見出し画像

マスク差別との闘い方(護身編)

 前回クラスメート編を挙げた後、こんなTweetを見ました。

 新入学した小学1年生の女の子が素顔で学校に通っていたところ、隣りのクラスの男子に「マスクをしろ」と殴られたというのです。

画像1

  加害者は女の子を呼び止めて誰も見ていないところで犯行におよんだとのこと。

画像2

 前回は素顔登校を励ます内容でしたが、その結果、このような目に遭う子がいては申し訳ありません。

 別の例で、大人がすれ違いざまに殴られて片目が眼球破裂して失明したというツイートもありました。

 私自身はそうした目に遭ったことはなく、実際に素顔生活で暴力を振るわれたと言う人に会ったこともありません。

 実際は稀ではあるでしょうけれど、老若男女関係なく、また素顔生活者に限らず、こうした暴漢に遭うことは誰にでも起こりうることです。

 このようにいきなり暴力を振るわれた場合、法律も人格も交渉術も全く通用しません。後から訴えるとか親に言いつけても、負ってしまった傷は癒えません。

 狂犬を殺しても、噛まれた傷は治らないのです。この子のように、目を殴られて障害が遺ってしまってはとりかえしがつきません。

 ですから今回は、いきなり暴力を振るわれた場合の対処法、護身術について述べます。

護身法0:一番重要なことは想定しておくこと

 そんな物騒なこと考えるだけで怖い、考えたくない。そんなことを考えるくらいならマスクする、と感情的に逃避する人も多いことでしょう。

 しかし先に述べたように、マスクをしていたら暴漢に遭わないわけではありません。そもそもこのコロ・毒チン騒動、ウソライナ紛争含めたグローバルリセット自体が、世界規模で暴漢に遭っているようなものです。

 11年前の原発事故で東電や政府が連発したように「想定外」と思考停止するのではなく、あらゆる事態を想定して備えておくことが重要なのです。

 暴漢というのは、いきなり襲ってきます。「いついつどこで襲いますからよろしく」とアポをとってから襲う暴漢はいません。

 そして暴漢が襲うのは襲いやすそうな相手です。誰も自分より強そうな相手を襲いません。

「ムシャクシャしていて、誰でもよかった」

 とお決まりのセリフを言う通り魔でさえも、プロレスラーやヤクザではなく自分より弱そうな女性や子どもや高齢者だけを狙います。

 ですから、標的になりやすい『襲いやすそうな人』にならないこと、『襲いにくい人』になることが重要です。

 一番襲いやすい人というのは、自分が襲われるとは思っていない人です。襲われることを想定していないから、スキだらけです。そして襲われたら驚き慌ててしまって何もできません

 何も抵抗できない相手を襲うから、襲う側にとってノーリスクなのです。

 日本人の場合、ほとんどの人がこの「襲われることを想定していない人」です。

 だからこそ、襲われることを想定し、備えておくことによって、ほとんどに人より『襲いにくい人』になることができるのです。

 自分が襲われることもあると想定しておくことによってはじめて、備えができるようになります。

護身法1:備える

 備えには、心理的備え・物的備え・技術的備えがあります。

 心理的備えとは、襲われることを想定し、襲われそうな状況を察知した場合、実際に襲われた場合にどうするかという心構えをしておくことです。

 物的備えとは襲われた時に対処に使えるものを持ち、使い方を知っておくことです。

 技術的備えとは、襲われたときの対処法を知り、練習しておくことです。

 災害時の避難訓練のようなものです。

護身法2:叫ぶ

 襲われそうになった時、まず有効なのは叫ぶことです。大声を出して人を呼べば、証人ができますし、それだけで逃げていく暴漢もいます。たとえ人が周りにいなくても、誰かに「聞こえたかも」知れないというだけで暴漢はひるみます。

 叫ぶなど簡単なことのようですが、練習していないと意外とできません。ですから、ちゃんと前もって練習して叫べるようにおきましょう。

 どうしても叫ぶことができない場合は防犯ブザーを持っておくのが良いでしょう。

叫びのコツ1 大きな声で「助けて〜!!」

 とにかく大きな声を出すことです。

叫びのコツ2 目を閉じない、相手を見る

 叫ぶ時、力んで目を閉じてはいけません。相手をしっかり見て、相手の行動をチェックします。叫ばれたことで焦って襲ってくる奴もいるからです。

護身法3 距離を取る

 相手と離れて、殴ったり抱きついたりできない距離を保ちます。

 叫んだ時点での相手との間合いが十分遠ければ、走って逃げます。

 ある程度近い場合、後ろを向くのは危険なので、相手の方を向いたまま後ずさりして距離を取ります。後ろが壁などで逃げ場がない場合は少しでも逃げやすい方に移動します。

護身法4 ガードする

 相手との距離を詰められてしまった場合、相手が至近距離からいきなり襲ってきた場合、重傷を負わないようにガードする必要があります。

 素早くガードできるように練習しておきましょう。

 簡単で効果的なガード法は、クロスアームブロックです。

 伝説のボクシングチャンピオン、ジョージ・フォアマンが用いたガード方法で、漫画『はじめの一歩』で非力な小橋くんという選手が使って力の強い選手に勝ちました。

 私がおすすめするクロスアームブロックはこんな感じです。

画像3

 暴漢の多くは、特にマスクをしないことが気に入らなくて攻撃してくる場合、顔を殴ってくるでしょう。一番重要な目を両手で覆い、相手から顔を殴られにくくします。特に女の子の場合、顔に傷をつけられるのは避けたいところです。

 この時、腕と顔の間にはスペースを開けることで、相手との間合いを広げ、殴られた場合の衝撃を和らげるようにします。(アッパーカットには弱いという欠点がありますが、多くの暴漢は興奮して上から殴ってくるので上を強固にします)

画像4

 そして、腕の下から相手の脚が見えるようにしておくことが、次のステップにとても重要なります。

護身法5 反撃する

 先に述べたように、襲ってくる相手というのは相手が弱いと思っているから襲ってきます。自分には何のリスクもなく、一方的に攻撃するつもりでいます。

 見方を変えれば、襲ってくる相手というのは「襲われることを想定していない人」なのです。つまり、自分が攻撃された場合には、意外ともろいのです。

 自分から攻撃することには心理的ハードルが高い人も多いでしょう。戦後の平和教育のもと、なんであれ暴力は悪いと教わっているからです。(戦時中は女性も竹槍や金的潰しの訓練を受けました)

画像5

 しかし、憲法9条で自衛のための戦争は否定されておらず、自衛隊が合憲であるように、襲われた場合に自衛するための実力行使は正当防衛であり、文字通り正当な防衛なのです

 襲ってくる相手というのは、自分にリスクがないと思っている限り何度でも襲ってきます。特に学校などのいじめは、反撃されていじめることが自分にとってリスクであると認識するまでえんえんと続きます。

 恐竜でも、草食恐竜はツノや尻尾のスパイクなど、反撃する武器を備えています。現代の草食動物も、牛、鹿、ヤギ、サイ、ゾウなど反撃するツノや牙を持っています。

 おすすめの反撃法は、靴のつま先または足の裏で暴漢の前足の膝を蹴ることです。

 ガードの下から相手の脚を見て、前に出ている方の脚の膝を、前から思いっきり蹴飛ばすのです。

画像6

 殴ってきている相手は前足に体重が乗っているので、まずかわすことはできません。体重の乗った足の膝を前や外側から蹴られると、女性の力でもかなり効きます。下手すれば(よく効けば)膝関節が破壊されます。膝の下のスネ(弁慶の泣き所)や太腿の下の部分に当たったとしてもかなり痛いです。

 実際に通学に使う靴や上履きで、どのように蹴ったら蹴りやすいか練習しておきましょう

 なるべくつま先の硬い靴を選んで履きましょう。

 蹴る時の注意点は、自分がバランスを崩さないこと、蹴った足を掴まれないように素早く引くことです。

 膝を蹴られた相手は少なくともすぐに走って追ってくることは困難になるでしょう。子どもならほぼ泣いてうずくまります。

 そうしたらすぐ逃げて、助けを呼びます。(うずくまったところをダメ押しに蹴り続けてはいけません)

 助けを呼ぶまでが重要です。こちらが襲われた被害者であって、相手が襲ってきたのだと、教師やクラスメートに言いふらすことが絶対に必要です。

 ガードを叩かれたダメージより膝を蹴られたダメージの方がおそらく大きいので、相手が襲ってきた事実を言わないと、自分が加害者にされてしまうからです。

 必ず、自分が先に殴られたのだ、自分も殴られたところが痛いのだと、泣いて訴えます。(嘘泣き可)

 以上、女の子にそんなに冷静に対処できるわけない、と思われるかも知れませんが、少なくとも何の心構えも予備知識もなしに襲われた場合と比べると、はるかに安心なのではないでしょうか?

 何事も心構えと、練習です。

 護身術のほとんどは、実際に使用されません。使用しないために身につけるのです。武士の刀のようなもので、抜かないことが基本です。

 そうした心構えを持ち、備えをしておくだけで、実際には不思議と襲われにくくなるのです。

 どうしても蹴るのは難しいという人は、唐辛子スプレーもありだと思います。常に携帯し、襲われたら取り出すのが蹴りより難しいかもしれません。こちらも練習しておく必要があります

 そして一度身を護ったとしても、それで終わりとは限りません。相手が復讐してくること、今度は仲間を集めて攻撃してくることも想定しておきましょう。

 そこから先は親の力が重要になるでしょう。

 たとえ自衛のためであったとしても喧嘩や戦争は双方に恨みを残し、決して勝ったから良いものではありません。

 それでも自分や大切な人の身を護るために、闘わねばならない時があるのです。


(追記)間合いが近すぎて膝やスネを蹴りにくい時は、金的膝蹴りが有効。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?