生きることの哲学~飲茶『「最強!」のニーチェ入門 幸福になる哲学』
「さようなら、さようなら」と私は繰り返しました。 ジナイーダは急に身をふりほどいて行ってしまいました。私も外に出ました。そのときの気持ちを言葉で言い表すことは、とてもできそうにありません。願わくは、そんな感情は二度と経験したくありませんが、でも、もし一生に一度も経験できないとしたら、それはそれで自分のことを不幸だと思うにちがいありません。
―トゥルゲーネフ『初恋』(光文社古典新訳文庫)
本noteで何度も取り上げてきた飲茶氏。まったくの初学者に向けた面白い哲学入門書を書かせ