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新幹線開通前後の博多までのダイヤ

1964年9月(新幹線開業前)、1964年10月(新幹線開業後)の時刻表の復刻版を持っているので、調べてみましょう。

時刻表はこれです。

新幹線開業前:朝一に乗る

- 東京07:00→大阪13:30 特急第1こだま 大阪行き
- 大阪13:40→博多22:35 特急みどり 博多行き

6時間半かけて大阪。さらに8時間55分かけて博多。
移動で1日が終わる。というか、1日かけないと行けない。
博多に向かうにあたって、始発でもあり、終電でもある、この朝7時の特急だったわけです。

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(JTBのMOOK 時刻表完全復刻版 1964年9月号より引用)

新幹線開業後:朝一に乗る

- 東京06:00→新大阪10:00 ひかり1号 新大阪行き
- 新大阪10:30→博多19:44 特急みどり 博多行き

新幹線開業により、東京・大阪間が4時間に短縮されました。
新大阪で特急に乗り換えると、19:44に博多に着けます。
とはいえ、1時間早く出ているので、それほど短縮効果は感じられません。

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(JTBのMOOK 時刻表完全復刻版 1964年10月号より引用)

新幹線開業後:その日のうちに着く

- 東京09:00→大阪13:00 ひかり7号 新大阪行き
- 大阪13:30→博多22:45 特急はと 博多行き

新幹線開業により、東京9時のひかりでも、その日のうちに博多に着けるようになりました。

夜行列車で朝に着く

- 東京16:35→博多9:23 さくら

日中がひたすら移動になってしまうのであれば、夜に移動すればいいじゃない、ということで、夜行列車です。
この頃は寝台列車が多数運行されていたわけで、16時35分に出るさくらをはじめとして、みずほ・あさかぜ・はやぶさなどが、九州を目指しました。

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(JTBのMOOK 時刻表完全復刻版 1964年9月号より引用)

長距離フェリー

日本初の長距離カーフェリー航路ができたのは1968年なので、まだありません。

高速バス

この時点では、名神高速道路・栗東IC - 尼崎ICのみ。
東名高速道路はまだどの区間もなし。
ハイウェイバスもなし。

飛行機

この頃は、速達性でいうと、圧倒的に飛行機優位。
直行便なら1時間半。
そして、当時はムーンライト便があり、深夜飛行もしていました。

東京 1:40→福岡 5:00 日本航空ムーンライト便(大阪経由)

朝に間に合わせようとしたら、飛行機になっちゃいますね。
ちなみにこの時はまだ、空港名は「板付」と書かれていたりします。
札幌〜東京の深夜便、オーロラ号も興味深いですね。今でもあれば喜んで乗りそう(笑)

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(JTBのMOOK 時刻表完全復刻版 1964年10月号より引用)


このあたりを見ていたときに気づいたのですが。。。

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(JTBのMOOK 時刻表完全復刻版 1964年10月号より引用)

日本国内航空の串本・志摩・新居浜・別府の便って何なのでしょう。。。
ここに空港ってあったんだっけ?

ちょっと調べてみます。

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