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情熱がないから、本気になれる

今の仕事には情熱がないから、本気になれる。

私は新卒から1社で勤めて今4年目になる、
ただ今のポジションは異動して就いたもので
元々は個人側の営業職をしていた。

第一希望の会社で、第一希望の個人側営業だった。
自分が情熱を持って提供したいと思える商材、そして相手だったのだ。

新卒から自分の第一希望だなんて恵まれたものだ、そう思いながら営業職の経験を積んでいった。同期も同じ部署に多く配属され上司にも同僚にも恵まれた。

だが当たり前に、設定されるノルマは新人の頃と比べて徐々に上がっていき、周りもそこに食らいつくように奮闘している中で、自分も残業やノルマに苦しむことになっていった。

営業なのだからノルマがあるのは当たり前だし、自分もそれを達成してやりたいと思っていた。
だが同時に、この商材を無理に買わせることはしたくないとも思ってしまったのだ。

自分の売っている商材とは「転職」である。
大学時代に心理カウンセラーに憧れていたものの、その思考回路にアプローチするけれど現実問題を解決してあげられないという点に歯痒さを感じた。

そして心理的に快適な暮らしを「仕事」という側面から課題解決して支えられるような人間になりたいと考えたのだった。

話は戻って、私はこの商材に自分の人生論も混ざった情熱と誇りを抱えていたばかりに、自分の売り方のこだわりを捨てることができなかったのだ。

結果として私は適応障害になり、数ヶ月の療養期間を過ごすこととなった。
気づけば救いたい側だったのにお医者様に救われる側となっていた。

そして復職し、数ヶ月たった頃に異動の打診を上司にもらった。
初めはこの「情熱の場」から離れたくないという抵抗感が有ったものの、きっと自分のことは自分より周りの人が知っているだろうという理由でその打診を引き受けた。

そこから今1年経つわけだが、今自分はこの部署の目指すゴールのためならば手段を選ばず打ち手を打つことができる。〇〇という倫理観に反している、〇〇に無理をさせてしまう。そんなことは「成果」を出すためならば全く問題に感じない。
成果を出すためにあらゆるアクションをシンプルに選べるようになっている。

よく仕事に情熱を持てという言葉を聞くけれど、サラリーマンにもそれは当てはまるんだろうか。

目的を達成するためなら手段を選ばず行動ができる。
今私は初めて「本気」で仕事ができている。

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