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共同研究「六角橋民俗」

 研究会2年目は、神奈川大学横浜キャンパスの近辺に位置する「六角橋商店街」をフィールドとし、聞き書きを中心に、六角橋商店街の歴史や六角橋商店街に生きる人々の姿を追いました。
 共同研究参加者は計13名、今回は学科の全ての学年から参加者が集まりました。2022年5月から7月にかけての文献調査は各々の作業となりましたが、夏休み期間を利用したフィールドワーク(2022年8月25•26日)の際には、異なる学年の学生同士で2人一組のペアを作り、聞き書きに出てもらいました。最初はペア内でも緊張した雰囲気が感じられましたが、横浜キャンパス図書館でのまとめ作業の時には、どのペアからも和やかな雰囲気が見て取れました。コロナ禍ということもあり、これまで学年の垣根を越えた交流があまり見られなかった本学科ですが、こうした学生有志の調査の場において学生が協力し合い、時には他愛もない話で盛り上がることができたことは、良い成果であったと思います。

2022年8月25日に行った全体調査
全体調査のまとめ(横浜キャンパス図書館にて)
店舗における聞き書き調査
グループ調査のまとめとして、各々録音したものを確認した(横浜キャンパス図書館にて)


 六角橋商店街は、戦前は農家が往来する地域として、戦後はヤミ市の広がった地域として、商業を発展させてきた六角橋に位置します。こうした歴史を内包する六角橋商店街では、「昭和レトロ」・「ヤミ市」という要素が商店街の魅力として掲げられており、それらを活かした取り組みが絶えず開催されています。特に、4月~10月に開催される「ドッキリヤミ市場」は、六角橋商店街ならではの独特な雰囲気を味わうことができます。老若男女問わず、多くの人が訪れるドッキリヤミ市場は、ぜひ、みさなんにも足を運んでいただきたいイベントの一つです。

2022年10月15日に開催されたドッキリヤミ市場(六角橋商店街ふれあい通りにて)


 今年度の調査では、六角橋•六角橋商店街の歴史をまとめ、聞き書きを通してそこに暮らしてきた人々の姿を追いました。次年度は、六角橋商店街の地域性であり魅力である「昭和レトロ」・「ヤミ市」の要素に新たな意義を見出せるような調査を行っていければと思います。その際、学科の学びを活かした視点を取り入れられればと考えています。


 詳細な調査報告は、『神大民俗』第2号(noteではマガジンに掲載、第2号は2023年4月中旬に公開予定)をご参照いただければと思います。また、質問や気になった点、本研究会の活動に関するお問い合わせは、以下の連絡先までご連絡いただけますと幸いです。何卒よろしくお願い申し上げます。

神奈川大学民俗学研究会連絡先
jindaifolklore@gmail.com(代)

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