高校生には希少な機会『高校新卒合同企業説明会』
新型コロナウイルス感染症の影響により、2か月間の臨時休校が続いたため、2021年卒向けの高校就活が本来の就活スケジュールから応募・選考期間が1か月後ろ倒しとなりました。
2カ月に及んだ休校や夏休みの短縮により、なかなか思うように就職活動を進められず、不安を抱える高校生や先生が多くいらっしゃいました。
そんな中ジンジブでは、不安を抱える先生や生徒と高校生を採用したいと考える企業を繋げるため、7月4日(土)の千葉会場出の開催を皮切りに高校就活イベント「ジョブドラフトFes2020」を仙台・埼玉・神奈川・東京・福岡・兵庫・広島・京都・札幌・沖縄・大阪・名古屋の全国14会場で開催致しました!今回は、その「ジョブドラフトFes2020」の開催レポートとして当日の様子をご紹介します!
目次
■「ジョブドラフトFes2020」開催の背景
■当日の会場の様子
■高校生アンケートの結果
■参加した高校生の声
■まとめ
<ジョブドラフトFes2020 開催の背景>
新型コロナウイルスの感染拡大による全国の高等学校の臨時休業期間の影響から、就職準備期間が短くなることで不十分な準備のまま就職活動に臨むことを懸念し、2021年3月に高等学校を卒業する生徒の採用選考開始については、現行の2020年9月16日から10月16日へ1ヶ月後ろ倒しすることが決まりました。高校現場では、準備期間に充てる時間の確保ができた一方で、選考期間が1ヶ月短くなること、休校明けからの学業の遅れの取り戻し、企業の求人情報の減少などの懸念やハローワーク主催の合同企業説明会が中止になる地域もあり、就職活動に関する不安の声が上がっていました。
また高校生の就職活動は学校斡旋での紹介が一般的で、一定の時期は一人一社ずつ学校を介して応募を行っています。高い内定率を誇る一方で、大卒のような多くの情報取得するサイトや就職イベントは一般的ではなく、企業もPRができる場が少ないため、ミスマッチや早期離職率(大卒の11.4%と比較し、17.4%※1)などの課題が残されています。本年度は特に企業研究の機会の減少や地域間での内定率の格差も危惧されます。
※1.新規学卒就職者の離職状況(平成28年3月卒業者の状況) 厚生労働省発表
そこで、高校新卒向けの求人サイト「ジョブドラフト」を運営する当社では、就職活動に不安や不透明感を抱える就職活動の主役の高校生と企業との接点機会を設けるジョブドラフトFesを予定通り開催することにいたしました。
ジンジブでのアンケートによると、既卒の高卒社会人の44.7%が求人票での情報収集に満足ができなかったと回答しています(※2)。一方、就活前の高校生は「職場の雰囲気」や「人間関係」等の、文字では読み取れない情報を知りたいと思っています(※3)。
※2.高校生の就職活動に関するアンケート(既卒) ジンジブ調べ
※3.高校生の就職活動に関するアンケート(新高校3年生) ジンジブ調べ
新型コロナウイルスの影響を受け、当日来場できない高校生向けには出展企業の会社説明動画を後日特設サイトにて配信いたします。
<会場の様子>
ジョブドラフトFes当日の会場の様子を振り返りたいと思います。
<企業ブース>
参加企業は全て2021年4月入社の高校生を採用したい企業です。高校生は企業の人事担当や社長から直接お話を聞くことができます。今年度は新型コロナウイルス感染症の影響で、オンラインで参加をする企業もありました。高校生にとってはなかなか直接企業との接点を持てず、情報が得られない環境の中、開催県内だけでなく県外から参加する生徒もおり、将来について真剣に考えていました!
▲福岡会場 ▲兵庫会場
▲広島会場 ▲京都会場
▲沖縄会場 ▲名古屋会場
<フリー相談スペース>
「自分に合う仕事が分からない」「何社か見たけど逆に迷ってしまった」そんな高校生には、当社スタッフが個別で相談を受け付けていました。
<高校生アンケートの結果>
今回の合同企業説明会を通してジンジブでは「ジョブドラフト2020」に参加した高校生にアンケートのご協力をいただきました。コロナ禍の中で、高校生が不安に感じていることや企業を選ぶ際に重要視しているポイントなど、高校生のリアルな想いを調査しました!
Q1. 就職活動に不安はありますか?
高校生の就職活動は、先生を介して行われることが多く、高校生が自主的に選択するというよりは先生から情報を得て活動することが一般的です。さらに、今年度は新型コロナウイルス感染症の影響で、全国のハローワーク主催の合同企業説明会の中止や企業の学校訪問が規制される状況の中、来場した高校生の85%の方が「就職活動に不安がある」と回答しました。
Q2. 就職先を決めるポイントは?
Q3. Fesに参加して、職場見学や応募したいと思う企業が見つかりましたか?
<参加した高校生の声>
ジョブドラフトFesの会場に参加した高校生にも感想を伺いました。
■第一希望の業界ではなかったが介護の仕事の話を聞いた。マイナスなイメージから良いイメージに変わった。大変な仕事だろうと思っていたが話を聞いてみて、一人ひとりを手助けする仕事ということが分かった。また、教育面のサポート内容は社員想いの会社だと感じた。
■選択肢が広がった。自分の中で興味のなかった仕事。
(警察は忙しく休みのない仕事だと思っていたが休みもきっちりあった、雰囲気も良かった)力仕事と言ってもたくさんあった。やりたいと思える仕事が増え、職場見学に行きたい会社も見つかった。
■意外とどの仕事も楽しそうだと思った。(エステ、建設、美容、居酒屋のブースを訪問)
ブースで説明してくれる人が楽しそうだった。会社にも行事があると思わなかったため社員旅行があることにびっくり。話を聞いてみて、いい意味で難しく考えすぎる必要はないなと思えた。
■会社は、もっと堅いところだと思っていたがそうでもないことが分かった。例えば、建設系は重労働で体育会系だと思っていたが実際は、そんなこともなく和やかな雰囲気だったため、これまで持っていたイメージがいい意味で崩れた。また、実際に話を聞くことで緊張がほぐれた。
<まとめ>
ジョブドラフトFesに参加した高校生は、普段は関わる機会のない企業の採用担当者のお話を直接聞くことで、迷いながらも「自分が将来何をやりたいのか」「何が向いているのか」と様々な業界の企業ブースを回っていました。
対面でコミュニケーションをとることで「会社の雰囲気」や「仕事のやりがい」、「どんな先輩がいるのか」など様々な面から情報を伝えることによって業界のイメージを変えることもできそうです。
ぜひ、今後の皆さまの採用活動のご参考にいて頂けますと幸いでございます。
参加された一部企業さんの動画はこちらからご覧いただけます。
また、2次募集の始まる2020年11月には、「もう少し、自分に合った就職先を見つけたい。」「2次募集以降も募集している企業と直接話をして会社を知りたい!」と考えている高校生がいます。特に今年度はそんな高校生に向けたジョブドラフトFes2020秋も開催予定です!
--------------------------------------------------------------------------------------
■11月20日(金) 福岡開催
会場:アクロス福岡(福岡県福岡市中央区天神1-1-1)
■11月24日(火) 東京開催
会場:産業貿易センター浜松町館(東京都港区海岸1-7-1)
■11月27日(金) 大阪開催
会場:マイドームおおさか(大阪府大阪市中央区本町横2-5)
--------------------------------------------------------------------------------------
合わせて読みたい: ジョブドラフトFes 2020実施レポート(千葉会場編)
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?