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働きながら海外MBAは可能なのか-国立台湾大学版

国立台湾大学GMBAのJinです。久々の連続投稿です。

以前、「働きながら海外MBAの他重苦とメリット~台湾大学の場合~」と題して下記リンクの記事を書いていました。実はこれ、僕の記事の中でアクセスランキング2位です。

おそらく、それだけ潜在的に働きながら海外MBAを検討している人が多いということ、働きながら海外MBAやっている人でリアルタイムでnoteとか情報公開している人はかなり稀だからだと思います。

働きながら海外MBAは可能なのか 

⇒ 結論は僕みたいな凡人が出来るので体力のある方なら誰だって可能です。ただし、かなりキツイです。完全ブラックな生活となる覚悟が必要です。

当校の場合は卒業まで39単位と卒論ですが、半期ごと6~10単位取っていけば理論上2-3年くらいで卒業出来るペースですが、フルタイムの仕事しながら半期に10単位取得は月間労働時間400~500時間前後に匹敵するほど時間を持っていかれると思います。

具体的にいうと週に3単位の授業が3つあれば授業外に予習・復習・チームミーティング・レポート作成等でひとつの授業ごとに10~20時間くらい必要で、3クラス×4週×授業外学習時間=120~240時間。プラス授業の固定時間36~40時間、それに加えて懇親会等のネットワーキングイベントやらその他事務作業。

それから仕事を加えることになりますが、もしかしたら残業がなかったり、勤務時間中にも勉強出来る環境である場合や、フォトリーディング・スピードリーディングが出来てマルチタスクであるような超要領が良い人である、もうすでにマネジメントとしての実務経験が豊富である等、個人差はあるでしょうが、それでも仕事+10単位は月350時間は下らないと考えます。そんな超絶ブラック・激務な環境で2年以上やれる覚悟があるのであれば可能です。

外国人として異国の地で働くのでローカルの学生が働きながらスクールに通っているのよりも格段に大変です。

時代を逆行したライフ・ワーク・バランスとの決別が待ち受けています。

でも単一の仕事の長時間労働よりはだいぶマシ

ただし、仕事については繁忙期などあったとしてもある程度月間の労働時間は一定なものの、学校については半期4ヵ月半程度なので、夏休みと冬休みが入り、年中通して月400時間ではないこと。

学校に通いながら働くことを認めてくれる会社であれば、ある程度仕事においても寛容であったりすること。

あと、ひとつの仕事で長時間労働と比べれば仕事と学校の切り替えがあるのでそこは精神的にはラクであること。

むしろ、「学校は趣味」の領域となれば忙しくはあれど辛くはないこと。例:仕事+飲み会+ゲームで月間400時間使っている人もいるわけで。

単一の仕事で長時間勤務することと比べれば確実に精神的には余裕です。学校に行くのが楽しいので。でも、時間をかけるという観点からは体力的な辛さはどうしても残ります。下手すると簡単に健康問題となるので無理をし過ぎないことです。

また本業がどれだけ重たいのかにも大きく依存してきますし、例として10単位の場合を出しましたが、半期5,6単位づつ取得の長期計画であれば多少は余裕かと思います。

僕の場合は有給が26日あるので、理論上 半休であれば52回取得でき、実際にスクールシーズンは午後半休取って週3.5~4日勤務でやってたりします。しかもほぼ残業せず、先延ばし出来る業務は夏休みや冬休みまで後ろ倒しにしてたり。 台湾人のパートタイムの学生は家族経営の会社で働いていて有給なんか申請しなくともかなり柔軟に昼間も授業取っている人もいたり。

幸いにも国立台湾大学GMBAは卒業時期をの伸ばすことはとても柔軟です。基本的に最長4年と学校は提示していますが、外国人向けの学生(修士)ビザは最長4年までしか延長出来ないだけで、別のビザ(就労ビザ含む)があれば卒業が6年かかろうと、7年かかろうとそれを理由に退学にはなりません。

身体が資本です。健康だけには細心の注意を!

ちなみにボクの場合は

1学期目:計10単位 (必修3クラス+選択1クラス) ⇒ 取りすぎで後悔しました。一学期目は学校のシステムやクラスメイトの特性等、授業以外にも慣れないといけないことが多いので少なめがお勧めです。欲張りすぎると逆に無駄にする科目が出てくる可能性も。

2学期目:計10単位(必修3クラス+選択1クラス) システムやクラスメイト達には慣れてきた分はラクになる。ただしこの時期に世界的な制約が始まりオンラインとハイブリッドなど試行錯誤が始まる。変わらず必修科目は重い。

3学期目:計11単位(うちGMBAが8単位:必修1クラス+選択3クラス+中国語3単位) 台湾は比較的落ち着いていたので完全対面授業に戻る。いろいろ慣れたし必修は1つのみ。中国語の語学コースは3単位分だが予想以上に重く、取るべきでなかったと後悔。

4学期目:計5単位(必修1クラス+選択1クラス) 仕事の資格試験(中国語)の受験勉強をするために学校の単位数を抑える。結果、台湾でついに市内感染が出てターゲットの試験自体がキャンセル。(単位取得に集中しておけば....) このあたりで健康的にも限界かなと思い始める。

5学期目:計6単位(選択2クラス) ⇒いまここ。今期で全ての単位を取得完了、来期は卒論だけの状態にする。



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