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D&D 砂漠の暴君 - ゼフの日誌

D&D 梅しゃんDM「砂漠の暴君」セッション、ゼフ視点のリプレイです。シナリオのネタバレを含む可能性があります。ご注意ください。

砂漠の国

カリムシャン、砂漠の国に入る。砂の海。砂の山。砂漠に踏み込むのは初めてだ。暑いのは平気じゃが草木が少ないのは寂しい。グレイのことは心配だが、あやつならどうにか切り抜けるじゃろう。まさかあんな事件に巻き込まれるとは。

グレイと合流する予定の場所まではあと数日かかる。水と食料を手に入れるため、途中にある町に立ち寄ることにする。町では冒険者向けの依頼が出ている。交易路で人さらいや物盗りが多発しているようだ。仲間と相談し、調査と解決を引き受けることに。詳しい話を聞く。警備が様子を見に行ったが気絶してしまうという。気絶する直前に何かと目が合ったという話もある。魔法による犯行ではないかと皆で話し合う。数人を一度に眠らせるならかなりの魔法の使い手になる。調査のためさっそく現場に向かう。

交易路を進む。問題の十字路のあたり。砂の山や岩場に囲まれており見通しが悪い。いかにも何かが潜んでいそうな地形。使い魔のフクロウ、ジークを飛ばして偵察する。上空は意外と風が強い。砂ぼこりでよく見えない。仕方なく自分たちの足で歩いて探索を行う。数体の人影が蜃気楼のように現れる。ジャッカルワーの群れ。ふいを突かれ囲まれてしまった。

ジャッカルワーの群れ

ジャッカルワーは魔力のこもった視線でじっと見つめてくる。強い眠気が襲う。意識を強く保って振り払う。町の警備たちはこれで眠らされたのじゃな。ハリオンたちは武器で攻撃するも効いていない様子。ジャッカルワーたちはニヤニヤ笑っている。銀の武器や魔法を帯びた攻撃でないと通用しないようだ。ポトンと数少ない攻撃魔法を撃ちこみ続けてなんとか撃退する。攻撃自体はさほど強くないので助かった。

1体を捕獲し、尋問を行う。今回の事件は十中八九こいつらのしわざじゃろう。ジャッカルワーは邪悪な連中で平気で嘘をつく。説得や脅しにも屈さず曖昧にしか答えない。とっておきの魔法で心を読もうと試みるが、抵抗されてしまった。成すすべもないのでとどめを刺そうとバーラシュが武器を構える。その凄みを感じ取ったのかようやく情報を話し始める。やはり暴力がすべてを解決するのか。やつらのアジトはここから西にある遺跡だと言う。ジャッカルワーを縛り上げたまま町に連れ戻る。町の警備に引き渡し、これまでに分かったことを伝える。ジャッカルワーは牢に入れられたようだ。

ひと晩、町の宿で休憩を取り態勢を整える。翌朝、牢からジャッカルワーが消えたと騒ぎになっている。どうやらジャッカルの姿になり格子をすり抜けたようだ。町から離れていく足跡を見つける。町中で暴れたら被害が大きくなっていただろう。出て行ったのならひとまずよしとする。

遺跡の探索

西の遺跡に向かう。半ば砂に埋もれている遺跡に踏み込む。何かの神殿跡じゃろうか。ジークの聞き耳を生かして偵察しつつ奥に向かう。魔法の罠に注意するためディテクト・マジックの準備をする。儀式の途中、奥の部屋から何かが出てくる気配がする。儀式を中断し戦闘態勢を整える。

またもジャッカルワーが現れた。バーラシュとハリオンに足止めをしてもらう。フロスト・バイトとポトンのセイクリッド・フレイムのみで応戦する。長い時間をかけて泥沼の戦いを制する。年寄りには長丁場はこたえる。今後は銀の武器も用意するべきじゃな。

その先は広間になっている。死の神を祀った祭壇がある。広間の脇に通路。その奥にバリケードで封じられた扉が見える。何かを慌てて封じたようだ。ハリオンは扉の向こうを見たくてたまらぬ様子。バーラシュとわしでどうにか説得する。触らぬ神に祟りなし。扉を無視して別の道を探す。

別の方向に延びる細い通路を進む。カチリとからくりが動く音がする。毒の煙が噴き出す。進みかけていたバーラシュ、ポトンと共に急いで走り抜ける。少し吸い込んでしまったようでめまいがする。ジークも毒を受け消えてしまった。使い魔とはいえ少し寂しい。最後尾のハリオンは通路に入っておらず、手前で待機しているようだ。通路はまだ続いている。他にも罠がありそうだ。バーラシュが先陣を切って先に進む。今度は火の罠だ。ドワーフは毒に強いので、ポトンは来た道を戻ることに。わしはどちらに行っても同じなので先に進む。ポトンに祝福の加護をもらう。なんとか火をかわして走り抜けることができた。この年になって全力で走るとは。少し膝が痛むが足手まといにはなりたくない。黙っておこう。

ハリオンとポトンは別の道をたどって合流することに。砂に覆われた大広間の手前で待つ。向こうの扉から2人が来る。突如、砂が盛り上がり4体のモンスターが現れる。砂ぼこりのエレメンタルのようだ。目つぶしのブレスを吹き付けてくるが、フードを目深にかぶり難を逃れる。こやつらには武器攻撃が通る。先ほどまで何もできずにヤキモキしていたバーラシュとハリオンはここぞとばかりに武器を振り回している。エレメンタルを倒すと小さな爆発を起こし、砂ぼこりをまき散らした。とっさに顔をそらしてやり過ごす。スリープなどの厄介な魔法も使ってくる。どこまでもいやらしいモンスターじゃ。業を煮やしたポトンがバーニング・ハンズでまとめて撃退する。

最奥の部屋

皆傷つき、疲労も溜まってきた。先ほどの安全そうな広間に戻って小休憩をとる。満を持して最奥の部屋の前へ。そっと扉に近づくと中から声を掛けられる。どうやらわしらがいることはお見通しのようだ。心を読む魔法でも使うのか。危険そうなやつじゃ。慎重に部屋の中へと入る。下半身は獅子、上半身は魅惑的な女の姿をした大きなモンスター。ラミアだ。足元には食い散らかしたと思われる死体が転がっている。救出は間に合わなかったようだ。こやつを退治してこれ以上の犠牲が出さないことで弔いとしよう。

左右から蛇も襲ってくる。バーラシュがこれまでの鬱憤を晴らすように暴れまわる。ハリオンは目にも止まらぬほどの連撃、ポトンはスコーチング・レイでラミアを追い詰める。バーラシュがラミアの爪を受けぼんやりとしている。ラミアは彼を魅了せんと狙っているようだ。攻撃力の高いバーラシュが敵に回るのはまずい。渾身の魔力を込めてマジック・ミサイルを放つ。呪文書のページが数枚浮き上がり、魔法の矢となってラミアを撃ち抜く。ラミアはどうと倒れ、ようやく動かなくなった。

遺跡にあった財宝をかき集め、町へと戻る。これでもう交易路は安全になったはずだ。報酬を受け取り、勝利の宴を楽しむ。ひと時の休息。ポトンは特産の蒸留酒を水がわりに楽しんでいる。明日からまた旅は続く。

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