プラトン『プロタゴラス』
プラトン初期作で、ソクラテスと著名ソフィストのプロタゴラスの対話篇。
これもかなり読みやすい内容&良訳だが、先に読んでしまった初期総括篇「ゴルギアス」に大部分の議論が包摂されているので、やや薄かった。
ただ、徳(アレテー)の本質を、知識との結びつきの中でやや詳細に紐解いていく部分(最後は尻切れだが)や、劇作としてソクラテスの心的過程(特に弁論戦略に苦心する様)にも多少フォーカスを当てている点は面白かった。
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