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僧帽筋の上部線維の電気鍼

こんにちは!陣内(@jin_anzu)です。

今回は『僧帽筋の上部線維の電気鍼』について書いていきたいと思います。
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僧帽筋の上部線維はいわゆる肩こりの臨床では刺鍼する事も多いかと思います。しかし、肩井部位では気胸のリスクもあるため刺鍼に対して忌避感がある方も多いと思います。

今回ご紹介する方法は安全ですし、再現性も高いと思います。

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今回の記事でわかるのは
✓僧帽筋の機能解剖
✓僧帽筋上部の押手のコツ
✓僧帽筋上部の刺鍼のコツ
✓僧帽筋の電気鍼の設定

になります。

ぜひ最後までご覧になってください。

僧帽筋上部の基礎解剖

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僧帽筋はテキスト上では起始部や停止部を羅列して書いてあることが多いかと思いますが、働きなどを理解していくためには上部線維、中部線維、下部線維とわけて覚えるといいと思います。

まずは作用を理解していきましょう。

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僧帽筋の上部線維の作用を考えると肩甲骨の挙上と上方回旋の二つが考えれます。
肩甲骨の挙上はすぐ理解できると思いますが、肩甲骨の上方回旋について少し深掘りをしていきたいと思います。

まず肩甲骨の上方回旋はどのような動きかというと

肩関節の屈曲や外転時に関係する動きと解釈していませんでしょうか?

良く観察すると肩関節の屈曲で起こる肩甲骨の上方回旋と肩関節の外転で起こる肩甲骨の上方回旋は多少違うのがわかると思います。

肩関節の屈曲では肩甲骨が外転(脊柱から離れる方向)をしていきながら上方回旋を起こします。

肩関節の外転では肩甲骨の内転(脊柱に近づく方向)をしていきながら上方回旋を起こします。

これらはなぜ違うかというと屈曲と外転では特に運動の最初で運動の軸が違うということです。


肩関節屈曲・外転時の肩甲骨動態を鎖骨肩甲上腕リズムに着目して解析した結果、肩甲骨の上方回旋角度は一致したが、肩甲骨の上方回旋の形態は屈曲と外転で異なることを報告した。屈曲0-90度では肩甲骨は肩鎖関節を中心に上方回旋し、90度以降、鎖骨の挙上と後退を伴いながら、肩甲骨を内転、上方回旋を行なっていた。
外転では角度上昇とともに、鎖骨は胸鎖関節を支点として鎖骨遠位を挙上、後退し肩甲骨は引き寄せられながら上方回旋し下降していた。
屈曲早期では、外転に比べて前鋸筋の活動が増加していた。肩甲骨を内転させる僧帽筋中部線維の筋活動は外転に比べて有意に低下していた。この結果と先行研究での肩甲骨の動態を考慮すると、屈曲早期では前鋸筋による肩甲骨の外転と上方回旋が主に行われると考えた

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