もちろん人にはよりますよ。
それはあります。

でも基本「付いて」教えてくれることはありません。


なぜこうなるのか。
僕なりの考えを書きます。

まず「経営者側」と「現場」の人たちが、あまり意思疎通が取れてないです。
僕は最初到着した時、
「わざわざ遠いところからありがとう、人手が足りなくて助かります」
と迎え入れてもらいました。

なので「あ、雰囲気良さそうだな」と思いました。

しかし、現場は違います。

人手が足りなく、全員が無理をしながら働いている状況。
そこに、何も知らない、どこの誰だかわかんない奴、がブチ込まれるのです。
しかも「仕事を任された状態」で。

まず「こいつ誰…?」っていう空気を感じました。
からの「え?こいつ何も知らねえの…?」っていう空気になります。

怒鳴られることはなかったです。
ただ質問するたびに
「はあ…」
とか嫌な顔されます。


経営者側は「わからないことあったら聞けば大丈夫だから!」と言いますが、現場の人はそんなこと知ったこっちゃないです。
結局ずっと「部外者感」は拭えませんでした。

もう一つ、原因の一つとして。
僕が行った場所が「派遣があまり多くない」というのもありました。

つまり全員がベテラン。
「これくらいは言わなくてもわかるよね?」
っていう状況が出来上がっているのです。

派遣会社は「どれくらい派遣の子がいるか」とかを細かく教えてくれます。
派遣がたくさんいるということは、現場も「新しい子が来る」ということに慣れてる可能性が高いです。
もしやろうと思ってる人は、そういうことも意識したほうがいいかもしれないですね。


小さな旅館は、よくも悪くも村社会。
それなりの現場の空気感は出来上がっています。
そこに馴染めるかどうかは、その人次第なのかもしれません。


ちなみに僕がやった対策として。

・夜中に仕事場にこっそり忍び込んで、お皿の場所とかを全部メモする。
・同じ業務の人の動きを観察、メモ。
・自分専用のマニュアル作成。
・教えてくれる人、聞いたら怒る人、を仕分けする。

などなど。
結構頑張ったでしょ、俺?

一番辛かったのは、メンタル面。
という話でした。


さあ、ここから楽しかったこと編です。


楽しかったこと第3位。
「休みの日の散歩」


初めての土地、初めての景色。
しかも一人でこんなところまで来ちゃってるよ!という楽しさ。

周辺散策だけで結構楽しいです。
近所の道の駅で「レンタサイクル」があると知ってからは、休みのたびにレンタルし、顔も覚えられました。

神社へ行ったり、山登りをしたり。
こういう時間は刺激にもなりましたし、本当にいい思い出になりました。

ただ一つだけアドバイスをするなら。
「住み込み行くなら、絶対観光地に行った方がいい!」ということです。

僕も「別に稼ぎに来てるしー…」とか思って、有名な観光地とかにはしなかったのですが。
住み込みは「タダで行ける旅行」です。

たとえお金を使わなくても、散歩のクオリティは上がっただろうな…とか思います。
一応僕の行ったところにも温泉街とかあったんですけど、もっと「the温泉街」みたいなところだったらテンション上がったのにと思いました。

良かったこと第2位。
「温泉+レアな経験」


温泉毎日入れるのマジで良かったですね。
100回近く入りましたよ。

仕事終わりに温泉入って、上がったら温泉街散歩して。
寮に帰って、キンキンの缶ビールを飲む。

これが毎日タダでできるんですよ!
やばくないですか。

一応仕事先によって、入浴のルールとかもあったりしますが。

ちなみに僕の場所は、入っていい時間が決まっていました。
でも、
「すみません、朝とかも入りたいんですけど…」と聞いてみたら。

「まあ、一応ルールはあるんですけど、こちらも見張ってはいないので…笑」
と、やんわりオッケーをもらいました。

そこからは朝風呂と仕事終わりにガンガン入りましたね。
もし住み込み行くなら、ルールとかも聞いてみた方がいいと思います。


あと、仕事ですが。
「旅館の仕事」なんて人生で滅多に経験できることじゃないので、しんどかったですけど面白かったです。

旅館って毎日のように宴会あるんですよ。
しかも絵に描いたような宴会。
ガキの使いの「山-1グランプリ」みたいな雰囲気の。

そんな非日常を垣間見れるのは面白かったです。

温泉コンパニオンとかみたことあります?
「うわーマジでいるんだ!」と思いました。

ちなみにコンパニオンとちょっと仲良くなったりしました。
(ここら辺の話は結構面白かったのでまた別で記事書きますね。)

あと夜の誰もいない旅館、とか。
ちょっとワクワクしません?

・旅館内の謎のクラブ&バー。
・宴会場の横のラーメンの屋台。
・庭園の中にあるvip専用の部屋。

全部入れますよ!(もちろん仕事で)

もちろんお客さんも不思議な人がいっぱい来ます。
少人数で貸し切る人とか…。

こういう経験は貴重で良かったなと思いました。

良かったこと第1位。
「稼げる!」

もうこれにつきます。
これが住み込みで働いた最大の理由ですもの。

とにかく生活費はかからないです。(遊ばなければ)
仕事先を選ぶときに、派遣会社が「残業があるかないか」を必ず教えてくれます。

僕は
「稼ぐなら、絶対残業があるところ」
をオススメしたいです。
時給爆上がりしますからね。

寮は近いし、生活費かからないし、これ以上に「稼ぐ」ことに集中できる環境はないです。

たしかに仕事は大変です。
正直「大変さ」で言うなら、僕がやったバイトの中で一位です。

でもそれ以外やることがない、という状況に行けるっていうのは良かったです。
「時給稼ぎゲーム」だと思って、毎日頑張れました。


ちなみに、これも場所にもよると思いますが…。
「楽しく稼ぎたい!友達作りたい!あわよくば彼女も…」
とか思ってる人。

絶対旅館はやめときましょう。

彼女?
できるかバカ!

人手不足なところほど、たとえ同じように住み込みの子がいたとしても
「休みがかぶることがほぼ無い」です。

あと「仕事中お喋り」なんて暇もないです。
まあ、これは僕のコミュ力的な部分も作用してるかもしれないですけど…

だから、そういう人は「スキー場」とか「レジャー施設」とかがいいかもしれませんね。
「レストラン」なんかも、住み込みで若い子がたくさんいると聞きました。

ただ、ザッと見た感じ、「稼げる」のは、その逆の仕事先な気はします。

あ、でもでも。
住み込みをやっていて

「あー、これ同じように来てる子いたら、絶対仲良くなるなー!」

とは思いました。


実際には、僕も全く友達ができなかったわけでもなくて。
同じ住み込みで大学生の女の子がいました。(すぐ帰っちゃったけど)

休みの日はもちろん、仕事中のお喋りなんかもほとんどできませんでしたが、
それでも帰りとか一緒だと「今日の宴会大変でしたねー!」みたいな話はします。

この時の「共感具合」がえげつないです!

同じように新人で入り、
仕事先では言えない悩みとか、愚痴とか、びっくりしたこととか、寮の話とか、笑った出来事とか…。
同じ境遇だから、
「わかる!」「そうそう!」ってなります。


近いもので言うと「文化祭で一緒に頑張った仲間」って感じ。

毎日顔を合わせるし。
あんまり喋ったことなくても、そんな感じに仲良くなれます。
これが、「休みも同じ」「仕事中一緒だったり、お喋りできる」なんて状況だったらどうなっちゃうのよ!

あー悔しいですね。
でも、そういう職場って求人に書いてありますけど。
「仕事仲間と飲み会もあるよ!」
とか書かれてて、ちょっと敬遠しちゃいますね。

ちなみにその子は、他の所も行ったらしくて、そこでは飲み会とかがあったのですが
「ちょっとノリについて行けなかった…」らしいです。


良し悪し!

あとは出会いで言うと。
海外留学したい!旅に出たい!みたいな人はいたりします。
一人、「バックパッカー」の女の子がいましたね。
その子とも仲良くなれました。
(期間が1週間しか被ってないですが)

一回宅飲みしましたし。
(意外と楽しんでんじゃねーか!)

だから、一週間だとしても一緒に飲めるくらい仲良くなれる環境だと言うことです。


ただね…。
まあ、これは察して欲しいのですが。

いろんな人が来るということは、いろんな人が来るということで…。


所謂、思想を持った方だとか。
宗教系の方とかも来たりします。

もちろん勧誘なんかはされてないですし、とてもいい人でした。

まあ、それだけいろんな人が来るということですね。

さあ、ここまで辛かったこと、良かったことをランキングで発表してきましたが、
僕がもし「住み込みやりたい」っていう人にアドバイスするとしたら、言えることは1つだけです。


「目的がはっきりしてる方がいいかもね!」


です。

僕は「稼ぐ」という第一目標があったので、多少「う〜ん」と思う環境でも頑張れました。
もし、友だちを作るとか、観光したいとか、みんなでワイワイしたいっていう目標だったら、途中で違う所に行っていたと思います。

逆に稼ぎたいと思ってるのに、全然稼げない、飲み会ばっかで貯金できない、っていう環境は辛いですよね。

なので目的があるといいんじゃないでしょうか。


偉そうに語ってきましたが、

・たった一回行っただけ
・主観盛り盛り

ではあるので、「へえ〜」くらいに思ってもらえればと思います。


レアな経験したい方は是非!
不思議な時間を過ごせます!

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