キャリアコンサルタント資格勉強〜Vol.1「キャリアコンサルティング・コンサルタントとは」

■キャリアコンサルティングとは

労働者の職業選択、職業生活設計または職業能力の開発及び向上に関する相談に応じ、助言および指導を行うことをいう(職業能力開発促進法第2条第5項)

・クライエントの自己理解
・クライエントが仕事について理解
・クライエントによる主体的な意思決定
を支援する。

■キャリアコンサルティングの役割とは
1,人生の支援
職業を中心としながらも人生全般にわたるキャリア形成を支援する

2,自立(経済的な)・自律(セルフコントロール)支援
個人が自らキャリアマネジメントにより、自立・自律できるよう支援する。

3,組織と共生への支援
・個人と組織との共生の関係を作ることができるよう支援する。
・個人の主体的なキャリア形成は個人と個人を取り巻く環境との相互作用によって培われる。相談者個人に対する支援だけでは解決できない環境の問題点の発見や指摘、改善提案等の環境への介入、環境への働きかけ。
・キャリア形成やキャリアコンサルティングに関する教育・普及活動も同様に重要。

→つまりキャリアコンサルタントとはキャリアコンサルティングを行う専門家である。
2016年より国家資格化された。身分保障、守秘義務、信用失墜行為の禁止。

■キャリアコンサルティングの必要性
1,労働者・個人をめぐる変化
・経済社会環境の変化
 技術革新、経済成長に伴う社会的ニーズの変化により終身雇用・年功序列文化が崩れ始めたり、職能において専門性、問題発見・解決能力が重視されキャリアの個別化・多様化が求められるようになった

・構造的変化
 これまでは大企業を中心とした長期雇用、ピラミッド型組織での昇進・昇格が当たり前だった。
 そこに向けた一律かつ集団的な教育・就職・企業内システムが当たり前だった。
 しかし、経済社会環境の変化により集団的なシステムから個人に配慮する新たなシステム構築へ向けての転換期に入った。

2,キャリア形成支援の必要性
個人のキャリア形成は本来個人が自分で行うべきもの。しかし下記理由から支援が必要だと考えられている。

・転職機会増加
・ミスマッチ解消
・個人の自立した姿勢、新たな取り組みが新たな付加価値を生み出し、それは企業や社会活性化に直接影響する

→以上の理由からキャリアコンサルティングは個人のキャリア形成に不可欠であるといえる。

3,日本におけるキャリアコンサルティングの整備
2001年に職業能力開発促進法が改正された後、第7次職業能力開発基本計画策定
この計画のうち1つがキャリア形成促進のための支援システムの整備
2016年にキャリアコンサルティングが国家資格化

4,キャリアコンサルタントの活動領域
・企業領域
・需給調整機関
・学校教育機関
・その他
 就職前段階相談、社会参加支援、メンタルヘルス、職業的自立支援など

■感想・その他
事前にぼんやりイメージしていたよりも、国を挙げてみんなのキャリア支援をしたいと考えているんやね。
まだ概要理解の段階で具体はこれからって感じ。
ターゲットが「国民全体」なので全般的な話になるのだけれど、キャリアコンサルティング×自分の得意を描いて「誰の」キャリア支援を行うのか決めた方が1人のプロとしては価値貢献度が高まると感じた。

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