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ビジネススクールでの人脈 ~ 国立台湾大学の場合

国立台湾大学GMBAのJinです。新学期がスタートして2週間となりました。

note等、情報提供をしているので日本人新入生については問い合わせがあったり、紹介されたりで僕の方にはいち早く情報が入っていて今年はレベル高いなというのがわかっていました。(日本人以外にもLinkedIn経由でベトナム人、スイス人、韓国人、シンガポール人等問い合わせあったりしましたが)

日本人以外の大多数に関しても、授業が始まり自己紹介の機会もたくさんあり、新入生がどんな感じなのかうっすらと全体像が見えてきました。結論を言うと、日本人以外の生徒もめちゃくちゃ豊作です。

・白人系アメリカ人でモルガンスタンレー本社出身で中国語上級でありがなら身長194㎝のイケメンとか。
・台北アメリカンスクール&アメリカの大学出身の元ニュースアンカーで現在台北市政府で同時通訳等しながらファミリービジネスでYoutubeチャンネル立ち上げた美女とか。

コンサルとかファミリービジネスとかスタートアップとかインフルエンサーとかキラキラしたキーワードがバンバンでてきてます。

まず、世界的なこの状況下で台湾の優位性が注目され、海外からの留学生が増えたこと。また、通常時は台湾の優秀層は欧米への留学志向が強いものの、この状況下で台湾に残る決断をしたこと。

そして、GMBA側も応募者が増えたものの、この状況下でどれだけ志願者が辞退するかも不透明であったため例年の定員より多めに合格を出した模様で、例年台湾人30名/外国人30名の採用であるところ、今年は台湾人30名/外国人50名にして、結果的に入学辞退は少なかったようです。

加えて、例年よりも交換留学生(特にヨーロッパ、更にその中でもフランス、次にドイツ、日本)が多い印象です。

GMBA専用コースでも選択科目はGMBA生徒が優先選択したあとに、定員まで交換留学生が受講できるのですが、とあるクラスでは34人登録のうちGMBAが20人、交換留学生と内部学部生が14人でした。アメリカに留学しても生徒はアジア系が大半のスクールもあると聞くので、今年の台湾大学GMBAは欧米に留学するより欧米な感じと言えます。

下記リンクは以前、クラスメイトってどんな感じ?という記事を書いていました。

留学する場合、同じ出身国同士で固まり過ぎない(むしろ避ける)というのは、一種のコンセンサスとなっている部分もあると思いますし、ボクも一時期そのように意識していたので理解します。語学留学の場合は一定期間は日本語断ちするのがいいとも思います。

現在の僕のスタンスとしては、会社で唯一の日本人だし、台湾人家族の一員だし、そもそも日本人と関わることが多くないので、今更留学生として日本人を避ける必然性もないしニュートラルな感じです。

一方で、具体的に言ってしまうと典型的なタイ人や韓国人は割とそんなコンセンサスとか関係なくかたまってる傾向がみえますし、白人も白人同士で固まることは多いです。

GMBAのGはGlobalの略で、授業は全て英語ですが、グローバルって英語話せればグローバルかっていうとそうではなく、米国を例にいうと全てのアメリカ人がグローバルかというとそうではないと思うんですよね。大多数のアメリカ人はドメスティックだと思います。極論言うなら 英語話すせるようになることが目的だけだったらじゃあアメリカ人になることを目指せばいいじゃんと。(無論、先述の「大多数のアメリカ人」というのは一般的な例であって、GMBAにいるアメリカ人は「アジアに好意的フィルター」をくぐっている人達なので全く別の話です。)

僕が考えるグローバルってコンセプトはどこかの国とどこかの国を繋げることが出来てグローバルだと思うので。

別の観点では、日本国内で出会う日本人の層と比べて海外で出会う日本人の層は一定のフィルターが入っているのでかなり異なります。このフィルターを通ってきた人達との人脈形成は大きな価値があると思います。なのでGMBAから枝分かれした日本人コミュニティーも大切にしたいと思っています。

僕が考える人脈の価値

海外MBAの人脈って使えないという意見もあって、そういう一面もあるんだろうなというのは認識したうえで僕の経験を共有させて頂きます。

僕は矛盾したことが大好きなのですが笑、そもそも人脈に価値を求めるなってことです。 一緒に苦楽を共にして助け合った仲間は仲良くなれるのでそれだけで十分です。そこにメリットデメリットなんか関係ないんですよね。

ビジネス学んでメリットデメリットを追求する意味ってのは、プライベートではメリットデメリットも関係ない、損得から切り離された自由を得たいからこそ、損得の打算はビジネスサイドに寄せてるわけで。

いや、まあ、もちろんプライベートも損得で動くことはあるんですが、なるべくその辺はフレキシビリティーを残しておきたいというか。

で、前提は先述の通りですが、結果的にお得だったら尚更いいよねと。まず、良い意味での刺激を得られる仲間に囲まれた方が自分か成長出来るからお得ですよと。

あと、その昔、ある消費者向けのビジネスをされている若き女性起業家に
「男って友達同士でビジネスするの好きだよね。その辺理解できないな。」と言われたことがありました。

その女性はB to Cの事業を行っているので、商品を友達や親せきに売ろうとすると嫌われる、だから客は客という認識があるようでしたが、B to Bだと個人の財布から払うものでもないし、むしろ会社として必要なもので日々の連絡をする相手であれば気心の知れた信頼出来る相手の方がいいわけです。

同じビジネススクールに通っているわけで、ビジネスの話に関しては寛容だし、B to Bだと結構ポテンシャルあると思います。実際、現在の僕の主な業務は日系向けビジネスですが、非日系ビジネスの話もここからいくつも派生してきました。

また、実業家とか投資家とかゴロゴロいる環境なので、「新しいビジネス考えているんだけど、実行に移してくれる社長が欲しい。総経理やってくれない?」とか話振られることもありました。タイミング的にも飛びつけませんでしたが、そういう話も出る場所です。後ろ盾があれば、気持ち的にも色々強気にチャレンジ出来ることがあるんじゃないかなぁと思います。



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