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読書記録|竹田恒泰『日本の礼儀作法 〜宮家のおしえ〜』

読了日:2021年9月5日

 ただの礼儀作法(マナー)の本ではなく、食べ物に対する考え方や、物に対する考え方など、「なぜその作法が必要なのか」もあわせて書かれていて、改めて勉強になった。
 特に現在失われつつある、日本特有の言葉の使い方(礼儀)が重要に感じた。
 その国の言語は文化の一つであるが、「日本語」という”文化”の崩れに対面することが昨今はとても増えた。句読点も使えない、文章の構成がなっていない、主語どこにあるか不明、など。おかしな敬語も増えた。
 この本では、一見使い方が難しそうな敬語(尊敬語・謙譲語・丁寧語)についても、今日からでも実践できるようにわかりやすく解説されてあるので、「文章が苦手」「敬語の使い方がいまいちわからない」という方にもその項目は参考になりそう。

 世の中には数々のマナー本が売られているが、(欧米かぶれの)マナーというよりも、純日本的礼儀作法を学ぶのならこの本一冊で事足りるだろうと思う。
 
 美しい所作や美しい言葉使いの人は、心も美しく思えるものだ。

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