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マスクは本当は何をマスクしているのか?

マスクとは英語で、
名詞としては「覆面」
動詞では「覆い隠す」「消す」「妨害する」
という意味である。

実のところ、マスクは何を覆い隠し、妨害しているのだろうか?

1 マスクは呼吸をマスクする


私たちは生きるために呼吸している。
マスクをしていると呼吸がしづらい。
酸素の取り込みも妨害されるし、
二酸化炭素の排出も妨害される。
呼吸の抵抗が増すので、呼吸筋の疲労が増す。
アスリートが呼吸筋を鍛える手段としてもマスクは使われる。
呼吸筋が疲労して換気量が減れば、取り込む酸素や排出される二酸化炭素が減ってしまう。

部屋をいくら換気しても、マスクをしていたら身体の換気が悪くなるのだ。

酸欠も二酸化炭素過剰も、頭痛や思考力低下の原因になる。

心不全や呼吸不全で息も絶え絶えな高齢者がマスクをしながら救急受診する。
サチュレーション(血液酸素飽和度)は80%台なこともある。
(そういう人にマスクさせるのって殺人に近くないですか?)
苦しそうにパカパカ言ってる汗だくのマスクを、私はすぐ酸素マスクに交換する。

2 マスクは放熱をマスクする


最近、熱中症の患者が増えてきた。
皆、赤い顔をマスクで覆っている。
私たちは呼吸することで放熱している。
『不感蒸泄』と言って、水蒸気を排出することで体の熱を逃すのだ。
1日に1リットルほども呼気で排泄している。
呼気は1リットルの汗が冷やしてくれる体温と同じくらい身体を冷やしているのだ。
(体重70kgの人が1℃身体を冷やすのに100ccの汗が必要とされる)


マスクをしていては不感蒸泄がマスクの中に溜まってしまい放熱できない。
さらに、マスクをして口呼吸になると最も冷やすべき脳が冷えにくくなり、熱中症が重症化しやすくなる。

犬は暑い時は舌を出して放熱する。
マスクをしていては舌も出せない。

3 マスクは免疫をマスクする

マスクをしていると、口呼吸になりやすい。
口呼吸になると、鼻で加湿・フィルターされない汚れた空気が直接のどに入ってくる。


鼻の代わりにマスクでフィルターしている?
マスクの中は雑菌だらけだ。
マスクの隙間からはスリット効果で流速の速い乾いた空気がのどに当たる。汚れて乾いた咽頭では、免疫細胞は正常に働けない。
汚れた咽頭はウイルスや病原菌に感染しやすく、治りにくくなる。


4 マスクは咳をマスクする


私たちは空気中の病原菌やウイルス、有害なチリやゴミを排出するために咳をする。
マスクは咳を弱めてそれら有害物質が体内に留まりやすくする。
さらにマスクの中に溜め込んで再び吸いやすくする。


咳エチケット?
人に咳をかけないことは大事だが、だからと言ってあなたが有害物質を気道に溜め込まなくてはならないわけではない。
咳をすることは必要なことなのだ。


マスクをしていることは呼吸器感染症の発症を増やし、重症化を増やし、治りにくくする。


5 マスクはビタミンDをマスクする


ビタミンDは露出した皮膚に日光を浴びることでつくられる。
つくられる量は日光を浴びる皮膚の面積に比例する。
マスクは顔の面積を覆う。
覆われた顔ではビタミンDをつくれない。
現代人が露出しているのは顔と手に限られる日が多い。
顔は現代人に残されたビタミンDを作る最後の砦ともいうべき場所なのだ。


マスクをしている人は健康に自信のない人が多い。
そうした人はもともとビタミンD欠乏者であることが多く、マスクをすることでビタミンD欠乏をさらに助長している。


6 マスクは嗅覚をマスクする


マスクをしていると、においがわかりにくくなる。
嫌な臭いだけでなく、いい香りも美味しいにおいも。
新型コロナで嗅覚が鈍くなるという症状が話題になった。
ウイルスに感染しなくても、マスクをしているだけで嗅覚は鈍くなる。


嗅覚刺激がないことは、脳にも悪影響を与える。
嗅覚の低下は寿命と相関することが報告されている(参考1)が、嗅覚が低下した原因が寿命を縮めるのか、嗅覚の低下自体が寿命を縮めるのかは明らかではない。

参考1


嗅覚刺激が認知症の進行を遅らせたり改善したりすることも報告されている(参考2,3)ことを考えれば、嗅覚刺激がなくなること自体が認知症の経過に悪影響を及ぼすことが示唆される。

参考2

参考3 7つのランダム化比較試験中6つでアロマセラピーが認知症に有意な効果を認めた


一つの感覚が失われることは重大なことだ。


あなたは目からウイルスが感染するなら目隠しをして暮らすだろうか?
耳から感染するウイルスなら耳栓をして暮らすだろうか?
接触感染を恐れて何も触らずに生きられるだろうか?


他の原因で嗅覚が失われた人は大騒ぎして受診するのに、マスクで嗅覚が損なわれることはなぜ気にしないのか?
(実際には、マスクの中の臭いにおいを麻痺するほどずっと嗅いでいるのだが)


 7  マスクは有効な対策をマスクしている

 「万が一」自分の職場からコロナ陽性が出たら困るから、マスクさせてなかったと責められたら困るから、「対策してました」というアリバイづくりのためにマスクしている人は多いだろう。

 本当は有害無益だと知ってるのに周りに合わせてマスクを外せずにいる人も少なくないだろう。

 そうした「裸の王さマスク」の結果生み出される
「周りの人がマスクしてるんだからあなたもしようよ」
 という同調圧力が実は心不全・呼吸不全・熱中症・頭痛・肺炎・認知症を増やし、悪化させているとしたらどうだろう?

 そしてマスクをしていれば対策をしている気になり、ビタミンDサプリや味噌汁を飲むこと、塩うがい・鼻うがい、夜眠ることなどの感染症を減らすために本当に有効な対策に目が行かないようにしているとしたらどうだろう?

 あなたのマスクは実際には何をマスクしているのか?
 どうか考えてみてほしい。

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